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2009年7月

2009年7月27日 (月)

大盛況のWBSフェア

昨日、早稲田大学のキャンパスを使って、早稲田大学ビジネススクールを紹介するWBSフェアが行われた。

初めての試みと言うこともあって、どれくらいの人が来てくれるか、私も不安なところがあったが、ふたを開けてみれば大盛況で、400名を超える方が来てくれた。私の所属する商学学術院(ビジネススクールの親会社のようなもの)の校舎では300名収容の教室が最大と言うことで、一つの教室ではカバーしきれずに別の教室にテレビカメラの映像を流して、そちらでもたくさんの人に見てもらうほどだった。ライブで見られなかった方はごめんなさい。

以前にも紹介したことがあるかと思うが、早稲田には昼間のフルタイムのコース、夜の働きながらMBAをとるパートタイムのコース、さらに技術経営に特化したMOTのコース、シンガポールのナンヤン工科大学とのダブルディグリー(学位が両方で取れる)のコースと4つの特徴あるコースがそろっており、それらを一堂に会して説明するという意欲的な試みだった。

私のモジュール(専攻のようなもの=ゼミ)の説明会には、大変多くの人が来てくれたが、いつものように私自身の説明は簡単に終わらせて、現役のゼミ生にゼミのことを語ってもらった。参加者にとって、私の話は本やマスコミを通じて知ることは出来るが、ゼミの雰囲気やどんなゼミ生がいるかは、こうした機会でもなければ、知ることが難しい。案の定、質疑応答では、私への質問ではなく、ゼミ生への質問が続出した。狙い通りであるし、来てくれた人にも等身大の内田ゼミを見てもらえたのではないかと思う。岡田さん、西ヶ谷さん、どうもありがとう。

卒業生によるパネルディスカッションというのもあって、そちらには内田ゼミを今年3月に卒業したリクルートエージェントの岡井さんが参加してくれた。明快な話しぶりに、参加者からもさすがとの声が出ていた。

私自身は自分のモジュールの個別説明会に加えて、夜のコース全体の説明、教師によるパネルディスカッションのパネリストと一人で3役もこなして、大忙しだった。しかし、教室一杯の30代を中心とした若者たちを見ていると、自分がキャリアを何とかしたいと考えて慶応のビジネススクールに入学した頃を思い出して、大変感慨深いものがあった。がんばれ、若者!

"The best way to predict the future is to invent it."   -Alan Kay-

是非、自分の道は自分で切り開いてください。

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2009年7月25日 (土)

空想生活

皆さんは、こんな商品があったらいいなあるいは自分がデザインしたこんな商品を誰か作ってくれないかな、という夢を実現してくれるサービスがあるのをご存じですか?
エレファントデザインという会社が提供する空想生活というサイトです。

簡単に言うと、誰か言い出しっぺがこんな商品が欲しいと提案して、それに賛同する消費者が一定の数になると、エレファントデザインがそれを作ってくれるメーカーに交渉してくれます。そして、OKを取るとその商品が、あらかじめ申し込んだ人に販売されるということをやっています。

社長の西山浩平さんはまだ39歳の若さですが、この空想生活を10数年前に始めています。さらに二十歳になる前から大学も行かずに、オーダーメイドの革のバッグや財布を作成して稼いでいたというから、オーダーメイドのプロです。
実は昨日の嶋口研究会のゲストはその西山さんでした。

会うのは昨日が初めてだったのですが、実は10年ほど前に週刊誌にネット時代の経営みたいな連載をしているときに、インターネットの本質は消費者や零細企業に情報の主権が移る消費者主権主義の時代である。そうなると、これまでのように企業が作ったものの中から消費者が欲しいものを選ぶのではなく、消費者が欲しいものを企業が聞き入れて作る時代が来ると書いたことがあるのです。
その時に、実は既にそういうビジネスを空想生活というサイトでやっているのですが、うちを知っていて書いてくれたのですかとメールをくれたのが西山氏だったのです。全く知らずに、その記事を書いたのですが、世の中には私の思考の先を既に事業として実現して人がいるなと大変関心したのです。その彼に10年越しに会えたのは何かの縁だと感じました。

西山さんは経営者というよりは思想家という感じで、とても好感が持てました。何となく、ISLの野田智義さんに似た印象です。

デンマークの政府に頼まれて、デンマークの中小企業が世界中のBOPの人々に欲しいものを提供する仕組みを作ってくれと頼まれて、これからやるそうです。どう見ても金儲けには成りそうもありませんが、世の中の役に立ちたいからやるそうです。

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2009年7月20日 (月)

マスコミの光と陰

フリージャーナリストの中川一徳さんの書いたドキュメンタリー「メディアの支配者」上・下(講談社文庫)を読み終わった。ボリュームがある上に、重い話が多く、一気に読み終わるわけにはいかなかったがとても良い本でした。

Media

フジテレビやニッポン放送、産経新聞などのグループを形成した鹿内信隆氏の波乱に富んだ人生を語ることで日本のマスコミの持つ光と陰のうちとりわけ陰の部分をうまく浮き彫りにしているのではないかと思います。
戦後、鹿内信隆氏がいかにしてフジサンケイグループを作り上げ、それを支配するようになったかを、戦前の話まで丹念に拾って語っている下りは圧巻である。さらに、鹿内氏とその息子春雄氏が死去して、フジサンケイグループのクーデターが起こり、その後ホリエモンや村上ファンドによるニッポン放送買収騒動など最新の話まで納めてある。

中には本当かなと思うようなことも書かれているのだが、新潮ドキュメント賞や講談社ノンフィクション賞を両方受賞していることから、かなりの部分は真実なのであろう。
下手な小説より、よほどおもしろかった。

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2009年7月19日 (日)

企業の経営者と人事担当者の方々へ

何度か紹介した早稲田大学のビジネススクールの各コースを紹介するMBAフェアがいよいよ1週間後に迫りました。

これはそのために作成したパンフレットです。

Wbsfair002

拡大したものが見たいときは、下記のファイルをご覧ください
「20090715wbsfair.pdf」をダウンロード

お陰様で新聞広告を3回も打ったり、いろいろなところで告知したこともあり当日は数百人の参加が見込めるそうだ。
それではなぜ私が、この期に及んでまだ、告知しているかと言えば、企業の人事担当者にも顔を出してもらいたいからだ。最近は企業において、人材育成、それも若手と言うよりは将来の幹部候補生を育てようという気運が高まっている。その流れを受けて、早稲田のビジネススクールにも昼夜問わず多くの企業派遣生が来ている。

個人的な感想だが、この流れはますます加速化されるのではないかと思っている。なぜならば、これまでと同じ事業環境やパラダイムの中でやっていくのであれば、企業内の研修でも目的を達成できるかも知れないが、これだけ環境変化が激しいときに、企業内だけでは十分に次世代リーダーを育成できないのではないかという悩みが経営者に多い。

そうなると、ビジネススクールの果たす役割は大きくなる一方である。とりわけ役員層や部長クラスのエグゼクティブプログラムのニーズは高い。しかし、それらは一朝一夕で育つわけではない。そのため、もう少し若いうちから外部で武者修行させて方が良いという動きが活発になるわけである。早稲田大学ビジネススクールでも大隈塾リーダーシップ論などが人気が高いのもその証であろう。

と言うことで、前置きが長くなりましたが、企業で幹部育成を担当されている方には早稲田がどんなミドルクラスのリーダー育成プログラムを持っているのかを一度知っておくのも悪い話でないと思います。日曜日という仕事が休みの日に開催されるのですが、興味がある方は是非参加されたらと思います。

詳細は下記URLをご覧になるか、早稲田大学商学部事務所に電話で直接お問い合わせください。
HP http://www.waseda.jp/gradcom/news/wbsfair/wbsfair.html
電話は 03-3202-4369

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2009年7月18日 (土)

社会人・学部生合同ゼミ

本日は、学部のゼミ生と社会人が一堂に会しての合同ゼミを朝10時から夕方5時過ぎまで実施をした。
午前中は学部生ゼミ生による企業研究の中間報告のプレゼンテーションで、6チームに分かれてドトールコーヒーやサイゼリヤ、ユナイテッドアローズなどの現状分析と課題整理を行った。3週間ほど前に、学部のゼミ見学会で行われた中間報告がベースであるが、各チームともパワーアップして素晴らしい内容に仕上がっていたと思う。社会人ゼミ生、とりわけ学部生の発表を見る修士1年生は、その出来映えに驚いたはずだ。9月に行われる最終報告が楽しみである。

午後は、お返しに社会人ゼミ生から学部生に対して、自分の所属している会社の紹介や自分のキャリア形成についてのプレゼン テーションがあった。学部の3年生は来年度の就活を前にいろいろな企業の話が聞けて、とても参考になったと言っていた。4年生もこれから企業人になる上 で、会社の中がどんな仕組みになっているかなど、参考になるところが多かったようだ。

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写真は牧口さんのプレゼンに聞き入る学生たち

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熱弁をふるう樋口さん。ソニーの株急上昇でした。

内田ゼミのいいところは、こうした社会人と学部生が頻繁に交流を図れるところであり、私もそれを奨励している。

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2009年7月14日 (火)

苦労人

先月の戦略とリーダーシップの講義にローソンの執行役員の河原さんが来てくれた。ローソンの中でローソンストア100を苦労して船出した話や、それがうまくいかなくて辞職を覚悟したことやショップ99の買収にかかわる話などをリアリティたっぷりに語ってくれた。

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彼の口から語られるとたいした苦労には聞こえないが、実際にとても苦労して今日までビジネスを持ってきたのだろうと想像に難くない。
受講生のみんなも、カリスマ型ではなく、自分たちに近い形のリーダーに親しみを覚えてくれたのではないかと思う。
実に多様なリーダーのスタイルや個性があることを感じ取ってもらえれば、私がリーダーシップの講義をやっている甲斐があるというものだ。

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2009年7月13日 (月)

S&Gのビジネスモデル

若い人にS&Gと言ってもぴんと来ないかも知れないが、我々の世代でS&Gと言えばサイモンとガーファンクルのことです。私も大好きなデュオです。
10日金曜日に東京ドームでのコンサートに行ってきました。東京ドームは元々野球場であり、コンサートには適していないのでしょうが、我々の年代を中心に超満員でした。私は電話予約でチケットを購入したのですが、アリーナ席は売り切れでS席しか空いてませんでした。S席と言うからステージから30-40mの所かと思ったらとんでもなく離れて席で、1塁側の内野席の上段に近い方で、バックスクリーン付近に作られたステージからは直線距離で200mはあるような離れた席でした。

でもコンサート自体は大変良かったです。周りのおじさん・おばさんもみんな盛り上がっていました。若い人には単なる懐メロでしょうが、我々の世代には青春そのものです。数年前に知人である岩国哲人さんに頼まれて、彼のラジオ番組に出演したときの私のリクエスト曲がサイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」だったくらいです。懐かしくて、良かったな。

さて本題です。S席は13000円もするのですが、推定するに会場には6万人くらいはいるのではないかと思いますが、もっと高い席もあることを考えると平均入場料は13000円はくだらないと思いました。そこで、一人当たり13000円×6万人くらい入っているとして東京ドーム一回当たりの売上は約8億円と想定されます。これが7月10日と11日で二公演行われ、それ以外に武道館で一回(こちらは収容人員が少ないので、たぶん1回2億円くらい)、それに加えてナゴヤドーム、札幌ドーム、京セラドーム大阪の3会場でも実施される。おおよそで計算すると今回の日本公演で入場料収入だけで、25億円から30億円弱になると思われます。すごい金が動くものです。ポールとアートの取り分が1割としても2-3億円は行くでしょうから、良いビジネスですね。
ちなみにプログラムでもないパンフレットが3000円もしていました。曲目が書いてあるプログラムかと思って購入したのですが、出来の悪い二人の写真集のようなもので、曲名は一切書いてませんでした。原価は500円が良いところでしょう。でも別に怒ってはいません。

私自身も彼らの曲は大好きで、もちろんレコードとか買ってましたが、当時はコンサートに行く金銭的余裕なんてありませんでしたから、生で見るのは初めてでした。
今、我々の世代は時間的にも余裕が出来ていますし、1万円強の価格も高いといえば高いですが、賄えない価格ではありません。非常にうまいビジネスモデルだなと思います。

話は脱線しますが、深夜にテレビで良くやっている70年代、80年代のポップスや歌謡曲のベストアルバムのCDセットも全く同じビジネスモデルだと思います。それらは、懐メロの割には法外な価格で、CD5枚セットで12000円から15000円もします。新譜とあまり変わりません。無茶苦茶儲かると思いますが、購入者から見ると、自分の若い頃の音楽をいろいろ見繕ってくれてセットで買えるのなら1万円も安いものだとなるのです。

さらに余談ですが、コンサート終了後に後楽園の近くの神楽坂のとても有名な和食の店に行ったら、なんと客がみんなコンサート帰りの人たちで、店主がなんなんだろうととても驚いていました。我々の世代の考える贅沢とはなんと似通ったものなんでしょう。

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2009年7月 7日 (火)

WBSフェア

先日も紹介した早稲田大学ビジネススクールの説明会が今月26日(日)に開催されるが、その広告の第3弾が本日の日経新聞朝刊に出ている。

Wbsfair

私も夜間MBAコースの説明を担当しているのと、その後に自分のモジュール(コース)を説明するので出席します。私のゼミの卒業生も、夜間MBAの修了生の代表として昼間のMBA修了生やMOT修了生とのパネルディスカッションに参加する予定です。

夜間コースは来年度から定員も増え、モジュールもさらに充実するので、どんな学生たちが来てくれるか個人的にも楽しみです。新聞広告にもあるように新たにコーポレートファイナンスなどのモジュールが追加されますが、コーポレート・ファイナンスのモジュールは岩村教授と一緒に日本総研理事でエコノミストの翁百合さんが担当してくれます。

興味がある人は是非来てください。詳細、申し込み方法などは下記のURLを参照してください。
http://www.waseda.jp/grahttp://www.waseda.jp/gradcom/news/090622_WBSfair.htmldcom/news/090622_WBSfair.html
学生の希望者だけでなく、早稲田大学ビジネススクールへの派遣を検討している企業の方も大歓迎です。

また、私や根来先生の担当する夜間コースについての詳しい紹介はこちらをご覧ください。
http://www.waseda.jp/gradcom/pro/index.html

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2009年7月 6日 (月)

百貨店の復権

小売業、中でも百貨店やスーパーの不振が叫ばれて久しいが、個人的には百貨店は復権すると思う。

最近時々百貨店に行くようになった。なぜかと言えば、良いものが置いてあるからである。自分の着るものの場合もあるが、インテリアだったり、ちょっとしたお祝い事の贈り物だったり、あるいは自家用の食器だったり、目的はいろいろである。
仕事柄、平日にも自由時間があり、売り場を覗くことがあるか、いつもそれなりの人が入っており、賑わっている。客の数がまばらになってしまっているスーパーの不振とは質が違う。

百貨店の売上は確かにじり貧かも知れないが、依然として売り場面積当たりの売上は大きいし、品揃えやサービスの質は高いものがある。問題は、それだけ売上が上がっているにもかかわらず、利益が上がらない高コスト体質なことである。

もちろん今のように、大きくすればつぶれにくくなると考えているような合併ではとても危機は乗り越えられないだろう。しかし、現在のような品揃えを維持しつつも低コストで運営できるノウハウ、あるいは品物の在庫管理の手法を革新すれば百貨店の明日は暗くないと思う。

百貨店が復権するなんてことを言っているのは世の中ではもちろん少数派であるが、頑張れ百貨店!

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