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2011年1月

2011年1月31日 (月)

まとめる技術は書く技術から

知人の橋本淳司さんが新しい本を書いた。
『瞬時に「話す」「書く」技術』というタイトルだ。タイトルだけでは何の本かわからないが、インタビューしたり、取材したり、企画の打ち合わせをしたりするときに誰かがメモをとる。しかし、そのメモの取り方一つで、その後の生産性が大きく変わってくるという話を橋本さんの経験から編み出した、2つのメモの作り方で説明してくれる本だ。

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一つは情報メモというメモ。一言で言えば、メモはメモでとるのだが、それを後で整理したり、膨らませることができるようにあらかじめ余白を用意してメモをとるという手法だ。

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もう一つはパノラマメモというメモで、マインドマップに似た形式の関連した情報を線付けしてまとめたり、新しいことを考えたりするためのノートだ。

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手軽に読める本ではあるが、実用性はとても高い。
以前このブログでも紹介したが、私はロディアのブロックメモを愛用している。しかし、これは手軽にメモは取れるのだが、メモの内容を関連づけるのが難しい。橋本さんのやり方は、メモを単なる備忘録とするのではなく、知的創造なための道具とするやり方だ。

実際の書き方や使い方に興味を持った方は是非現物をお読みください。

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2011年1月21日 (金)

大隈塾最終回

今週水曜日1月19日は、大隈塾リーダーシップ論の今年度最終回でした。
最終回と言うこともあって、今回は外部ゲスト講師はなしで、塾頭の田原総一朗さんの講演と、その後のQ&Aとなりました。

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熱弁をふるう田原氏

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聞き入る学生たち

実は田原総一朗氏が塾頭で行われる大隈塾リーダーシップ論は、今年で終了する。すなわち、大学院大隈塾における最終講演になるわけで、田原さんも大変熱の籠もった話をしてくれ、学生たちもそれに答えていた。
いつになく活発な質問が出ていた。

その後は場所を変えて、意見交換会&懇親会を実施した。こちらも、田原さんを取り囲む輪がいつまでも途切れることなく、両者の熱心さが伝わってくる会となった。

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懇親会でも熱弁の田原さんに聞き入る学生たち

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受講生一同で、田原さんを囲んで記念写真。
なぜか真ん中に私がいるのは、ご愛敬。

私の二つとなりで丸坊主でメガネをかけているのが、来年から一緒に大隈塾を担当する村田信之先生(早稲田大学非常勤講師)。
というより、蓮舫の旦那で4月に目黒区議会議員選挙に立候補予定といった方が話が早いかも知れません。

番外編の写真を紹介。
当講義を受講した女性陣がどうしても田原さんと一緒に写真を撮りたいというので撮った写真がこれ。ここでもなぜか私が写っているのはご容赦下さい(辞退したのですがと言い訳…)。

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リクエストに応えて、ブログにアップしておきます。

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2011年1月18日 (火)

エンデュアランス号漂流

今日は久しぶりに経営者の方に読んでもらいたい本の紹介です。10年以上前にBCGの同僚でイギリス人のDavid Deanという友人から読めと言われてもらった本ですが、英語版のために読まずにいたら、幸いなことに2001年になって日本語版が出ました。早速読んでみましたが、とんでもない話でした。紹介するのが10年も経ってしまっているのはご愛敬です。

中身はアルフレッド・ランシングという人の書いた南極大陸探検隊を襲った悲劇と奇跡の生還について書かれたノンフィクションです。しかし、全編アーネスト・シャクルトンという一人の男のリーダーシップについて書かれた本と言っても過言ではありません。

Endurance

とにかく絶望的な状況の中でリーダーとはどうあるべきかを教えてくれるストーリーです。
一言で言えば、そうした状況でリーダーに求められるものは、教科書に書かれているような格好良いあるいはきれい事のリーダーシップではなく、「信念」であり、「忍耐」であり、「自信」であり、「実行力」と言うことになります。しかし、こう言い切ってしまうのがはばかられるほどの壮絶なリーダーシップであり、こんなことが現実に起きたのかという驚きです。
自分がシャクルトンの立場に置かれた時に、どこで挫折するだろうか、考えてみるのも面白いと思います。

小説より面白いです。私が保証します。

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2011年1月17日 (月)

ヤマト運輸木川社長

大隈塾リーダーシップ論最後のゲストはヤマト運輸の木川眞社長でした。木川氏は元バンカーという経歴でありながら、すっかりヤマトマンになっていたのには驚きました。

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ヤマト運輸は日本で最初に宅急便を始めた会社として有名ですが、元は普通の運送会社でした。それを後に名経営者と言われた小倉昌男さんが路線便・委託配送から撤退して宅急便一本にかけて見事成功したのは有名な話。しかし、木川さんの話で印象に残ったのはここ数年の新しい動きです。

満足創造3年計画と称して、CS(顧客満足)、ES(従業員満足)、CSR(企業の社会的責任)の3つを向上させる活動を推進していますが、これは普通ならコストアップになりかねない話です。
これを品質を上げながらコストを下げるという、一見矛盾したことを目指しているというのが良いなと思いました。

例えば海外戦略でも、過剰品質と言われようが日本の品質をそのまま持ち込む話とか、宅急便ドライバーの携帯番号を知らせて、荷物をいつでもどこでも運ぶサービスなど、具体的な例を挙げながらいろいろと話してくれました。

さらには従業員教育の話では、いろいろ泣ける話まで紹介してくれて受講生に大きな影響を与えていました。

また、講演を通じて、木川さんがいかにヤマトを愛しているかがよく伝わってきて、生え抜きではない経営者がここまで思い入れることが出来るのだと感心しました。

私の好きな経営者の一人です。

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2011年1月16日 (日)

ご苦労様でした:NECのLaVie

長らく愛用してきた自宅用PCをついに買い換えました。

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これまで使っていたノートPC

NECのノートPCでごくごく標準的なモデルです。コンピュータのプロパティというところにコンピュータの説明という欄があるのですが、そこに「仮説思考執筆用に2005年12月24日購入」と書いてありますから、ちょうど5年使いました。私の中で一番長く使ったPCです。以前は自分で自作していたこともあり1-2年ごとに新しいPCにしていましたが、最近はいろいろな場所で使うPCを使い分けていることもあり、自宅の書斎で使うPCが一番買い換え優先順位が低くなっていました。なぜかといえば家で使うのはネットを見る、原稿を書く、メールをするくらいなので、最も低いスペックでも十分だったためです。

このPCで実にたくさん本を書きました。もちろん、最初は仮説思考です。その後「スパークする思考」、「異業種競争戦略」、「論点思考」とすべてこのPCでの執筆です。

今度買ったのはソニーのVAIO-Lです。ディスプレイ一体型です。
何でも入っています。液晶は24インチと大型で、老眼の進んだ私でも見やすいです。ノートPCと違って、一度に複数のウィンドウを開いても見にくくありません。テレビも見られます。早速見てみましたが、大変画面がきれいです。私が最初に買ったカラーテレビが13インチだったことを思い出して、おかしくなりました。
ブルーレイディスクを見るだけでなく、録画もできます。ハードディスクは1TBで十分です。CPUもIntelのCore2Quadという大変高性能なものが入っており、メインメモリーも4GBもあります。

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この新しいPCの価格が税抜きで126000円です。あまりの安さに驚きます。

一番最初に買ったPCがNECのPC8001で、本体が168000円なのに、ディスクドライブ(ハードディスクではなく、ぺらぺらのディスクを出し入れして使うやつです)だけで32万円もして、それにソフトやプリンタを足すと軽く100万円を超えていた時代が懐かしく思えます。年収の2割以上をはたいて買いました。

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机の上に2台並べるとこんな感じになります。

この新しいPCでまた本を書くのが楽しみです。

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2011年1月12日 (水)

異業種競争戦略 in 台湾

暮れのブログで私の著書「異業種競争戦略」と「論点思考」が韓国語訳になって出版された話を紹介したが、今度は「異業種競争戦略」の中国語訳が完成した。ただし、中国語訳といっても繁体字とよばれる台湾語である。

こちらも2006年に発売した「仮説思考」が4年たってようやく2010年7月に発売になったのに比べれば、わずか1年で訳書が出たと言うことはかなりのスピードである。これも素直にうれしい。

Taiwan

左側が2010年7月発売の「仮説思考」、右側が2010年12月27日発売の「異業種競争戦略」である。韓国のハングル文字に比べると遙かにわかりやすい(といっても意味が分かるわけではなく、どちらの本かがすぐ分かるだけであるが)。

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ちなみにこれはカメラ業界を例に事業連鎖を描き、そこでは置き換えや省略が起きていると言うことを説明したページですが、結構読める漢字が多いです。

後は韓国でも台湾でもどれだけ売れるかであるが、こればかりは皆目見当もつかない。じわじわでも良いから、少しでも多くのビジネスマンに読んで欲しいものだ。

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2011年1月 9日 (日)

今、企業経営者に求められる資質とは

日経新聞と日経ビジネスを発行している日経BP社が電子版ではコラボレーションしている。
そこから取材を受けた記事が先日アップされたので紹介します。

日経ビジネスオンライン、日経新聞電子版、ITPro三媒体の共同企画だ。

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この画像をクリックすると記事に飛びます。

私はかねがね、日経新聞はもっと日経グループの力を活用してメディアミックスを強化すべきと主張しているので、こうした流れは歓迎だ。


ただ、もっともシナジーが効くのは日経新聞とテレビ東京だと思っているので、こちらの連携が強化され、顧客ベースないしはコンテンツのどちらかがシームレスで使えるようになったときに、日経は経営・経済の分野ではより強力なメディアグループになるのではないかと思っている。

ここで言っているシームレスとは、コンテンツであれば読者が日経のコンテンツなのか、日経BPのコンテンツなのか、テレビ東京のコンテンツなのかをまったく意識せずにWEB上で自由に行ったり来たり、あるいは検索・加工できることを意味する。
逆に顧客ベースでシームレスとは日経グループから見たときに一人の顧客の属性や利用状況が一元的に把握できたり、利用できることを意味する。

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2011年1月 6日 (木)

ゼミ合宿

年末に学部のゼミの新歓合宿がありました。
今回は大学のセミナーハウスではなく、秩父!の旅館を使用。
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現役のゼミ生の3年生4年生に加えて、来年4月からの新ゼミ生になる2年生を迎えての歓迎合宿でした。総勢50数名にもなる大がかりな合宿でしたが、大いに親睦を深めることが出来たのではないかと思います。

写真は懇親会のイベント・一筆書きクイズで各チームが私の似顔絵を描いたので、その記念写真です。

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なかなか私の雰囲気が出ていました。

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このチームも良く書けていました。

翌日はチームに分かれて川越の街を散策しました。その時のスナップです。

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私自身は人の顔と名前を覚えるのが苦手なので、今年の夏くらいまでには何とか新ゼミ生全員の名前を覚えたいと思っています。

4年生はこれが最後の合宿ですので、記念写真を撮りました。

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三原君がなぜか一人離れてぽつりとしています・・・。また、何人かは合宿に参加していたのに集合していません。

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2011年1月 5日 (水)

マイクロソフト樋口社長のプレゼン

12月の大隈塾のゲストはマイクロソフトの樋口社長とヤマト運輸の木川社長のお二人でした。

樋口さんはパワーポイントのプレゼン資料を用意してくれたのですが、最初の2枚を説明するだけで講演の持ち時間1時間を使ってしまいました。それくらい良い話を聞かせてくれたわけです。具体的な話はここには書きませんが、彼が大学を出て松下電器に入社してから、今日マイクロソフトの日本法人社長を務めるまでの自分のキャリアについて自分の言葉で語ってくれたので、受講生の共感を呼んだのではないかと思います。

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樋口さんとは彼がBCGにいたときからの付き合いですから、20年にわたる付き合いです。昔から正直で飾らない人柄が特徴で、それは大企業(HP、ダイエーあるいはMS)のトップになっても変わっていないところが彼の偉いところです。

今後とも経営者として活躍してもらいたい人物です。

木川社長については日を改めて紹介します。

昨日の抱負に書き忘れた話を一つ。今年はリーダーシップに関する本を出す予定です。このテーマは初めてなので、乞うご期待です。

また、異業種競争戦略の台湾版は昨年末(12月27日)に既に台湾で発売になったそうです。現物が届くのを楽しみにしています、といってもまったく読むことが出来ませんが。

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2011年1月 4日 (火)

今年の抱負

あけましておめでとうございます。

お陰様で昨年は単行本(論点思考)を出したり、日本を代表する経営者を集めたCEOラウンドテーブル(早稲田会議)を仕掛けたり、エグゼクティブプログラムをいくつか手がけたりと大変充実した一年でした。

幸いにも1年前に出した異業種競争戦略(日本経済新聞出版社)と論点思考(東洋経済新報社)がともに好評で版を重ね、多くの読者から高い評価を頂きました。ありがとうございます。
これらは、既に韓国語に出版されていますし、近いうちに台湾語も出る予定です。
CEOの会議は今年も5月頃開催予定で準備を進めています。

今年も昨年同様に様々な活動を手がけていきますが、現在一番力を入れているの経営者教育です。ビジネススクールの対象が次世代の経営者すなわち30代が中心だとすれれば、経営者教育のターゲットは40代から50代前半、まさに次のCEOをになう人々となります。

実際には早稲田大学ビジネススクールが主催するオープンなコースをもあれば、特定の企業からの委託を受けて実施するカスタマイズプログラムあるいは個人的に講師としてお手伝いしているケースなど様々な形態で行っています。

最後に本題とは関係ありませんが、オープンなセミナーのご案内を2件。
既にブログやツイッターでも紹介しましたが、まだ間に合うと思いますので念のため。

一つ目は1月14日開催NPO法人HANDSの10周年記念セミナーです。
日頃は有料でもなかなか聞けない私のプロフェッショナル論がわずか1000円の参加費で聞くことが出来ます。これは私が理事をしているHANDSの活動を支援するチャリティですので、是非皆さんご来場下さい。
http://www.hands.or.jp/pagesj/00_whatsnew/semi20110114.html

2つ目は日経新聞とアスクルがタイアップしたセミナーで1月24日に経団連ホール開催されます。
こちらは無料です。

激動の時代を勝ち抜く競争力とは
~業務プロセスの『見える化』と『コア集中』が企業経営を変える~
http://adnet.nikkei.co.jp/e/event.asp?e=00323


今年もよろしくお願いします。

  

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