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2009年1月20日 (火)

新聞はどこに行く?

私のゼミ生から教えてもらったのであるが、産経新聞が先月よりiPhoneとiPod touchを対象に紙面を全部タダで提供し始めている。

産経新聞iPhone版

私も早速使ってみた。ダウンロードに少し時間は掛かるものの、紙面は鮮明だ。もちろん、iPhoneの画面は新聞紙全面に比べて比較にならないくらい小さいので、拡大しないと全く読めない。しかし、iPodやiPhoneを触ったことがある人は知っての通り、画面の拡大・縮小・ページの移動はお手の物であり、全くストレスなく記事の移動や紙面の移動が出来る。
記事も毎朝5時に更新されるという最新版を読むことが可能で、これまた下手をすれば紙面より新しい記事が読めるわけだ。これがすべて無料なのだから驚く。iPodtouchの場合は、無線LANが使える環境にあれば、iPhoneよりよほど高速でストレスなくダウンロードできる。しかも通信料もかからない。

実際に使ってみると、画面が小さすぎるので、つい拡大すると今度は記事の全体を一度に見ることが出来ず、一つの記事すら移動しながら見なくてはならないのが不便で、私は日常的に使う気はしない。一方で、ゼミ生に聞いたところ、それは全く苦にならないという。携帯の画面でものを見る彼らから見れば、何の不自由もないのだろう。もちろん老眼もないし。

産経新聞がこれによって何を成し遂げようとしているのかは不明だが、パンドラの箱を開けてしまったことは間違いない。アメリカでは、既に紙の新聞は死んだとも言われるくらい、急速に部数が減っており、大手新聞社の身売りも日常茶飯事だ。

日本では新聞はまだまだ販売収入が主要な収入源で、広告収入は従という位置づけだが、アメリカでは逆だ。日本もアメリカ型になるのであろうか、その場合のビジネスモデルはまだ見えてこない、ネットの広告収入だけでは、とても新聞社のコストをまかないきれないからだ。

個人的には、好きなところを斜め読みも出来れば、じっくりも読める紙の新聞が大好きだし、宅配という便利な仕組みも生き残って欲しいのだが、日本の新聞はいったいどこに向かうのだろう。

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コメント

ごりらいもさんへ

産経新聞iPod版にアクセスしなくなった理由?
やはり記事の内容かな。日経だったら読み続けていたと思います。
来年になるとアップルが電子ブック端末を出すという噂もあり、アイフォーン、キンドル、ソニーの電子ブックと共におもしろい展開になりそうですね。

投稿: 内田和成 | 2009年12月15日 (火) 00時23分

>というのも最近あまりアクセスしていなかったためです

単純に個人的な興味で大変恐縮ですが、アクセスしなくなった理由って何でしょう?
紙媒体の新聞など他の情報ソースがあるからでしょうか?
UIの問題でしょうか?

UIに関して言うとiPhoneで新聞は見やすくは無いと感じています。
アメリカではKindle導入初期の普及の要因は新聞各紙が朝自動的にDLされてまとめて読めるようになっているのが便利だからという話を聞きましたが(真偽の程は不明です)、日本でも書籍は無くとも新聞がKindleで読めるのであれば買う人いるのでは無いかなと思います。

投稿: ごりらいも | 2009年12月 8日 (火) 09時19分

zuKaoさんへ

産経新聞の広告実験の件、知りませんでした。というのも最近あまりアクセスしていなかったためです。
このやり方で稼げるようになるかどうか分かりませんが、日経新聞もいよいよ電子新聞を出すと言うことですから、いよいよ日本も電子新聞の時代が来るのでしょう。その際、ツールとしてPCなのか、携帯なのか、はたまたKindleのような電子ブックになるのかは興味深いですね。
Kindleがカラーになって、なおかつピンチイン・アウトに対応するようになったら、勝者になるような気がします。

投稿: 内田和成 | 2009年12月 6日 (日) 22時40分

zuKaoでございます。

本日の産経新聞iPhone版には、「産経新聞アプリ実験広告」というちょっと変わった広告が掲載されていました(協力:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント)。

この広告には映画「2012」の「予告編」「App Store」「映画館検索」「公式サイト」の4つが設けられており、いずれかをクリックすればそのサイトに行けるようになっていました。

今までは「この新聞アプリはどこを目指しているんだろう?」と思っていましたが、少しだけ分かった気がします。が、この広告の頁に行くとPodcastが聞けなくなってしまうので、私は好きではありません。

既に御存知でしたら恥ずかしいなぁと思いましたが、「恥はかき捨て」精神でコメントさせていただきました。

投稿: zuKao | 2009年11月26日 (木) 22時53分

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