ソニーの変節
以前より、ホワイトボードや黒板の板書をコピーボード代わりにするためにデジカメを使っている話はしているが、最近はそのポジションが徐々に携帯電話に奪われつつある。というのは私のドコモ携帯はなんと12.1メガピクセルというデジカメ顔負けの高性能なのである。
実はiPhoneも使ってみるのだが、解像度とピントの点でまだ実用域には達していない。細かい文字がよく見えないことがあるのだ。次世代iPhoneでカメラが高解像度になれば、ファイル管理(Evernoteを使用)が優れているだけに、携帯からiPhoneに移る可能性が高い。
最初にブログに薄型デジカメの話を書いたときには、カシオ薄型デジカメ「EXILIM EX-S20」から、おなじくカシオの薄型デジカメ「EXILIM EX-S770」に変更した話をした。その後、さらに同じカシオの「EXILIM EX-S10」へ買い換えたのだが、動画性能などに満足できず、現在はソニーのCyber-shot携帯DSC-T77を使用中である。
このT77であるが、なかなか優れもので重宝している。大きさは写真からも分かるように、私の常用携帯と比べても変わらない大きさであるし、とても薄い(厚さ15mm)。楽勝でワイシャツのポケットに収まってしまう。性能も1010万画素で、光学4倍ズーム、手ぶれ補正ももちろんついている。さらにハイビジョンの動画まで撮影できる。と言うことで、国内の旅行やゼミ合宿程度であれば十分な性能である。余談だが、海外や長期の旅行には12倍ズームで簡易ハイビジョン撮影の出来るパナソニック製「LUMIX TZ7」を愛用している。一眼レフは当然持っているが、あまりの大きさと重さにここのところお蔵入りしている。
さて、このT77の唯一と言っていい不満はメモリーカードがソニー独自のメモリースティックであることだ。元々は今のデジカメ用の主流になっているSDメモリーカードとデファクトの主導権争いを演じたほどであるが、今やソニー以外はほとんど採用していないマイナーな規格になってしまった。
私個人の場合、ソニーのカメラ以外にパナソニックや携帯カメラも使っているので、メモ
リーカードが統一されていないと、お互いのメモリーカードを融通し合うわけにも行かず、旅行先にも両方のメモリーカードの予備を持って行っていた。また、写真をPCで管理する場合にも両方のスロットのなる機種かアダプターが必要となりかなり不便である。(ちなみに一眼レフは、コンパクトフラッシュの機種で、これまた規格が違う)。
このソニーがついに、この春モデルからデジカメにSDメモリーカードが使えるようになった。あまり大きなニュースにはなっていないが、大変な方針転換である。もちろんユーザーの視点から見れば大歓迎であるし、遅きに失した感も否めない。と言うのも、PCなどではずいぶん前からメモリースティック以外にもSDメモリーカードが使えるようになっているからで、ようやくデファクトに合わせてきたと言うことになる。思い切った決断に拍手を送りたい。
個人的には世界中でキヤノンとデジカメのシェアトップ争いを繰り広げてきたソニーであるから、もう少し早くSDメモリーカードを採用していれば、キヤノンを抑えてトップの座を守れたのではないかと思っている。
さて、そのソニーから今春発売になったSDメモリーカードが使える薄型デジカメ「TX7」が魅力的だ。SDメモリーカードが使えるのに加えて、フルハイビジョンの動画が撮影できる。画質も良いようだ。一方で、コンパクトデジタル一眼にも魅力的な製品が目白押し。ウーン、悩むな。ちなみに携帯のカメラで十分でしょうとか、iPhoneのカメラで我慢しなさいという理性の声は、私の頭の中のどこからも聞こえてこないのも参ったものである。
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