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2010年1月

2010年1月31日 (日)

フランクフルトとウィンナー

私が車好きなのは何度か話をしたと思うが、時々車雑誌を買っている。
先日購入したル・ヴォランという雑誌の2月号に小冊子が付録でついていた。といっても、ブランドの小冊子でも何でもなく、ル・ヴォランに連載されているエッセイを何回分か集めたものである。

木村好宏さんというドイツ在住のジャーナリストの人が書いている「ジャガイモとベンツ」という何ともユニークなタイトルの連載エッセイである。その内の一つに「フランクフルトとウィンナー」というタイトルの記事には衝撃の事実が載っていた。

それは同じソーセージをフランクフルトではウィンナーと呼び、同じ物がウィーンに行くとフランクフルトと呼ばれているという話である。このフランクフルトとは日本人も大好物のあのフランクフルトソーセージのことである。

なぜか本場と思われるフランクフルトではウィンナーと呼ばれているので、オリジナルはウィーンかと思うと、ウィーンでは逆にフランクフルトと呼ばれている。日本に置き換えてみれば、同じ食べ物たとえばおいなりさんのことを東京では大阪と呼び、大阪では東京と呼んでいるようなものだ。

筆者の木村さんは当然、どうしてそうよばれるようになったかを調べてみた。するとあっけないくらいなるほどという事実が見つかった。それは、昔フランクフルト出身の肉屋がウィーンにやってきておいしいソーセージを販売したそうだ。それをウィーンの人々がフランクフルトの肉屋のソーセージというように呼んで、そのまま名前になったそうです。ここまでなら良くある話で終わっているが、その後がおもしろい。

その肉屋がその後フランクフルトに戻って、同じソーセージを「ウィーンで大評判になったソーセージ」という触れ込みで売り出したら、これもまた大当たりしてフランクフルトの人がこのソーセージのことをウィンナーと呼ぶようになったそうである。

個人的にはこうした話は、お金にはならないけれど、なんかうれしくなる、好きな話です。

さて、昨日・今日と修士論文の面接試験がありました。2年間のMBA生活の集大成ということで、ゼミ生始め2年生は緊張の面持ちで試験に臨んでいたようです。みんな無事卒業できると良いなと思っています。

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2010年1月27日 (水)

論点思考発売

仮説思考の第二弾として、兼ねて執筆中だった論点思考がいよいよ今週の金曜日29日から発売になります。実際に書店に並ぶのは多くの場合土曜日あたりからですが、見本が出来てきたので写真を紹介します。

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誰ですか、白黒にしたら仮説思考にそっくりだなと言ってるのは?
でもその通りです。仮説思考のイメージを忠実に再現しながら、ブラック&ホワイトからレッド&ホワイトに衣替えしています。2冊並べてみると一目瞭然です。


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肝心の中身ですが、前作「仮説思考」ではビジネスパーソンにとって非常に重要な問題解決をいかに効率的かつ効果的に解くかと言い視点で書いています。
それに対して、今回の「論点思考」では、ポジションが上がって意思決定者に近づけば近づくほど、大切なのは問題を解決することではなく、正しい問題を解くことだというのが出発点になっています。

BCGではこれをIssue(イシュー)と呼んで、毎日のように、このプロジェクトのIssueは何か、あるいはこの課題に答えるには解くべき論点は何かといった会話が飛び交っています。
そうしたIssue oriented なアプローチを一般ビジネスマンが使うにはどうしたらよいかと考えたのがこの本なのです。私の他の本と同じように、難しい話を以下にやさしく書くかに腐心しました。是非呼んで感想を送ってください。

目次は裏表紙の写真で判断してください。

Hyoshi002

既にアマゾンでは予約受付中ですので、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

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2010年1月24日 (日)

タヌキ?

先日家の近所を歩いていたら、再びタヌキらしい動物に遭遇。
昼間であるにもかかわらず、人の目のつくところに現れたこととこちらがあわてて携帯を取り出す間にも逃げ出さなかったことにちょっとびっくりしました。
その時撮った動画がこれです。YouTubeにアップしてみました。
http://www.youtube.com/watch?v=LNZTaMpR3xg

少しやつれているように見えるので、えさに困っているのかも知れません。
それにして家から100mくらいのところでこんな動物に遭遇するとはちょっとびっくりです。

以前に「出た!」で書いた疑問は解消していません。これはタヌキなのでしょうか?それともアライグマ? 何となく今回と前回は違う物体に見えますが・・・。


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2010年1月12日 (火)

女性誌の付録

最近女性誌の付録合戦が凄まじい。今月上旬に発売され現在店頭に並んでいる女性誌だけでも十誌以上にに付録がついている。少し大きめの書店に行ってみると実感できる。

Marcjacobs
実際に雑誌についていた付録のバッグ

上の写真はゼミ生の高橋が持っていたMarc by Marc Jacobsのバッグ。600円くらいの雑誌の付録らしいが、言われなければ私には単品で数千円のバッグに見えます。
私のメガネはMarc Jacobsなのだが、全部で5万円くらいした記憶がある。いくらセカンドライン(ちょっと安めで若者向けに設定してあるブランド)とはいえ、同じブランドのバッグが1000円しない雑誌の付録になってしまうとは・・・。 

実はこうした女性の付録が大流行という話は、夏休み前に学部ゼミ生の織田に教えてもらうまで、まったく知らなかった。
彼女がたまたま女性誌の付録を卒業論文のテーマに選んだことから、今まで知った気になっていた女性誌の世界が大きく変貌を遂げていることに気づかされたわけだ。

一方、これは偶然だが、去年の卒業生武藤が書いたコラボレーション商品の卒業論文に関心を持ってくれたのが、実はこの付録付き雑誌に先鞭をつけた宝島社で広報を担当としている桜田圭子さんだ。彼女からも同じく雑誌とブランドのコラボレーションが今ブームで、特に宝島社がうまくやっているという話を教えてもらった。ちなみに桜田氏は早稲田大学ビジネススクールの卒業生だ。

このあたり、なぜ宝島社が付録で成功したかについては、桜田氏に教えてもらった下記のサイトに詳しく出ている。女性誌の競争について興味のある方は是非ご覧ください。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20090616/1027067/?P=12


Mini001
Mini002
今店頭に並んでいる雑誌の例。
正直、X-girlというのがどんなブランドなのか、どれくらいのプライスレンジで売られているのかも分からないが、たぶん若い女性には人気があるのだろう。

同時期に同じ宝島社のsteadyという雑誌はBEAMSのトートバッグを付録につけていた。miniより年齢層が高い世代を相手にしているようだ。こちらも定価はわずか590円。これで雑誌以外にBEAMSのバッグがついてくるのだから、お買い得なのだろう。
でもこうした雑誌が何十万部も売れると言うことは、みんな同じバッグを持っていると言うことだし、かぶっても彼女たちは平気なのだろうか?
あるいはBEAMSのブランドは劣化しないのであろうか?
おじさんの疑問は続く・・・。

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2010年1月 6日 (水)

ヴェオリアとスエズ

たまたま今日のテレビ東京WBSで水ビジネスについて特集が組まれていたが、最近読んだ本で水ビジネスについて、考えさせられたのが橋本淳司さんの「世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日」だ。

Water

橋本さんは私の友人で、水の研究家で知られる男だが、今回の本は日本の水の常識と世界の水の常識がいかにずれているかを、いろいろな角度から語っている。

たとえば、日本の水技術は世界に優れたものとして知られているが、それはあくまで淡水化プラント用の膜の技術や一部のエンジニアリング技術にしか過ぎない。こうした素材や部品の事業規模は世界中で1兆円程度あるらしいが、これがプラントになると一桁上の10兆円になり、水そのものの上下水道事業になるとやがては100兆円という規模になるらしい。要するに日本が担えるのは、そうした水ビジネスのほんの一部しかないということがよくわかる。(数字はおおよそのもので、桁が違うと言うことを理解してもらい為に使っています)
どうして日本企業は水ビジネスが海外でできないのかと言えば、日本では水ビジネスが当たり前のように公共事業として展開されていて、運営ノウハウが民間企業にはないそうである。しかし、橋本さんは、そうだから日本の水道事業を民営化すべきというような単純な議論はまったくしていないので、念のため・・・。

世界の水ビジネスはアメリカ企業ではなく、フランスの2社が圧倒時にガリバーで、ヴェオリア社とスエズ社で世界の主要市場を押さえてしまっているそうだ。彼らは、石油メジャーならぬ水メジャーと呼ばれており、フランス政府の支援を受けて、自分たちの得意な技術を世界標準にしたり、各国の水道事業の民営化を迫ったりと、長期的な視野で事業展開しているそうだ。

これ以外にも、水の浄化の方法についての技術的な方法と各地域固有の事情を考えた選択があるべしとか、あるいは水がいかに世界の中で貴重な資源になっていて、日本人はその常識からかけ離れた水の使い方をしているとか、いろいろ為になる話が満載である。

是非一読されることをおすすめする。

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2010年1月 5日 (火)

光の見つけ方

あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いします。

少し前の日経新聞に作家の道尾秀介さんという人がプロムナードというコラムに「光の見つけ方」というタイトルで素敵なエッセイを書いていました。オカリナ奏者の宗次郎さんが大好きで、宇都宮までコンサートに行ったそうだ。オカリナというのは知っての通り焼き物で作られた非常に素朴な楽器だ。あまりたくさんの音が出ない。それなのに、宗次郎さんのメロディーは非常に記憶に残る。それがなぜだろうという話である。

その理由を道尾さんは、楽器の音域が狭いという制約から来ているのではないかといっている。そうした「できないこと」の中で「できること」を探し求めたとき、人はそこに誰も知らない鉱脈を発見する。手を使ってはいけないサッカー選手が華麗なる足技を披露するのも、ミステリー小説という条件が厳しい中で素晴らしい作品が生まれるのも、制約があるからだというのが通尾さんの主張である。

私もこの考えに賛同を覚える。コンサルティングの仕事でも、何をやっても良いとかあるいは企業に余力がたくさんあって、何でもできますという企業の戦略を考えるのは実は難しい。それより、ある程度の制約があって、その中で答えを見つける方が、顧客の納得性が得られやすかったり、成功する確率が高かったりする。

戦争も、どこから攻めても良いというと却って、力を手加減したり、油断したりすることがあるが、ここしかないと行った場合は死にものぐるいで戦うので、想定以上に成果を上げることがあるのではないだろうか。いわゆる背水の陣というのもこれに当たるのかも知れない。

私の友人で建築家の加藤隆久君も、家やビルのような建物を建てるときに、
南向きで真っ平らで
かつ綺麗な長方形の土地、しかも前後に日照の制約もないといった好条件で素晴らしい建築物をデザインするのは難しいと言っていたことを思い出した。建築家は、土地の形が変であるとか、傾斜地であるとか、道路や日照の制約がきついと行った厳しい条件があった方が、創造性が却って発揮できて良い建物ができることが多いと言っていた。

道尾さんのエッセイはこう結んでいる。
何も芸術やスポーツだけじゃない。世の中のあらゆる物事にはルールというものがある。仕事、恋愛、家族、外出、遊び、飲食、睡眠----いつだって、何をしていたってルールはついて回る。そんな窮屈な日常の中で、何とか光るものを掘り出そうとあがいているのが僕たちの人生だ。

今年も光るものを探し出す一年にしたいと思っています。よろしく。

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