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2009年9月

2009年9月29日 (火)

総量一定の法則

大学生の頃、みんなでつるんでよくスキーに行っていた。
その時にはやっていた言葉に「総量一定の法則」と言う何の根拠もない法則があった。どういう法則かというと、たとえば一日に転ぶ量は決まっているので、午前中にたくさん転ぶを午後はほとんど転ばないとか、グループで転ぶ量が決まっているので、誰かがたくさん転ぶと自分は転ばなくてすむとか、全くたわいもない法則である。あるやつが異性にもてると、その分他のやつがもてないとか、先にもてすぎると後になって、そのお返しが来るとか、極めてたわいもない話ばかりでした。

しかし、その後の人生を振り返ってみると、なにがしか当たっているような気もする。たとえばくじでつまらない景品に続けて当たるとしばらく大当たりがないとか。仕事でうまくいっているときは、プライベートで困難に見舞われるとか。
あるプロジェクトにトラブルが頻発すると、他ではあまり起きなくなるとか・・・。

皆さんも思い当たりませんか?

そういえば、人生で持っている幸運の量には限りがあるので、変なところで運を使わない方が良いなんてことを言っていた人もいたな。

さて、本題です。最近ブログの更新が滞っているのは、仕事が忙しいからでも、書くことがないからでもありません。実は8月・9月と新しい単行本の執筆にかかりきりになっているのです。本来は春に出る予定の本が、秋になってしまい、このまま年を越しては大変と自分にむち打っています。となると、すべての書くというエネルギーが単行本の方に向かってしまい、ブログで別のことを情報発信するエネルギーが湧いてこないのです。

本当は最近読んだ本のことや、夏休みにゼミ生と言った京都企業訪問の旅、あるいは学部生のゼミ合宿の様子など、書く材料は山ほどあるのですが、私の中の書くことについての「総量一定の法則」が働いて、書けないのです。

と言うことだ、今日はブログの更新が滞っていることの言い訳をもっともらしく書いてみました。
皆さん、説得されたかな?

でも、その分来月以降に出る新刊本2冊は、どちらも自信作ですから、楽しみにしていてください。

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2009年9月28日 (月)

ブログパーツ

ブログにはいろいろなアプリケーション(ソフトウエア)を貼り付けることが出来ます。
これをブログパーツと言いますが、私のブログでは、カレンダー、来場者を計るカウンター、携帯で読める仕組みなどがそれに当たります。

今回、ちょっと変わったパーツを見つけて貼り付けました。左下です。
SPYSEE(スパイシー)という、人と人との関連性をコンピュータが勝手に見つけて、相関図を作ってくれるものです。

以前私のブログでも取り上げたので、もしかしたら覚えている人もいるかも知れません。私の友人で前東大教授の松島先生が応援しているオーマという会社がやっています。
これで知っている人の人間関係を見るのもおもしろいし、場合によってはリクエストして自分のことを調べてもらったら、もっとおもしろいと思います。

ただし、どこまで正確か、役に立つかは別の問題です。私の場合も相関が強いとされる照屋華子さんとは会ったこともありません。でも、インターネット上では、私と彼女が対で登場することが多いと言うことはこれでよくわかります。

これが何に使えるかは、まだよくわからないのところがあるので、誰かビジネスになりそうなおもしろいアイデアがあったら、教えてください。

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エスパルス強し

今日(日曜日)のJリーグの試合で神戸を1対0で破り、首位アントラーズに勝ち点で1差の2位となった。これは初めてのJリーグ制覇も夢ではない。
しかし、期待させておいて裏切るのは、仕事でも男女間でも良くあるパターン。
最後までハラハラするのだろうな。

たまには試合を見に行こうかと思うが、大学時代に母校の野球(6大学)の試合を見に行くと、一度も勝ち試合がなかったことを思い出したりして、つい足が遠のく。

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2009年9月26日 (土)

最後の入試説明会

来週の土曜日(10月3日)に来年度の早稲田大学ビジネススクール夜間の部の入試説明会が早稲田大学の早稲田キャンパスで開かれます。
http://www.waseda.jp/gradcom/news/wbsfair2/wbsfair2.html

従来から夜に行われてきた夜間主のプログラムと昼から夜へとプログラムが変更になったMOTの両方の説明会です。来年度からは、MBAとMOTの間で講義などもかなり自由に行き来できるようになるので、科目選択の幅が広くなり、お勧めです。特にMOTの方はWBS看板教授の遠藤功先生も担当するようになり、特にお勧めです。

私も自分の競争戦略モジュールを説明するために出席しますが、その内容自体は7月26日に行われたものとあまり変わりません。一方で、参加者から見るとモジュール説明会が2部制になったため、一日で2つのモジュールの話をじっくり聞くことができるようになっています。
たとえば、戦略系では前半に根来先生の経営戦略の説明があり、後半に私の競争戦略の説明が行われる予定です。内田ゼミの現役生も参加して、皆さんの質問に答えますよ。

入試の概要を書いておくと、
出願期間が2009年10月30日~11月5日
一次試験 2009年11月21日 書類審査・小論文
二次試験 2009年12月6日  面接
最終発表 2009年12月10日
となっております。
これも出願方法を含めて詳しくは早稲田大学ビジネススクールのホームページをご覧ください。
http://www.waseda.jp/gradcom/pro/schedule.html

今年も多くの方に挑戦してもらいたいと思います。
昨年受けてダメだった人も再受験可能ですし、ハンディはありませんので是非どうぞ。特に1次試験でダメだった人は、今年も是非挑戦してもらいたいと思います。ちなみに募集定員もこれまでの45名から60名に拡大になりました。しかし、昨年の場合、全体でほぼ5倍の倍率だったので、あまり楽にはならないと思いますが・・・。

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2009年9月24日 (木)

馬酔い

昨日、モンゴルより無事帰ってきましたと言いたいところですが、最終日の前日にダウンしてしまい、ようやくの思いで帰ってくることになりました。過密日程での過労が原因ですが、ハーンリゾートというHIS澤田会長自慢のホテルで夕刻に馬に乗ったところ、馬酔いしてしまったのが直接の原因です。もう少し詳しく話せば、一緒に馬を走らせてくれた人が私のことを乗馬の達人と思って、私が「ハーハー」言うたびになぜか、早足から駆け足、最後は本当に飛ぶように走ってくれたのです。私のゼイゼイという音を、もっともっとと誤解したのかも知れません。その結果、息が上がって顔面蒼白となってしまいました。ただ、体調が良いときに乗ったら、乗馬とはこんなに楽しいものなのかと思ったので、いつか再挑戦したいです。馬がスピードを出したときの空を飛ぶ感じか忘れられません。

Dscf2276

寒いからと言って、コートを2枚はおり(と言うより着させられ)、マフラーを2つも巻かれ、なぜか工事用のヘルメットをかぶって、うれしそうに馬にまたがっている私です。ここまでは元気でした(阿部さん撮影)。

ちなみにハーンリゾートは草原(と言っても今は草はあまり生えていません)のど真ん中にある、とてつもないスケールの大きなリゾートでした。ただし、建物や設備のスケールではなく、自然のスケールがでかいのです。夜は満天の星に天の川がくっきり見えました。

それにしても、私より年上の嶋口先生はぴんぴんして元気なのに、情けないことです。
しかしながら、いつまでも若い者と同じことをやっていては身が持たないということも学んだので、良い意味で勉強になりました。

さて、モンゴルの帰朝報告と行きたいところですが、今日は自宅にて静養のため残念ながら、詳細はお預けです。
一言だけ書いておくと、若い人が政治と企業活動を担う、とても若い国の息吹を感じたことが最大の収穫でした。

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2009年9月21日 (月)

モンゴルへの道険し

昨日からモンゴルに来ていますが、実はようやくたどり着いたというのが本当のところです。

19日(土)13:30のモンゴル航空機で成田を出発し、17:30頃にウランバートル到着の予定が、なぜか到着予定時刻にはまだ成田空港にいました。

というのもモンゴルが9月では11年ぶりの大雪と言うことで、ウランバートル空港に着陸できないと言うことで、成田で出国手続きをしたものの、何時間も待たされる羽目になりました。結局、成田空港が夜間閉まってしまう前に何とか出発することができましたが、成田を出たのはほぼ7時間遅れでした。そしてウランバートルに着いたのは夜中の1時頃、日本時間では2時頃でした。

Mongolia001 機内でくつろ ぐゼミ生の菅原さんと及川さん

それにしてもビジネスクラスとエコノーミークラスにほとんど差がないのにびっくり。

その日ウランバートルに着いたのはモンゴル航空だけだったそうですから、何とかたどり着けたことに感謝すべきだったかもしれません。

そして今日はバガノール鉱山(石炭)を見学に行ってきました。モンゴル最大の石炭鉱山といわれるだけあって雄大でしたが、詳細については後日報告します。そこへ行くのは2時間以上かかるのですが、その途中に巨大なジンギスカンの像があり、立ち寄って見学してきました。

Mongolia002_6

雪景色のウランバートル市内。なぜか巨大なルイ・ヴィトンが・・・

Mongolia003_2

それにしても本当に巨大なチンギス・ハーン像でした。一緒に写っているのは恩師の嶋口先生とゼミ生の佐藤さん&ガイドさんです。

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2009年9月 9日 (水)

内田ゼミモンゴルに行く

来週の土曜日から、新しくできた連休を利用して、モンゴル企業訪問の旅に出ます。
メンバーはビジネススクールのゼミ生が中心ですが、ビジネススクール卒業生、大隈塾生、学部生、恩師の嶋口先生など多士済々、総勢20名の大部隊です。

私にとっては初めてのモンゴル訪問ですが、天然資源の宝庫で今後の経済成長が見込めることから、一度は行ってみたかったところです。向こうでは石炭の鉱山、カシミヤ工場などの企業・現地訪問、政府の要人、若手経営者の人々との意見交換等、盛りだくさんな内容です。

BCGOBの田崎さんが、モンゴルの大学で経営学を教えているので、彼にも会って、いろいろ教えてもらう予定です。

ハードスケジュールが心配ですが、返ってきたら帰朝報告を書きます。

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2009年9月 4日 (金)

イヌイットの交通事故

車好きなので時々車雑誌を買って読む。昨日購入した雑誌カーグラフィック(CG)の10月におもしろいコラムがあった。自動車ジャーナリストの下野康史(かばたさんと読む)氏がおもしろい記事を書いていた。
それは昔に比べて自動車の安全装置が発達して、昔ほど恐い目に会うことがなくなったという記事だ。彼はマツダのRX-7でスピンして恐い目にあったらしいが、私も北海道の山道で友達の運転する車がスピンを起こし180度回転して止まったことがあった。90度だったら崖下に落ちていただろう。でもこんなことはしょっちゅうあったので、当たり前と思っていた。
昔は安全装置といってもシートベルトくらいで、それも誰も締めていないのが普通だった。その後エアバッグ、あるいは前後のクラッシャブルゾーン(つぶれることによって衝突の衝撃を和らげてくれるエリアのこと)等の安全装置や基準が次々と標準化され、今や事故を起こしても死んだりする確率はとても小さくなったと言える。しかし、これらはいずれも事故起こした場合の話で、事故を防ぐ仕組みではない。

ところが最近は予防策の方が発達してきて、自動的にスリップを防止する装置や、ブレーキがロックしない仕組み、あるいはタイヤが進歩してスリップしなくなったりと、こちらの技術革新が著しい。ほとんどがエレクトロニクスの恩恵を受けている。

さらに、最近はそのエレクトロニクスがますます進化し、一番新しいボルボでは前車とのスピードの差が時速15km以内であれば、衝突しそうになると自動車が勝手にブレーキをかけて、衝突を回避してくれるそうだ。スゲーけど、世話になりたくない。

この話を聞いていると、病気と一緒で、なった場合の治療法から発達して、今は病気を防ぐためにどうしたらいいか、あるいは事故が起きないようにどうしたらよいかに進歩の力点が変わっているのと同じ話だなと思った。

さて、本題である。エッセイの最後にこう書いてあった。
「北極のイヌイットが犬ぞりから手間のかからないスノーモービルに乗り替えるようになって、走行中の事故が増えているという。春先、氷がゆるむと、スノーモービルごと海に落ちてしまう。犬は氷の薄いところをちゃんとよけて走っていたのである。」

技術が進化すると人間の能力、とりわけ生存能力はどんどん退化していく。そのうち無菌豚みたいになってしまわないか、心配である。

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2009年9月 2日 (水)

郵便局とランドセル

昨日用事があって郵便局を訪れたら、奇妙なチラシに目がいった。

Sanrio

郵便局がランドセルを売っているのだ。しかも郵便局限定商品だという。サンリオのキャラクターをかたどった郵便局オリジナルらしい。といってもどこかオリジナルかは私には分からなかったが、価格は35000円と39800円と49800円の3種類。決して安くはない。キャラクターは「ハローキティ」「シュガーバニーズ」「シナモロール」「マイメロディ」「チャーミーキティ」の中から選べるらしい。
しかもテレビで宣伝していることを見たことがある肩が楽になる「天使のはね」がついている機能性もあるランドセルだ。

Sanrio002

最初はこんなものが郵便局で売れるわけがないと思った。しかし、どうして郵便局かと考えて、はたと思い当たった。そうかおじいさん、おばあさんに売るんだ。
おじいさん、おばあさんが郵便局に行ったときにこのチラシを見ると思い出す。そうだ、うちの孫は来年4月に小学校入学だ、なんか入学祝いを贈らなくてはいけない。ランドセルなら6年間使ってくれるからピッタリだ。情景が目に浮かぶようだ。これを考えたマーケターはすごい。
でもじいさん、ばあさんが子供の好きなキャラクターなんか知っているのかと突っ込みを入れたくなったら、表紙にはちゃーんと「お届け先様がキャラクターやカラーを選ぶこともできます」と書いてある。遠く離れた孫と祖父母のことを考えた泣かせる台詞だ。

ウーン、ストーリーがハマリすぎだ。やはりこんなものが郵便局で売れるわけがない。皆さん、どう思います。

一方、別のチラシも発見。こちらは海外に日本の食品を送ってくれるサービスだ。

Yubin001
Yubin002

主に海外に在住している知人や家族に日本食を送るニーズに対応していると考えられるが、これは便利だ。うちでは現在子供が二人も海外に行っている関係で、良く荷物を送る。でも食品の場合は、まず買いに行くのが面倒くさい。さらにそれを郵便局に持って行って、海外配送を依頼するのであるが、そもそも海外に送ることのできる食べ物なのか、日持ちは大丈夫かといろいろ心配事もある。さらに、たいてい中身の価格より送料の方が高くなってしまう。ところが、これは送料がとても安い。
こうした不安と面倒くささを一気に解消してくれそうだ。ただし、自分の好きなお店(ブランド)を選べるわけではないので、味はどうかは分からない。でも海外にいることを考えれば、味は二の次で本場物の日本食が食べられればいいであろう。

でもこれは我が家にニーズがあるからで、絶対量(総需要)は小さいかも知れない。

結局、今日の話は自分が買うか買わないか、使うか使わないかで成否を判断しているとも言える。

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