1年の終わりに
早いもので、今年も一年が終わろうとしています。
私自身は今年はやり残したことが多い一年となりました。
もちろん、初めての新書を出したり、MBAの一期生を送り出したりとそれなりにやり遂げたことがいくつもあったのですが、何かじっくり事を構えると言うよりは、スケジュールに追い立てられるように終わってしまったというのが実感です。
来年はもう少し、じっくりと仕事に取り組みたいなと思っています。
さて、今年最後の話題は今月の私の履歴書からです。経済学者の小宮隆太郎氏が12月12日付の紙面でとてもいいことを書いていました。彼がアメリカ留学で学んだことが3つあるそうです。
最初は経済学の大家レオンチェフから「理論は実際に応用しなければ意味がない」という考えです。学者がどう思うかは知らないが、私のような実務家にはそうだそうだと頷きたくなる話です。ちなみにレオンチェフというのは産業連関分析で有名な人だが、私はそれを使った経済モデルというのを大学の卒論としたので、何となくなじみ深い。ちなみに経済の論文ではなく、線形計画法という手法を応用したプログラミングの論文です。
2番目は、身近な経済問題を経済学の理論に基づいて考えることの大切さです。これは経営学でも全く同じで、日頃起きているビジネスや競争の事例を理論を当てはめながら議論することはとても大事です。
3番目は論文の書き方で、日本でよく見られる外国人の書いたものを適当にまとめたものは、学術論文とは言えない。どこまでが賛成でどこからが反対なのか、あるいは自分の独創性はどこにあるのかをはっきり主張せよと言っている。私のように、他人の話をきちんとレビューせずに自分の独創性ばかり追求しているのも、論文としてはダメなんだろうなと感じました。
ということで、今年一年のご愛顧、ありがとうございました。
みなさん来年もよろしく。
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