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2011年9月

2011年9月30日 (金)

wsjpの第1回寄付金実施先決まる

今年の4月より発足した、早稲田大学内田ゼミセーブジャパンプロジェクト(wsjp)ですが、これまで南相馬市のゴーヤの緑のカーテン販売支援、浪江町のなみえ焼きそばの活動支援などいくつかのプロジェクトをやってきました。

そのうちの一つが、早稲田ビジネススクールの教授陣による、東北復興支援チャリティー講演会です。既に8月23日の私の講義を皮切りに、9月6日の遠藤先生のオペレーション戦略、さらには9月20日の山田英夫先生によるビジネスモデル間競争と順調に進んでいます。来年1月までの長丁場ですが、ゼミ生達も大奮闘しています。ちなみに来週月曜日10月3日には大滝 令嗣先生の『グローバルリーダーシップ』の講義があり、席はまだありますので、関心がある方は是非どうぞ。

参加していただいた皆様の寄付金も順調に集まっており、既に300万円近くになりましたので、このたび第1回の贈呈先を決定しました。せっかくですので、できれば早稲田に縁があって、かつ効果が見えるものへ寄付したいというメンバー達の意向が働き、同じビジネススクールの西條剛央先生が主宰する「ふんばろう東日本」プロジェクトへ100万円拠出することとしました。既にwsjpのホームページでは報告済みですが、私のブログでも紹介させていただきます。

なお、ふんばろう東日本では、われわれの100万円を10月8日(土)に実施するミシン講習会に当ててくれるという連絡をいただきました。

西條先生からいいただいた文章をそのまま転載します。

(1)コジマ電気さんのご好意で、ミシンと裁縫道具、アイロン一式で2万で購入することが可能です。そして南三陸町のホテル観洋で50人の求職者を対象としたミシンの講習会を行います(2万円×50人分といった形で全額被災者の方への直接支援に使わせていただきます)

(2)そのままミシンを持ち帰っていただき、マフラーなどの特定の商品を作っていただきます。それをサイトで販売し、納品していただいた分をそのままお支払いします。一人あたり2万円の支援ですが、その後、自立して生活していくことが可能になります。 

(3)支援者に購入していただき、お金は被災地に落ちて、被災者の仕事になり、モノは被災者のもとに届くという画期的な仕組みです。

この講習会がうまくいくことを祈ると同時に、WBSのチャリティー講演会に参加して寄付をしていただいた方々に改めて感謝いたします。

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会ってみたい人「渡部潤一」

本日大学からの帰りにFM放送を聞いていたら、とても魅力的な人物がゲストとして話をしていた。国立天文台の渡部潤一教授だ。

リスナーからの質問に答える形の話だが、たとえば「宇宙人はいるか?」という素朴な質問に「いる」と断言していた。エッ、科学者がこんなことを言っていいのかと思ったら、学者の間では地球人より高度な知的生命体がいるのは常識に近いコンセンサスと聞いて二度びっくり。さらにその理由は・・・と説明してくれて、妙に納得した。
また、それに続いて、そんなに地球より高度な生命体がいるのであれば、こちらから向こうへ行くのは無理でも、向こうから地球に来ることがあるのではないかという質問に、そんなにリスクを冒してまで地球に来る価値があるとも思えないから来ないだろう。真面目なのか茶化しているのかよく分からないが妙に納得してしまった。

また「天文台ではUFOの研究はしているか?」と言うこれまた素人質問にもまじめに答えていた。しかし、その答えがふるっている。まじめに空を見ている人でUFOを見たことがある人はいない。なぜならばUFOとは未確認飛行物体の略であるが、科学者が見るものはほとんど説明がついてしまうそうだ。それに対してUFOを見たことがあるという人は、ほとんど普段空を見たことがない人で、たまに見ると勘違いしてUFOと思うのだそうだ。渡部さん本人もUFOは見たくてしょうがないのだが、見ることが出来ないとも言っていた。

話は上手だし、言ってることは科学的だし、そうかと言って夢がない訳じゃない、なんか会ってみたいなと思わせる人だった。

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2011年9月28日 (水)

KYBER SMART NOTEの実力

twitterで紹介されていた、OCR読み取り可能な手書きメモ、KYBER SMART NOTEを試してみた。

Kyber005
大きさはiPhoneとほぼ同じ。

第一印象は、名刺サイズのメモが29枚ついて1冊ほぼ500円。高い!名刺サイズのメモが1枚17円。文句ばかり言っていてもしょうがないので、早速使ってみた。メモ用紙に実際に文字を書き込む。

Kyber001
いつもより丁寧に書く(初回なため)

次にiPhoneのソフトを起動して、手書きメモの写真を撮る。Kyber004
左上のカメラのアイコンをクリックするとカメラ画面になる。I-SHOT NOTE同様に四隅の黒いマークがファインダーに収まるようにして取る。

そして撮った写真をサーバーに送る(iPhone側にはOCRソフトがなくて、サーバー側で読み取るようだ)。その使用料が一回15円と言うことであれば、納得のいく価格だ。しかし、それならどんなメモで良いことにして、料金はネットで回収すれば良いのにと思う。

さて、しばらくして読み込まれた状態がこれ。
Kyber003

かなり正確に読み取れている。唯一?マークで正しく読み取れなかったのが果たしての「果」の字。確かに書いた字が少し雑だな。もしかしたら、送り仮名を間違えたせいかもしれない?
正直、予想い以上の解読率。十分実用で使える。

課題は、読み取った原稿をサーバーに送って、処理して、返ってくるのに結構時間がかかること、さらにメモ帳の書き込めるサイズが異常に小さいこと。
これらの点が解消されれば、日頃使っているRHODIAやiShotNoteの代わりになると考えた。

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2011年9月21日 (水)

競争の原点は人と人の競争

台風のおかげで事務所に缶詰になっています。家に帰って、サッカー見たいのに電車が止まっています。

さて、今月の私の履歴書は元伊藤忠商事社長の室伏稔さんです。その彼が企業と企業の競争について面白いことを書いていました。9月21日の回です。社長就任に当たっての所信表明で、一つ目の信念として"Why not? Nothing is impossible." と言ったそうです。

そのこころが面白い。こう書いてありました。
企業同士の競争は究極的には人と人の競争である。どこが最終的に勝つかは、会社の規模や資金力でも知名度でもなく、グループ企業の支援でもない、社員個人の「気迫」にかかっている。だからこそ"Nothing is impossible." という信念が不可欠だ。

もう一つの信念が "More Like CI."。ご存知の通りCIとは伊藤忠商事の英名C.Itohから来ている、伊藤忠の略称だ。『より伊藤忠らしく』ということらしい。そして、こう書き綴っている。
「企業は建物でも、決算書でもない。人である。人と人がつくる社風こそ企業を支える無二の資産であり、それが企業を発展させたり、衰退させたりする。

アップルのジョブスが聞いたら、なんて言うのかな?
企業が競争に勝つために必要なものは優れた製品とサービス?、それともそれを生み出す人間?
ちなみにコンサルタントして顧客の気迫や負けん気が筋の良くない事業を成功に導いた例を結構見てきました。もちろん、たいした製品や優れた戦略もないのに気持ちだけ先走って痛い目にあっていた企業も多かったですが・・・

伊藤忠商事が自社の製品あるいは特許で守られた技術などを持たないため商社という業態であるが故に、他の商社と製品やサービスで差別化が難しいという一面を、差し引いたとしてもなるほどと思わせる含蓄ある言葉である。

武田信玄の「人は石垣、人は城」を思い出しました。こういう話好きです。

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2011年9月17日 (土)

ビジネススクールの価値

先週の土曜日9月10日第2回目の早稲田ビジネススクールの入試説明会WBSフェアが行われた。7月に行われた第1回と同じく大勢に人が来てくれたが、そこでの教員パネルディスカッションで私はこういう発言をした。

ビジネススクールの価値は何で決まるか、多くの人がそこで提供される教育の質であると言い、そのためにはどんなカリキュラムが提供され、そこで教える教師の質が大事だと言う。あるいは大学のブランドやネームバリューだという人も多い。
私は必ずしもこれに賛成しない。もちろん教育の質がビジネススクールの価値の一部であることは認めるがそれが全てではない。
私の主張は「ビジネススクールの価値は、入り口(生徒の質)、過程(教育の質)、出口(卒業生の活躍)」の3つであり、この3つのどれが欠けても一流のビジネススクールにはなり得ないというものです。さらに最後の出口で活躍するためには在学時に培ったネットワークが大きな役割を果たすというものです。
この3つを充実させるためにビジネススクールは、一人でも多くの受験生を集めて入ってくる学生の質を確保しようとし、入ってきた学生に対しては『教材と教師と学生』の3つがお互いに相手を刺激しあうことで教育の質を高めようとしています。既にビジネスクールを卒業したり、在学中の方は分かると思いますが、いくら言い教材で教師が優秀でも、そこに参加している学生の質が低いと良い議論が展開されず、せっかくクラスで学ぶ意義が半減します。逆に言えば、その先生の書いた本を読めば十分と言うことになってしまいます。
さらに卒業生に活躍してもらうためには、卒業生を支援するリクルーティング活動のサポート、同窓会活動の充実などがカギとなります。早稲田に関しては最後の同窓生のサポートがこれから一番の課題になると思っています。

私の持論は教わった知識は時間と共に陳腐化し価値が下がっていくが、ビジネススクールで培ったネットワークは時間と共に価値を増すです。というものも、ビジネスクールではその時点での最新の経営ノウハウや学説を教えますが、これらはやがて時代遅れになります。あるいは記憶から欠落していきます。
一方で、ビジネススクール時代に仲良くなった友人や知り合った人々は時代共に偉くなったり、自分のネットワークを広げてより大きな存在になります。そういう人たちに、若いときから、かつ利害関係なく知り合いになれるというのは何物にも代え難い価値だと思います。

ところで、先月私の出身ビジネススクールの慶応ビジネススクールOB会主催のストラテジックインサイトセミナーで講演した内容のさわりだけですが、KBSのOB会ホームページに掲載されているので、ご覧ください。これも私にとってはかけがえのないネットワークです。
http://www.kbs-obkai.com/event/seminar/19th_sis.html

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2011年9月 1日 (木)

クロネコヤマトのDNA

ビジネススクール前期に実施したリーダーシップの講義。最終回のゲストスピーカーはヤマトホールディングス株式会社の木川眞社長でした。

Kigawa


みずほ銀行役員からクロネコヤマトの経営者に転身した異色の人物。古いつきあいですが、誰からもすかれるナイスガイです。
銀行からヤマト運輸に移ってまだ6-7年だと思うのですが、すっかりヤマトマンになっていて、まるで何十年もヤマト運輸にいたかのように会社に愛情を持っている様子が伝わる話し方をします。

講演の中で、彼がヤマト運輸の社長時代に作成した10分程度のドライバーの研修ビデオを流してくれますが、何度見ても泣ける話で受講生もしーんと見入っていました。

彼の人柄には糸井重里氏も惚れ込んだようで、現在彼の発行しているほぼ日(ほぼ日刊イトイ新聞)特別編でクロネコヤマトのDNAというタイトルで木川さんと糸井さんとの対談連載中です。なんと12回連続ですので、是非ご覧下さい。今日が最終回ですが、過去の分も含めて全てみることが出来ます。
http://www.1101.com/yamato/index.html

私もヤマトの経営哲学にほだされて、ヤマト福祉財団の東日本大震災復興支援選考委員会の委員を引き受けています。百数十億円の寄付金の行き先を決める大役です。

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