マドンナのビジネスモデル
先日といっても一ヶ月以上前だが、日経新聞に気になるコラムがあった。地球回覧というコラムでタイトルは「ネットの激流をかわすマドンナ」というものであった。
一言で言えば、ネット配信が増えて儲からなくなったCD販売に見切りを付けて、コンサートツアーで稼ぐビジネスモデルに転換したという話だ。
筆者によれば、マドンナの曲を19曲を聴きたいときにCDで買うならアルバムを数枚買う必要があり、約100ドルするのに対して、ネットによる1曲ごとの購入なら19ドル足らずですむ。これではミュージシャンもレコード会社も儲けが薄い、ところがマドンナのコンサートに1家3名で行って、曲を19曲聴けば500ドルもかかるという。マドンナがCD販売からコンサート中心に軸足を移したのは大成功で、そのために2008年の収入は2億4千万ドル(約240億円)に上るという。たいしたビジネスマンだ。
私がこの記事を読んで感じたのは、昔ながらのビジネスモデルを維持している企業はいつ何時衰退するかわからない。したがって、一見件昔と同じような財やサービスを提供している企業でも、何を稼ぎの中心とし、何をプロモーション(撒き餌)とするかをはっきりさせる必要があるということである。
松任谷由実も同じなのかな?
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コメント
foxtrotさんへ
この記事を切り抜くとは気が合いますね。
今は戦略ものと思考ものの本を書いていますが、時間があればビジネスモデルの本も書きたいと思っています。
投稿: 内田和成 | 2009年4月28日 (火) 13時28分
自分この記事を読んだ時、マドンナは音楽配信というものをコンサートに導くための販促ツールとして考えているのかなと思いました。
コンサートでは音楽もやるけど、そこは一流の演出家でしょうから、ファンにとっては全く違った楽しみがある。その呼び水としての音楽配信は、消費者の手の届きやすいベストの方法なのかも知れません。
最近は、YouTubeなどで音楽プロモーションを配信するアーティストもいますね。
思わずこの記事を切り抜いてしまった一人です。
投稿: foxtrot | 2009年4月22日 (水) 06時39分