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2012年6月

2012年6月25日 (月)

ジャパネットたかた

今月13日に、早稲田大学ビジネススクールと日経新聞社日経Bizアカデミーの共同企画講座「MBAエッセンシャルズ」が始まりました。昨年度好評だったMBAエッセンシャルズを発展させて、日経との共同開催にしたものです。

おかげさまで大変な人気を博し、告知開始してから2-3日で500名を超える申し込みが殺到し、締め切らざるを得なくなりました。

一回目の内容は、私が毎年ビジネススクールのオリエンテーション合宿で使っている「通販会社ジャパネットたかた」のケーススタディです。

正直、500名でケースメソッドが通用するかどうか心配しましたが、杞憂でした。それだけ参加された方の問題意識が高かったということです。
その様子が日経Bizアカデミーのホームページに掲載されましたので興味のある方はご覧ください。
http://bizacademy.nikkei.co.jp/feature/article.aspx?id=MMACz2000020062012

実は今週金曜日29日に第2回鶴谷武親先生の「クリティカルシンキング」がありますが、こちらも既に満席になり申し込みを締め切っております。
第3回以降は若干名の追加募集をする可能性がありますので、興味ある方は上記ページをご覧ください。
第3回目の山田英夫先生の経営戦略もお勧めです。

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2012年6月24日 (日)

内田ゼミ生の作った本がついに発売されました

先日も紹介した早稲田大学ビジネススクールの教授陣の厳選された講義を集大成した、MBA入門書がついに21日、日経BP社より 発売になりました。

これからMBAを目指そうとする人はもちろん、ビジネススクールではどんな先生がどんな講義をやっているのかを知りたい方、あるいはビジネススクールに通う時間はないが少しは基本を知っておきたい方などにも最適な本です。
もちろん既にMBAを持っている方が復習のために振り返ることも出来ます。教科書と言うよりは、ライブの講義を書籍化したイメージです。非常に読みやすいのですが、深みもある本です。

Mbaessentials_2

今日の日経新聞にも広告が掲載されています。
詳細は下記のアマゾンのサイトをご覧下さい。
ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門

さて、本題です。これがなぜ、内田ゼミ生の作った本なのかを簡単に説明します。
実は、昨年の東北大震災を受けて、内田ゼミ生が集まり、東北復興のために出来ることはないか、なおかつビジネススクールの卒業生らしいことが出来ないかと考えたのが、WBS講師陣によるチャリティー講演会だったのです。お陰様でビジネススクールの先生方10名のご協力を得て、チャリティ講演会は無事終了し、延べ1400名を超える方に参加いただくと同時に700万円を超える寄付も頂きました。これらは、既に大半が東北復興の支援へと向けられています。

その際、これだけのまとまった講演会を、一回限りにしておくのはもったいないと言うことで、まとめた形に出来ないかと言うことで生まれたのがこの本です。
したがって、本のコンテンツそのものは各先生方の貢献で出来上がっていますが、きっかけは内田ゼミの東北復興への思い出あり、それを実現するための彼の具体的な活動から生まれたものです。

1400名ものお客さんに来ていただいた講演会の運営(企画、場所の設定、先生への依頼、告知、申込受付、当日の運営、寄付金の扱い・・)がどれだけ大変だったかは皆さんにも想像がつくと思います。
それを通常の仕事抱えながら、ボランティアでやってくれた延べ何十人にも上る内田ゼミ生がいたことを私は誇りに思っています。

ありがとう。

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2012年6月23日 (土)

菅野ゼミとの合同ゼミ

本日は、一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)菅野研究室と早稲田大学ビジネススクール(WBS)内田ゼミとのジョイントゼミを実施。既に数年実施しており、最近ではフォーマットも決まってきた。

具体的に言えば、
①英語のケースを使う。
②事前に予習してくる。
③当日は、その企業がどうすべきかについて英語でディスカッション。
WBS生については日頃は日本語の講義がほとんどなので、準備に膨大な時間がかかるとても良い経験になっているようだ。

Kanno003

取り扱った素材は、ハーバードビジネススクールの花王のケースです。 今回はケースの選定から、当日のディスカッションまで菅野先生がやってくれましたので、私は参加するだけでしたが・・・。ちなみに菅野先生はICSの研究科長(ビジネススクールの校長)です。

Kanno006

ディスカッションではややICSに押されていましたが、お互いに活発に議論を進めていました。
今回は、ICS側が全員留学生で4名。内田ゼミは2年生4名のみ。本来ゼミ生は2年生だけで14名いるのに少し寂しい。

Kanno005

最後に記念撮影をして終了。

 

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2012年6月21日 (木)

早稲田会議報告

先月行われた第3回早稲田会議からの提言が昨日の日経新聞に掲載されました。
Wasedakaigi2012

今年は過去最高の13名のCEOの方と5名の有識者(早稲田大学教員を含む)に参加いただき、2日間にわたり活発な議論が交わされました。
東芝の西田会長、武田薬品の長谷川社長をはじめとする日本を代表される経営者ばかりであり、自社のことよりは日本の将来あるいは若者の未来を心配しての、批判あり、提言あり、時には自省ありの内容の濃い会議となりました。今年はとりわけ、国や政治に一言ありが多かった気がします。

参加いただいた経営者の方にお礼すると同時に、こうした試みが少しでも日本を良くすることにつながればと思っております。
詳細について興味ある方は6月20日付の日経新聞朝刊をご覧ください。

あるいは下記の早稲田会議のホームページでも過去の分も含めて内容を見ることが出来ます。
http://www.quonb.jp/waseda_meeting/

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2012年6月19日 (火)

走り、盛り、名残

先日、寿司屋さんで旬には「走り、盛り、名残(なごり)」の3つがあると教わった。
もちろん、走りとは出始めという意味で、今なら鮎が走りであろう。少し前の5月なら、初鰹がそれに当たる。
盛りは文字通り、今が旬の盛りの意味で、一番おいしい時期に他ならない。今ならサクランボが旬かも知れない。
一方で、名残とはぼちぼち食べられるのが最後になるかという時期で、どちらかというとおいしさよりは名残惜しさの方が勝るかも知れない。今なら桜えびが名残かも知れない。

考えてみれば、人にも企業にもこのたとえは当てはまりそうだ。
企業であれば、創業間もない内は走りと言っていいので、若さに任せて突っ走っても、何とかなるし、世間も許してくれるかも知れない。グローバルで言えばフェースブックや電気自動車のテスラなどが相当し、日本で言えばDeNAやグリーなどがそれに当たる。
一方で盛りの企業としては、ファーストリテイリング(ユニクロ)、グーグルなどが該当しよう。これまでは何も考えずに突っ走ってきたが、一度これまでを振り返りつつ、今後のあり方を考えるタイミングとも言えいる。
名残の企業とは、一度は栄華を極めたが、今は盛りを過ぎて下り坂に入っている企業、日本であればソニー、海外であればマイクロソフトなどが上げられる。
もう一回りして、もう一度旬を迎えるには相当な努力が必要であろう。

人間であれば、30歳くらいまでが走りで、30歳から50歳代が盛り、60歳以降が名残になるのかも知れない。
私自身は有名なサミュエル・ウルマンの青春の詩にある「青春とは
人生のある期間を指すのではなく、 心の持ち様をいう。」を信じている口で、自分がまだ名残とは思っていないが、そうは言っても盛りでないことは間違いない。
名残には名残にふさわしい生き様があると思うので、それにふさわしい生き方をしたいものだと考えている。

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2012年6月18日 (月)

論文作成から学ぶ仕事の進め方

今月の私の履歴書は物理学者の米沢富美子さんだが、当時にこんなアグレッシブな女性がいたんだと読んでいて楽しくなる内容です。

さて、昨日のお題は、「理論を言葉に、フル回転」でしたが、そこに書かれていた論文の書き方が、実は仕事の進め方においても大変参考になると思い紹介します。
とりあえず、該当箇所を引用します。
『大学院時代の指導教授、松原武生先生の口癖を思い出した。全ての勢力と時間を3等分して「テーマ探し」「実際の研究」「論文書き」に配分せよとの教えである。2番目の「実際の研究」が全てだと思い込む傾向があるが、本当は、最も適切なテーマを掘り出す1番目と、成果を確実に発表する3番目も同じくらい重要だとたたき込まれた。』

これは自分長くやってきたコンサルティングでも同様である。最初に問題設定を間違えるといくら良い仕事をしても意味がない。あるいは一所懸命課題を分析して、良い提言を思いついたとしても、それを顧客に納得してもらうためのプロセスがおろそかだと、これももったいないことになる。
ところが、自分も含めてコンサルタント駆け出し時代は良い分析さえすれば仕事をやった気になりがちであり、なぜ分かってくれないのかとそれを人のせいにしてしまう。

この配分方法は、実はレポート作成にも当てはまる。
レポートの価値は実はテーマ設定で大半が決まってしまう。したがって、ここでつまらないテーマやありふれたテーマを選ぶと、いくら良い分析や考察をしても評価は知れていると言うことになりがちである。
さらにせっかくいろいろな材料を集めても、最後時間切れで十分な考察を加えたレポートが書けなくなってしまうケースも数多く見かける。
とりわけ大学生の場合は、
テーマ設定  1
データ収集  8
レポート作成 1
位になってしますケースが多い。
これを
テーマ設定  2
データ収集  5
レポート作成 3
位のバランスでやれると良いのではないかと思う。

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2012年6月17日 (日)

MBA入門

早稲田大学ビジネススクールが昨年実施した東北復興支援のチャリティー講演会の講演骨子を編集した単行本が出来上がりました。
単なる寄付活動ではなく、全10回でMBAの基本を学んでもらおうというコンセプトだったために実にたくさんの方に来ていただきました。
講演会に来られなかった方のためにも是非雰囲気を感じて欲しいと思いましたし、内容について教えて欲しいという声もいただきました。

そこで、講演をした先生方と相談の上、出来るだけ講演の内容を踏まえつつも、始めてビジネススクールの講義を聴く方、あるいは学んでみたいという方向けに一冊の本にまとめたものです。

Mbaessentials_2

内容の多くは昨年の講演会をベースにして書籍用に編集したものですが、一部講演会には入っていなかったものも含まれます。 たとえば、守口先生の「マーケティング」や私の「異業種との競争」です。私はこれ以外にも「戦略の整合性」と題して講演の内容を再現した章も書いていま す。

今年はこれと同じような内容で、チャリティ講演会ではなく、日経Bizアカデミーさんとの共催で「MBAエッセンシャルズ」をシリーズで開催していますが、講演会に参加できない方も多いか後思いますので、そうした方にも一読をお勧めします。

アマゾンでの申し込みは下記へどうぞ
ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門

ちなみに私の一押しは山田英夫先生の「戦略的であるためには」です。これも講演会とは異なる内容ですが、皆さんが戦略的思考をする際に是非とも一読されることをお勧めします。

エッ、自分の宣伝をしないのかって?
もちろん、自分の担当した2章と4章が一番良いと思っていますが、そこは読者の方が必ず目を通してくれるだろうと信じています。

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2012年6月 5日 (火)

MBAエッセンシャルズ

来週6月13日より、早稲田大学ビジネススクール(WBS)と日経新聞共催のMBAエッセンシャルズがスタータとします。

MBA ESSENTIALS


夜間に隔週で、全11回。MBAの基本が学べるという、入門用としては大変手頃なコースです。WBSの看板教授が総出で、MBAの基本を教えます。レクチャーあり、参加型授業あり、ケーススタディありで、面白いと思います。
また、ビジネススクールの講義がどんな感じで行われているのか、知りたい方にも最適です。
当初200名の定員で募集をしたのですが、あっという間に一杯になってしまったために、現在大きな会場(500名程度)に変更しましたが、既にこちらも満杯になりました。ありがとうございます。

若干のキャンセルが出ましたので、現在追加募集を受け付けています。
ただし、1回目の6月13日分は既に新会場のキャパシティに達しましたので、締め切っていまして、これか申し込めるのは2回目以降分のみとなっています。
詳細については、下記のURLでご覧下さい。
http://bizacademy.nikkei.co.jp/special/mba2012/index.html?waad=T8vzTfE7

一点だけ留意点があります。今回の講座は昨年度東北復興支援のために行ったWBSのチャリティ講演会「MBAエッセンシャルズ」と基本的に中身が一緒です。

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2012年6月 4日 (月)

コンサートの案内

郭敏(グォ・ミン)さんによる中国の伝統楽器である楊琴(ヤンチン)のコンサートが来る6月23日に銀座のヤマハホールで行われます。

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楊琴は中国の伝統的楽器で、ピアノと同様の原理で音を出しているそうです。
とても心揺さぶられる音が出る独特の楽器です。日本では二胡が有名ですが、楊琴もなかなか良いですよ。

彼女が「紅河的春天」という中国南部の曲を演奏したものがYouTubeで見られますので、興味がある方は聞いて見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=QApIaplyXl4&feature=relmfu

演奏会の詳細並びに申し込み方法については下記パンフレットを参照してください。
Guomin009

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