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2010年10月

2010年10月31日 (日)

蒼穹の昴

最近読んだ本ではないが、15年近く前に読んだ本で感銘を受けたのが浅田次郎の「蒼穹の昴」だ。ではなぜ今取り上げるかといえば、NHKで日中合作の連続ドラマとして毎週放送中だからである。

これを読んだからリーダーシップが学べるとか歴史が勉強できるといった書籍ではないが、一言で言えば男のロマンが描かれている。こんなところで、「男のロマン」なんていう時点で、私は時代錯誤かも知れませんが、いい話なんです。

テレビの方は、まだ25回中5回を見ただけですが、今のところ期待を裏切っていません。大河ドラマはどうも話のテンポが遅く、途中でイライラしてみるのを止めることが多いのですが、この分では最後まで行けるかも知れません。

中国の歴史小説では、宮城谷昌光の一連の作品が最高ですが、蒼穹の昴に関しては宮城谷昌光に勝るとも劣らない傑作だと思います。

興味がある方は是非ご覧下さい。今晩11時から放送です。
また詳細に興味ある方はNHKのホームページをどうぞ。
http://www.nhk.or.jp/subaru/

でも一番良いのは浅田次郎の原作を読むことです。
彼の本の中での最高傑作だと勝手に思っています。

ちなみに期待して読んだ次作の珍妃の井戸は駄作でした。

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2010年10月30日 (土)

東京メトロのうれしいサービス

最近東京メトロの一部の路線でちょっと便利なサービスが始まった。社内に据え付けられているドアの上の液晶ディスプレイを利用して、次に泊まる駅の降り口案内をしてくれる。

Metro

たとえば渋谷駅であれば、ハチ公前に行きたいのであれば5号車あるいは8号車付近の階段を使えばよいというのがすぐ分かる。
以前であれば、降りてからホームにある案内板を探してそれからそちらの方へ向かって歩いていく必要が会ったのに、電車に乗っているときから降りたらどちらへ行けばよいかがすぐ分かる。
本当にちょっとしたサービスであるが、忙しいビジネスマンやせっかちな人にはとても便利なサービスです。
(もしかしたら既に他の私鉄で行われているサービスをパクっただけかも知れませんが、とても良いサービスだと思います)。

一方で、先日丸ノ内線の終点池袋駅に降りて感じたのはどこの出口(たとえばA4)を使えばどの建物に行けるかは、これでもかとばかりに大きくかつそこら中に書いてあるのに、JRに乗り換えようと思ったらその案内がないのには大変困惑した。何かJRと喧嘩でもしているのではないかと思ったくらいだ。

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2010年10月29日 (金)

社長と会うのは面白い

今朝の日経新聞に先日ブログでも紹介した三菱地所スポンサーの丸の内サミットの記事が出ました。当日はパネルディスカッションでしたが、紙面では個別の発言・意見としてまとめられています。それぞれ、面白いと思いますので、是非本紙をご覧ください。

Marunouchisummit

BCG時代はコンサルタントとして経営者の方々に会う機会は多かったのですが、最近は学者としていろいろな経営者と会う機会が多く、また違った楽しみがあります。まあ、相手が私を学者と思っているかはかなり疑問ですが…。

最近1ヶ月だけを取り上げても、このサミットのパネルでお会いしたJFEの馬田社長、ウシオ電機の菅田社長、ルネサスの山口会長を皮切りにして、セブン&アイの鈴木敏文さんと対談したり、東芝の佐々木社長、清水建設の宮本社長との鼎談などいろいろ方といろいろな話をさせていただきました。

あるいは丸紅朝田社長を始め、みずほコーポレート銀行の佐藤頭取やみずほ信託の野中社長を始めとする錚錚たるメンバーに対して異業種競争戦略の話をする機会もありました。その場では損保ジャパンの櫻田社長やニチレイの村井社長、明治安田生命の関口会長とお会いすることも出来、光栄でした。私の仮説思考を読んでいただいているトップの方も多く、大変ありがたいと思うと同時にトップの方々は勉強家なんだと改めて思った次第です。

また、経営者ではないですが、今月だけでも大前研一さんと話をしたり、BCGの日本代表である御立さんに大学に来てもらったりと、刺激を受けることが多い日々を過ごしています。

また、ビジネススクールの行事やエグゼクティブプログラムでも数多くの方にご協力いただき、今学期はキヤノンの御手洗会長や日本郵船の草刈前会長などにも登場いただきました。

こうした機会が多くなったのも、BCG時代のネットワークもさることながら、著書を結構たくさん書いたことや早稲田のビジネススクールの教員としての活動がようやく認知されてきたことの証かなと思います。

今後とも経営トップとの対話や議論は続けていこうと思いますので、これからもそうした機会があれば是非お声がけください。

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2010年10月27日 (水)

100万目前(続き)

アクセスカウンターを6桁から7桁に変更しました。これだ999万アクセスまで大丈夫になりました。

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また、何人かの方から1,000,000ちょうどの画面を画像に捉えておくってもらえばいいという提案を頂きましたので、もしどなたかがちょうど1000000になったときには是非、その画面をキャプチャーなり、デジカメなり、携帯なりで画像にして私宛メールで送ってください。
メールアドレスはblog@kaz-uchida.comです。

何か記念品を贈ります。

いずれにしてもPCだけで100万回も見てもらったということは大変なことです。ココログの仕様でケータイやスマートホンからのアクセスはカウントされていないので、それをカウントに入れるとたぶん倍くらいの方が見てくれているのではないかと思います。
本当にどうもありがとうございます。
これからも書きたいことを書いていきますので、ご支援よろしくお願いします。

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100万目前

ブログを書き出して、来年の1月で4年になるわけですが、気がつくとカウンターの数が99万を超えていました。6桁しか用意していなかったので100万を超えるとゼロに戻ってしまいます。それでは、困るので数日中に桁数を増やそうかと思っています。

それにしても100万アクセスというのは大変なことで、実に多くの方に支えられているブログだなと改めて思います。世の中に迎合せずに好きなこと、言いたいことだけを書いてきたわけですが、それでもこんなに多くの方に支持されるというのは書き手としては望外の喜びです。本当にありがとうございます。

お礼と知っては何ですが、もしカウンターが100万ちょうど(1,000,000)になった方には何か記念品でも差し上げようかなと思っています。しかし、どうやってそれを証明するかは、素人の私では判断つきかねますので、誰かアイデアがあったら教えてください。

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2010年10月26日 (火)

願書受付始まる

現在早稲田大学ビジネススクールの夜間コースでは2011年度入学者のための出願を受付中です。
既に先週の金曜日より始まっていますが、来週の月曜日(11/1)〆切で、まだ時間がありますので、我こそはと思う方も無理そうだが記念受験してみようという方も是非出願ください。
以前受験してダメだった方も再チャレンジOKです。
概要は以下の通りです。
MBAプログラム(夜間主)入学試験日程[2011年度4月入学]
◆出願期間:2010年10月22日(金)~11月 1日(月)
    ◆第一次試験日(小論文〔筆記〕):11月20日(土)
◆第一次試験合格者発表日:11月25日(木)
◆第二次試験日(口述試験):12月 5日(日)
◆第二次試験合格者発表日:12月 9日(木)
◆入学手続締切:12月20日(月)
募集モジュール(ゼミ)については下記の通りとなっています。
経営戦略系 (責任者: 教授 根来 龍之)
競争戦略系 (責任者: 教授 内田 和成)
人材・組織マネジメント系 (責任者: 教授 杉浦 正和)
マーケティング分析系 (責任者: 教授 阿部 周造)
マーケティング戦略系  (責任者: 教授 恩藏 直人)
グローバル・マネジメント系 (責任者: 教授 川邉 信雄、教授 谷口 真美)
コーポレート・ファイナンス系 (責任者: 教授 岩村 充)
グローバル・ファイナンシャルビジネス系 [AIGエジソン生命寄附講座] (責任者: 教授 江澤 雅彦)
戦略マネジメントシステム系  (責任者: 教授 伊藤 嘉博)
企業財務会計と国際ルール系 (責任者: 教授 小宮山 賢)

以前にも増して魅力的なモジュールが増えたので、今年はゼミの希望がばらけるのではないかと思っています。個人的なお勧めは岩村先生と翁先生のコーポレートファイナンスです。もちろん私のゼミ(競争戦略モジュール)も学生を募集中です。

詳細については大学院のWebsiteをご覧ください。
http://www.waseda.jp/wbs/mba_evening/admission.html

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2010年10月25日 (月)

天保の老人

前回の大隈塾のゲストスピーカーは、BCG日本代表の御立尚資さん。毎年来てもらっているが、年々話が洗練されてきている。

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今年も歴史から学ぶ話だったが、初めて聞くわけではないのに印象に残ったのが徳富蘇峰の天保の老人の話。明治半ばになっても江戸時代(1830年代)生まれの人たち
(固有名詞としては木戸孝允井上馨、山縣有朋、高杉晋作、伊藤博文などの錚々たるメンツのこと)が政財界を牛耳っていたのでそれでは国は良くならない。早く引退して、若い人たちに国を任せるべきだ徳富蘇峰が主張したという話だ。

Ookumamitachi001

彼らは明治維新という局面では、大きな役割を果たしたが明治も半ばになれば古い考えに囚われている老害だったのかも知れない。

この話を聞いて私も昭和の老人にならないように気をつけないといけないと反省した。

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2010年10月13日 (水)

学生向け講演のお知らせ

就活typeという雑誌を出しているキャリアデザインセンターに頼まれて、就活生向けの講演を行います。
社会人向けのセミナーは数多くやっているのですが、学生向けで誰にもオープンな講演は珍しいので、ブログで紹介します。

11月2日有楽町の東京国際フォーラムで開かれる就活イベントの一環です。http://shukatsu-type.jp/c/seminar/index.php
ディ・エヌ・エーの南場社長も登場するようです。

ただし、就活生向けなので、学部3年生ないしは大学院1年生が対象だと思います。
自分で言うのも何ですが、面白い話をします。

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2010年10月 5日 (火)

BCG流競争戦略

BCG時代の同僚であるデビッド・ローズとダニエル・ステルターの二人が書いた"Accelerating out of the great recession" (副題 How to Win in a Slow-Growth Economy)の翻訳本の解説を頼まれたので夏休み中に読了して解説を書いた。その本がいよいよ2-3日中に発売になる。邦題は「BCG流競争戦略」である。

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一言で言えば未曾有の大不況の中で企業経営の舵取りをどうするべきかということが書いてあるが、いわゆるハウツー本ではない。過去の代表的な大不況3つを取り上げて、そこに共通する要素を抽出し、過去の企業はどのように対応して成功したのかを述べている。そこから現代の不況に通じる対応策もあるはずだという主張である。
過去の3大不況の一つに日本の失われた10年が入っているのが、日本人には「そうなの?」と言う感じだが、それだけ世界に与えた驚きが大きかったのであろう。

この本を読んで感じたことは今回のリセッションが一時的な不況ではなく、長期的なトレンドであり、そのために企業としては、回復を待つのではなく、低成長に見合った戦略を採用することがいかに大切かと言うことであった。

 

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