非常時にリーダーはどう振る舞うべきか
先日のブログ記事「危機のリーダーシップ」をベースに、考え方を少し一般化したものをダイヤモンドオンライン「日本を元気にする新経営学教室」に寄稿しました。
タイトルは
危機におけるトップのリーダーシップ
非常時にリーダーはどう振る舞うべきか
となっています。
ブログの記事との違いは、「目の前の課題解決の先にある3つの選択肢」と称して、目先の課題解決の向こうにあるものを見据えながら、今の課題に取り組んでいく必要があると謳っている点です。
その3つの選択肢とは
1つは、今直面している課題を解決すれば、元の状態に戻るので、多少の時間と金は失われるが、また元の世界に戻るという楽観シナリオだ。ちょっとした災害程度であれば、これで済むかもしれないが、今回のような大震災ではあり得ないシナリオだろう。
2つめは、元通りにはならないが、多少の傷跡あるいは損失は承知で、元のパラダイムに戻すというシナリオである。
3つめは、せっかくの機会なので ゼロベースから新しい世界を作り直すというシナリオだ。一見3が良さそうだが、これには膨大な費用、すなわちお金がかかる上に、せっかく作った新しい仕組 みがうまくいかないかもしれないリスクが存在する。
それぞれ具体例を挙げて説明しています。
本日より閲覧可能になっていますので、是非ご覧下さい。
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コメント
続けてのコメントで恐縮です。
課題解決取り組み時の先見性についても、同感です。
また、描いた「解決後に目指す姿」については、周囲に示すことも重要と考えます。
それを示す事により、
例えば企業であれば、課題解決時の着地のさせ方が変わってくる場合がありますし、
周りの支援する人達にとっても、支援の仕方が変わってくるからです。
実際、今回の震災においても、「集団移転の可能性があった(被災地がどうしようとしているのか分からなかった)がゆえに現地入りを躊躇した」という話を、とある支援団体から聞きました。
課題解決取り組み時の先見性、大事ですね。
投稿: y | 2011年4月 2日 (土) 18時22分
記事を拝読いたしました。
私も、「リスクが顕在化した際にどのように対応するかを事前に考えておく事」、また、「実際にトラブルが発生した際の対応力」が重要と考えています。
なぜならば、我々は、想定外のリスクが発生する可能性を抱えているだけでなく、
そもそも、ある程度の想定しうるリスクをテイクしながら生きているからです。
例えば、我々は、どこに住んでいようと、日本にいる限り、震災に遭うリスクを抱えています。
ですから、日本で生活し、ビジネスを展開している以上、実際に震災が発生した際にどのように対応するか考えておくこと、そして、その際の対応力を強化しておくことが重要であると考えています。
投稿: y | 2011年4月 2日 (土) 17時46分