海外に行くときに航空機内で重宝しているのが、スピーカーや音響製品で有名なBOSE社製のヘッドフォーン、クワイアットコンフォート3である。
というのも私は英語がそれほど得意でないのだが、仕事で海外に行く機会が多く、嫌でも英語それもビジネス英語を使わなくてはならない。日常会話であれば、だいたい問題なく会話できるのであるが、ビジネスとなるとそうもいかない。特に聞き取りが大変である。
そこで行きの飛行機の中で映画を英語で見て、あらかじめ耳を英語に慣らしておく努力をしている。ようするに日本語耳を、機内で「英語耳」に切り替えるための作業(セレモニー)である。アメリカ行きやヨーロッパ行きであれが、飛行時間が10時間を超えるのでだいたい映画を2本見る。
機内でどうやって使うかと言えば、このクワイアットコンフォート3を使って映画を字幕なしの英語で見るのである。字幕があるとどうしてもそちらに目が行ってしまうので、字幕なしにすることが肝心である。極端に言えば、筋が全く分からなくなっても、英語が聞き取れる訓練になればそれでよいと割り切っている。ということで見るのは洋画に限られ、日本映画は英語の勉強にならないので、残念ながら見ない。
これを使うまでは、航空機内に備え付けのヘッドフォーン、イヤホーンを使っていたが、航空機独特の騒音がうるさく英語を聞き取ろうとすれば、ボリュームを大きくするしかなかった。結果として音楽や他の効果音まで大きくなってしまい、外の騒音と相まって耳への負担が大きかった。一部の路線ではビジネスクラス・ファーストクラスなどにノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォーンを装備してあるが、それでも結構騒音はする。
このヘッドフォーンの優れている点は、密閉性が優れていることとノイズキャンセリング機能がしっかりしていることである。ノイズキャンセリング機能は驚くほど高く、何もつながない状態でスイッチを入れたときの静音性には誰もが驚くに違いない。また密閉性が優れていると,いくら大きな音で聞いても隣の人に迷惑をかけることがないという利点もある。
この製品とは別にQuietComfort2という製品が以前からあり、早稲田大学の山田英夫先生も使っているのを知っていたのであるが、あまりに大きくて機内持ち込みにする気がしないため、購入しないでいた。ところが昨年、これをとても小さくしたタイプのQuietComfort3が登場したので迷わず購入した。といってもたかがヘッドフォーンで45,000円もするので、少しは躊躇したが買って大正解だった。とにかく、飛行機特有の騒音がほとんど消える。英語が得意でないわけであるから、騒音がある中で英語を聞こうとするとボリュームを上げざるを得なかったのが、それをしないで映画の音だけが聞こえてくる優れものである。
多少の圧迫感があるのと、首が疲れるので飛行機に乗っている間使い続けるのは少し疲れるが、それでもあの航空機独特の騒音がほとんど消えるのは驚きであり、搭乗中ずっと使い続ける人も多いだろう。
ちょっとだけ不便があるとすれば、いつも乗っている日本航空ではイヤホーンジャックにアダプターの一部がぶつかってしまいうまく差し込めない点であろうか。ANAであれば、問題ない。さらに充電式電池がなくなるとノイズキャンセリング機能だけでなく通常のヘッドフォーンとしても使用できなくなるので要注意。ただし、すごく小さな充電器が付属しているので、0.5m位の延長コードを持って行けば座席の100Vコンセントから充電は可能(最近の飛行機のビジネスクラスにはPC用に100Vコンセントがついていることが多い)。
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