2009年10月22日 (木)

惜しくも2位

本日の日経新聞本紙に通ってみたいビジネススクールランキングが掲載されていた。早稲田大学ビジネススクール(夜間コース)は他校と同率ながら、2位にランクインしていた。一位は慶應ビジネスクールであるから順当な結果とも言えるが、最近の我が校の受験者数(200数十名)を考えると1位になってもおかしくないので、ちょっぴり残念である。

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ちなみに今日の記事に小さく載っているビジネススクールの講義風景は私の講義である。と言われなければ、誰も気がつかないくらいの小さな写真である。
また、同じページの下段には恩師の嶋口先生がバンダイナムコの社長と対談する就活セミナーの告知広告が載っている。これは偶然の一致?。

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2009年3月29日 (日)

仮説思考と営業

先日、古い友人でイーエフピー社長の花田さんと対談をした結果が、日本実業出版の雑誌「ザッツ営業」に掲載され、現在発売中です。

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花田さんとは旧知の仲だったので、喜んで対談を引き受けたものの、今更仮説思考の話がどれだけ盛り上がるのか、ちょっと不安なところもありました。なんと言っても3年前の本である。

ところが話をしてみて、仮説思考とトップ営業マンの共通項に驚くことになる大変おもしろい対談になりました。興味がある人は本屋さんでどうぞ。

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実はこの花田さんと対談した日の話が、いつの間にか花田社長のブログに掲載されていた。今日発見して驚きました。
そこにはなぜか素敵な女性と3人で一緒に写真に写っています。こちらは残念ながら雑誌には出ていません。代わりに、私からも、花田さん推薦の坂野(ばんの)さんを皆様にお勧めしておきます。

それにしても未だに会う人にたびたび「仮説思考」読みましたと言われるので、よほどインパクトがあったのだなと、今更ながら自分で感心しています。著書冥利に尽きる話です。

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2008年5月27日 (火)

直感は仮説たり得るか?

先日、仮説思考について雑誌の取材があった。その中で、直感と仮説は違うのかという質問があった。

実はこの質問は、仮説思考を書いた当初から良くある質問で、仮説を思いつくというのは直感で思いつくのと何が違うのかとか、あるいは我が社の若い社員が何の根拠もない思いつきを仮説と称してぶつけてくるので、それは仮説ではないと言うことを教えてやってくれというのまで様々である。

実は、私は思いつきでも、仮説は仮説であると思っている。いくら経験に基づいた深い仮説でも、あるいは周到に用意し、分析した仮説でも、当たらなければたいした仮説ではない。

では、どんな思いつきでも仮説なのかというとそれは違う。
①検証できない仮説は仮説として価値がない
もちろん、検証できなければそもそもその仮説が合っていたのかどうかも分からない。しかし、それ以上に大事なことは、検証することによって始めて仮説は進化させることが出来るからである。したがって、たとえ間違った仮説でも、それがなぜ違っていたのか、どこを直せば次に使えるのかが分かる仮説は良い仮説と言える。

②さらにいくら当たった仮説でも、同じような課題に直面したときに再度適用できないような仮説では、単なる思いつきで使えないと言われてもしょうがない。逆に言えば、似たような問題が起きたときに、この間の仮説を使えば解決するかも知れないとか、この間こうだったから今回もこうなるのではないかといったふうに再活用できることが大事になる。複製ができることとも言えるかも知れない。

ということで、思いつきや直感が仕事や組織で使用に耐えうる仮説となる条件とは「再現性」と「検証できるかどうか」になる。

本題には関係ありませんが、今でも仮説思考について、雑誌が興味を持っていてくれるというのはありがたいことです。来週、また仮説思考についての取材があります。

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2008年4月10日 (木)

仮説思考in上海フリーペーパー

以前、このブログでも紹介した中国人にもっと日本を知ってもらおうという主旨で上海地域で発行されている「Live!Tokyo」の最新号で私の仮説思考を取り上げていただいた。


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浅井さんという女性経営者が、持ち出し覚悟でやっている日本&中国応援のフリーペーパーである。是非成功してもらいたいと思っている。
皆さんも上海に行くことがあったら、現地で探してみてください。そして宣伝してきてください。あるいは中国人の友達に教えてあげてください。

ちなみに私のインタビュー記事はこんな感じで掲載されている。

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インタビュー記事の内容を読み取りたい方は、下記のファイルをダウンロードしてください。
「livetokyo.PDF」をダウンロード

内容は理解できないが、きっと良いインタビュー記事になっていることだろう。
中国のまだ見ぬ友人の崔さん、どうですか?
それとも、知らない方が幸せなのかな?

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2008年4月 2日 (水)

林琳と崔さん

早稲田のビジネススクールの卒業生の林琳(りんりん)からメールをもらいました。

『こんにちは。林 琳です。
上海に行ってきましたので、頂いた宿題のご報告をいたします。

「仮説思考」の中国語版の読んだ感想

私自身の翻訳経験で、翻訳しやすかった書籍の内容に対して、中国の読者のわからなさそうな言葉の注釈をつけるのに大変苦労しました。例えば、「失われた10年」とか「合宿」とか。
その視点で仮説思考の中国語版を読んで見ましたが、中国語版は非常に読み手を意識する注釈のつけ方となっており、「アサヒビール」「キリンビール」などまで注釈を入れておきました。中国語の訳も非常に自然だし、読み手にしてすらすらと読みやすい内容になっているかと思います。』

また、崔さんとも会って、親しく話をしてくれたようで、以下のような感想と写真を送ってくれました。

『私が顔あわせる前に崔さんが中国のビジネスの環境にいながらなぜ「仮説思考」に魅力を感じたかについて不思議で、聞いたところ、現在の仕事に仮説思考の考え方を使うことはあまりないとのことですが、「仮説思考」と大前さんの本を何冊同時に読んでいるうち、先生の本の実用性に気に入りしたようで、四川省に出張し、時間の余裕があった半年を利用して翻訳したとのことです。』

ということで、崔さん、本当にありがとうございました。

下の写真が崔さんと林さんです。

Linlin

リンリンは現在アメリカのボストンで、勉強中とのことです。頑張ってください。

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2008年1月15日 (火)

仮説思考韓国語版

先日「仮説思考」が中国語になった話を紹介したが、今度は韓国語版が出版された。
こちらは翻訳が進行しているのを全く知らなかったので、本が突然送られてきてびっくりした。
最初は自分の本だということも分からなかった。
下の写真を見ていただきたい。どこにも書名や著者名を判断するものがないのだ。

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では、この版は海賊版かというと、もちろんそんなことはない。
実は韓国の出版社が日本での出版直後に私の「仮説思考」の版権を買ったという話は、1年以上も前に聞いていた。しかし、それから全くなしのつぶてで、進んでいるのかいないのかも分からない状態だった。まあ、いずれにしても無事出版されて良かった。

ところで、娘から3つともとても同じ本とは思えないくらいテイストが違っているねと言われて、そういえばそうだなと3冊並べてみた(遊び)。左から、中国語版、韓国語版、日本版だ。

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中国語版や韓国語版も売れると良いなと思いながら、あてにせず気長に待つことにする。

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2008年1月 7日 (月)

論文指導で仕事始め

私は今日から仕事始めです。

大学に来て雑用を片付けるところから始めましたと言いたいところですが、実は明後日の1月9日が修士論文の最終締め切りのためにその指導が仕事始めとなりました。
もちろん、もう書き終わって悠々としている学生もいるのですが、なぜかまだ書き終わっていない学生もいて、今日も2-3人研究室にやってきました。

自分もビジネススクール時代、と言っても20数年も昔のことですが、修士論文の締め切りに間に合わずにえらく苦労した思い出があります。論文執筆のための調査や研究が佳境に入ろうかという9月末から10月始めに急病になって入院したという理由があるのですが、今から考えるとそれは単なる言い訳です。
要するに、結論から入るという仮説思考が全く出来ていなかったのです。まずはいろいろ調べてみて、それから言えることを考えようという姿勢でした。恩師の嶋口先生に、まず仮説を立てなさいと言われたので仕方なく仮説を立てたのですが、正直仮説というものをきちんと理解していたわけではありません。
結果、後からあれも調べておけばよかったと言うことが続出したのは言うまでもありません。それでも先生の指導で何とか仕上がったのですが、今振り返ってみるともっと効率的に進めることが出来てかつ質の高いものが書けたはずだという思いがやみません。

私のゼミ生も、内田が仮説、仮説とやけにうるさいなという思いでいるはずですが、今はきっと理解してもらえないのでしょう。でも何年かたって、あのときのことがようやく分かったと言ってもらえれば十分で、それが教育というものではないかと考えています。

皆様、今年もよろしくお願いします。

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2007年12月 4日 (火)

仮説思考中国語版

中国で進んでいた私の著書の仮説思考の中国語訳がいよいよ完成し、今月から中国で発売されることになった。電子工業出版社から「BCG視野:仮説駆動管理的魅力」というタイトルである。ただし、このタイトルは中国語の字(簡体字)を勝手に私が解釈して当てはめたので、合っているかどうかはよく分からない。英語では”The BCG Way, The Art of Hypothesis-Driven Management”となっている。

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装丁は写真にあるような、モダンでしゃれたデザインになっている。大きさは、日本の仮説思考をよりやや大判のB5サイズである。ちなみに一ページごとの文字数が少なく感じられる上に全体のページ数も日本語の仮説思考よりだいぶ少ない170ページ弱となっている。これは、日本語を中国語に訳すと、どんな文章でも分量が半分くらいに減ってしまうようだ。中国語にはひらがながないためだ。要するに昔習った漢文のようなものらしい。(このあたりは私の推量で、本当のところはよく分かっていない)

中を空けてみれば、当たり前であるが中国語の簡体字(英語で言うとsimplified Chinese)が並んでおり、全く理解できない。ただし、所々に日本で使われている漢字と同じ漢字もあり、何となくおかしい。
こちらは本文を開いてみたところの写真である。雰囲気を見てください。

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ちなみに、この本は上海で日本企業に勤めている崔永成さんが私の日本語版「仮説思考」を読んで気に入ってくれ、自分で中国語訳をやってくれたのが発端である。ということで崔さんなくしては、あり得なかった話である。改めて崔さんにお礼を申し上げる。どうもありがとうございました。

さて、この仮説思考であるが、出来映えはどうかと聞かれても、私自身は中国語が全く理解できないので、何とも言えない。しかし、私もコンサルタントの端くれである、ちゃんと情報収集してある。中国のBCGスタッフや出版関係の人に聞く限り、中身は分かりやすい上に、中国のビジネスマンにも共感を持ってもらえそうである。

また一番心配したのが、果たしてこの仮説思考という答えから入る考え方が、中国のビジネスマンに理解してもらえるかどうかという点だった。というのも、もし中国人がアメリカ人と同じように、そもそも結論から考えたり、作業をする習慣があるのであれば、私の仮説思考は当たり前すぎて受けないのではないかと思ったのである。
この点を中国人の知り合いやBCGのスタッフに聞いてみると、中国でもまず情報収集から始める網羅思考の人は多いので、この仮説思考の発想はとても役に立つのではないかと言われた。
そうであればいいなと願っている。

もし中国語が分かる読者の方がいたら、読んでみて感想を聞かせてもらえると大変ありがたいです。

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2007年11月12日 (月)

BCGへの恩返し

先週、BCGの社内でスタッフ向けのミニ講演会をやった。
BCGにはコンサルタント以外に、様々な職種のスタッフが働いているが、それをBCGではGSと呼んでいる。そのGS向けのセッションだった。
コンサルタント向けにはいろいろなレクチャーや勉強会の機会が多いが、GS向けは数が少なく、今回も何年か振りぶりの催しだった。お世話になったBCGへ少しでも恩返しが出来ればと思い、引き受けた。以下はそのときのスナップである。

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ちなみにテーマは仮説思考で、コンサルティング以外の業務に如何に仮説思考を使っていくかという話だった。参加者からの反応も悪くなく、それなりに役に立つ話が出来たのではないかと密かに自負している。

お陰様で仮説思考の講演もたくさんやらせていただいたが、今回がもっとも女性比率が高く、次のスナップにもそれが表れている。(意地悪い人はこれが私のリクエストによるやらせではないかと思っているかも知れませんが、そうではありませんので、念のため)。

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ちなみに昨年出版した仮説思考はビジネス書としてはとても珍しく女性読者が多いと出版社の人が驚いていた。書店でも一般書コーナーなどに置かれていたこともあり、普段ビジネス書を手に取らない女性も読んでくれたようである。大変うれしいことである。書評などを見ても、日常生活に使えるといった声や、事例が分かりやすいなどの声をたくさん頂戴した。

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2007年4月20日 (金)

人間とコンピュータ

昨日早稲田大学IT戦略研究所主催の講演会があり、「仮説思考と戦略思考」というタイトルで講演してきた。もう一人の講師は昔からよく知っている元セブンイレブンのCIOで現フューチャーアーキテクト副社長の碓井誠さんだったので大変楽しい講演会になった。また聴衆にも知っている顔がたくさんいたので、こちらも講演後に懐かしく意見交換した。
私はすべての情報を集めてから結論を出すとか報告書をまとめようとすると情報洪水に溺れてしまい、仕事の効率が悪すぎるという話をした。要するに仮説思考の重要性を説き、網羅思考を戒めたわけであるが、この講演会の会場で最後に日本ユニシスの佐伯常務からいただいた質問が大変ユニークであったので皆さんにも紹介する。

要約すると人間が仕事をするのに網羅思考は効率が悪く仮説思考が優れているというのはよく分かった。では網羅思考、すなわちしらみつぶしに調べる、が得意なコンピュータが進化すると、人間の直感や仮説にコンピュータの方が勝つことになるのではないかという質問であった。とてもおもしろ問いだ。

私は人間の直感・勘が勝つと信じたいと答えたが、一方で気になることもある。実は、先月(3月21日)、将棋のプロ棋士*渡辺竜王とコンピュータ将棋の世界チャンピオンが対戦するというイベントがあった。もっと人間の楽勝かと思ったら結構コンピュータが強かったというのでマスコミでも話題になったが、その時に私が驚いたのがコンピュータは1秒間に400万手も読むことが出来るという点だった。いくら人間の直感が優れていると言ってもこれだけ徹底的に網羅思考で来られたときに、人間はどう振る舞うべきなのかというのは結構難しいなと思った。

当日の司会役の根来先生は上記の質問に、コンピュータはすでにフレームワークが出来ている中で思考したり、計算したりするのは得意だが、全く新しいものは苦手だと答えていたがそれも一つの答えである。しかし、人間が普段従事している仕事はそんなにクリエイティブな仕事ばかりではないと思うので、普通のホワイトカラーに残された仕事がどんなふうになっていくのか大変興味がある。

この問題に関する皆さんの意見を是非聞かせてください。

おまけ
*:"ぷろきし"と入力したらまず"プロキシ"と変換されたのに驚いた、プロ棋士という言葉よりコンピュータ用語のプロキシが先に出てくるなんて・・・。プロキシを知らない人はこの話は忘れてください。それくらいマイナーな言葉です。

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