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2009年2月 9日 (月)

ナノバブル

バブルといっても金融のバブルではなく、文字通りの泡のバブルである。先日テレビでその技術が紹介されていた。ナノバブルという小さな小さな泡だ。
民間の研究所の千葉金夫さんという人が開発したそうだ。通常の泡が数ミリ単位の泡だとすれば、ミリバブルというのが百分の1ミリ単位の泡で、ナノバブルというのはさらにその百分の一で目には見えない大きさだ。

これが何がすごいのかと言えば、まず同じ水の中で淡水魚の鯉と海水魚の鯛が同居して泳いでいる。これは愛知万博でも紹介されたそうだ。具体的には酸素の泡を小さくして混ぜることで両方の魚が活きられるという話だ。おもしろい。
通常の泡は浮力の関係で水中の下の方から水面に上っていって空中へと消えてしまう。ミリバブルのような小さな泡だと、多少水面に上がっていく時間が遅いだけでやはり上っていってしまう。ところがこのナノバブルはあまりに小さいので、浮力が生じずに水中に長いこと留まり続けると言うから驚きだ。この酸素を吸って鯛や鯉が生き延びるのだろうが不思議な話だ。

このナノバブルのおもしろいのは、泡の中に入れる気体を変えることで用途が様々に広がる点だ。酸素の変わりにオゾンを入れると、野菜についた農薬の消毒が出来ると言うからこれも驚きである。野菜の細胞の中まで入り込んだ農薬がかなりの割合で除去できると言うから、残留農薬除去の切り札になるかも知れない。オゾンのナノバブルを含んだ水はピンク色なのに、農薬を除去するとピンクの色が薄くなっていくというのももしろい、というか分かりやすくて良い。すでに牡蠣の洗浄に実際に使われていて、ノロウィルスの予防に役立っている。
千葉先生自体は、このオゾンのナノバブルが入った液体で口をゆすぐようになってから歯周病が良くなったという。ウーン、本当ならこれも画期的なことだ。

こうした日本人のユニークな発明が、世界的に認められたり、きちんと商業ベースに乗ったりするのが楽しみだ。

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コメント

dkcさんへ

ナノバブルのオゾン(気体)は、ナノサイズのために細胞の中まで入り込むから殺菌効果があるそうです。水道水に入れるのはたぶんミリバブル程度でしょうね?それでは歯の表面や歯肉の表面程度しか、殺菌できないのでは・・・。
以上、素人考えです。

投稿: 内田和成 | 2009年2月13日 (金) 00時21分

東京都の水道水は塩素消毒からオゾン消毒に切り替わり、塩素臭さも消え美味しい水になったと東京都が宣伝していますが、オゾンナノバブルの水で歯周病が予防出来るなら、都内の水道水で歯磨きしていれば、そのまま歯周病を予防出来るのかな?とふと疑問に思ってしまいました。

投稿: dkc | 2009年2月 9日 (月) 10時20分

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