スパークする思考
ドバイから無事帰ってきました。
ドバイで感じたことは別途書くとして、今日は本の宣伝です。
来週月曜日(11/10)に私の新しい本が角川書店から新書として発売されます。
タイトルは「スパークする思考」です。
中身は一言で言えば、内田流発想法です。人と違ったユニークな発想がしたい、新しい企画案を考えてみたい。人からアイデアが豊富ですねと言われたいと思っているような人がターゲットです。
出版社には内緒で「はじめに」から一部抜粋して紹介しましょう。
本書のテーマは、「日ごろの私生活で自然と行っているクリエイティブな発想や行動を、なぜ仕事では行わないのか?」というものだ。
そう言うと、「別にクリエイティブな発想や行動など、日常生活で行っていない」と答える人も少なくない。そんなことはない。日常生活は皆、十分にクリエイティブなはずだ。趣味の世界もそうであろうし、料理や食事もそうだろう。週末にはどこに遊びに行こうか、今度はどんな映画を見ようか。妻の誕生日のサプライズは何がいいか?
日常生活は実はとても創造的で、エキサイティングなはずだ。
本書では、だから何も奇想天外な、変わった方法論を説くつもりはない。誰もが慣れ親しんでいる、それでいて説明するのが難しい、そんな方法論について語りたいと思っている。
ここでいうクリエイティブな発想法とは、斬新なものの見方や新しい企画を生み出す思考方法を意味する。そうした発想力を、いかに誘発することができるかについて考えてみたのが本書のもくろみである。
多くのビジネスパーソンは、生活者としての自分を仕事の場には持ち込まないように努力している節がある。生活者であり、消費者である自分は脱ぎ棄て、全く別の個性を身にまとおうとする。本能的な感性や経験に裏打ちされた勘は封印して、正確な情報や分析やを頼りにする論理的思考方法を身につけようともがいている人が多い。
ロジカルシンキングやデータ分析力が重要だと思い込み、ビジネススクール卒業生(MBA)、あるいは経営コンサルタントの好む各種の分析手法を珍重する。必死にさまざまな情報をため込み、整理してデータベースを構築しようとする。それで、分析力は身につくかもしれないが、斬新な発想力を失ってしまう。
そんなことは辛いし、無駄だからやめようと私は言いたい。(以下略)
どうです。なんか読みたくなりませんか。
ということで、本題です。この本を一人でも多くの人に知ってもらって、仮説思考と同様にベストセラーにしたいと思っています。趣旨に賛同の方、あるいはたまには内田を助けてやろうという方は是非、アマゾンで一冊購入して下さい。よろしくお願いします。
というのもアマゾンでの売上ランキングが本全体の売り上げにも大きな影響を及ぼすからです。
ご協力、感謝!
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コメント
しんいちさんへ
コメントありがとうございます。
コンサルタントにとって、ロジカルシンキングは必要条件ではありますが、十分条件ではありません。
人の心を理解し、それにそった解決策を出すことが極めて重要になります。それによって、初めて組織が動きます。
でも、たまには相手の意表を突くアイデアを出すことも大切です。私はいつも意表を突いてますが・・・。
投稿: 内田和成 | 2008年12月13日 (土) 00時41分
はじめまして。某戦略系ファームに中途入社し、コンサルタントとして働いているものです。
早速、「スパークする思考」を買って読んでみました。内田先生のメッセージは、いつも地に足がついていながら必ず含蓄のある言葉が含まれており、いつもながら勉強させていただいております。
(勝手ながら、心の中で師匠と呼ばせていただいております。)
駆け出しの身で内田先生にこんなことを申しあげるのは恐縮ではありますが、僭越ながら最近思っていたことで本書に関係のありそうなことを感想代わりに書かせていただきます。
この仕事をしていて思うようになったこととして、いわゆるロジカルな分析・表現と人間固有の多彩な表現力を高度に融合させることでいかにロジックを通しながらも活き活きとした結論を生みうるかという点にこそ、この仕事の面白さがあるのではないかということをぼんやりと考えておりました。
もっとも日々のコンサルティングワークでは、足腰たるロジックの部分で反省する部分がまだまだ多いわけですが。。。
ただ、丁度こんな問題意識を持ちながら仕事をしていただけに、この先の人生におけるヒントをいただいたような気がしました。
とりとめもない文章で恐縮ではありますが、まずは御礼を申し上げたかった次第です。
投稿: しんいち | 2008年12月 9日 (火) 17時50分
松本君へ
元気でやっているようで何よりです。
コンサルタントは経験が何よりですが、ただ長くやっていればよいというものでもないので、問題意識や目標をきっちり持ちながら進めてください。
本が少しでも役に立つことを祈っています。
投稿: 内田和成 | 2008年11月17日 (月) 21時21分
内田先生
お久しぶりです。
戦略コンサルタントの端くれをしております、松本です。(商学部時代は、広告代理店の友人、N勢君共々、大変お世話になりました)
いつも楽しく拝読させていただいております。
コンサルタント二年目を向かえ、
インサイトを出すにあたり、非常に悩んでいたのが、まさに本書のテーマでした。
もう少し、自由に思考の飛躍が出来れば、と思いながらも目の前のデータ、データに埋もれありきたりのメッセージしか抽出されない。。。
そんな悩みの解決の糸口として、
是非とも参考とさせて頂きたいと思います。
楽しみにしております。
投稿: 松本 | 2008年11月14日 (金) 14時54分
mizoさんへ
早速読んでいたただいて、大変ありがとうございます。気に入ってもらって良かったです。
非公開ブログ=自分のメモ帳(備忘録)と言うことで理解しました。私はそれを公開ブログでやっているわけです。もちろんブログに書けないことや生煮えのことも多いので、それらはロディアを使ったり、メモにせずに頭の中にしまっておきます。
投稿: 内田和成 | 2008年11月10日 (月) 17時31分
LUKEさんへ
そうですか、アマゾンよりbk1の方が早く届くのですが、今後急ぎの時は使ってみます。
投稿: 内田和成 | 2008年11月10日 (月) 17時29分
hirokakiさんへ
今回の本は、あまり難しいことを考えずに、普段の思考法をビジネスもで活用しましょうというものです。是非、読後感をお聞かせください。
投稿: 内田和成 | 2008年11月10日 (月) 17時27分
Wakiさんへ
今回の本は私が日頃実践している発想法なのですが、どれだけ皆さんに気に入っていただけるか、あるいは汎用性があるのか、興味津々で待ってます。
投稿: 内田和成 | 2008年11月10日 (月) 17時26分
たろさんへ
スパークする思考のお買い上げ、ありがとうございます。
お陰様で、アマゾンのランキングも順調に上がっているようです。
ドバイリポートは気に入っていただけましたか?
投稿: 内田和成 | 2008年11月10日 (月) 17時25分
本日購入し,先ほど読み終わりました。「情報の熟成etc」,非常に共感しました。
最近私が使っている情報収集方法は
・分野&国内外を問わず登録したRSSタイトルの流し読み
です。毎日300件程度ありますが,約30分で目を通します。毎日2~3件はアンテナに引っ掛かり,非公開ブログに登録しています。
「インデックス」を利用させて頂き,クリエイティブスペース(トイレ+車)で安全第一にスパークさせたいと思います。
投稿: mizo | 2008年11月10日 (月) 00時03分
今朝、bk1で注文してさっき届きました
bk1を使う理由は、amazonより届くのが早いので。
amazonじゃなくてごめんなさい
パラパラと読んでみたら、とても面白そうでした。
これからじっくり読んでみます!
投稿: LUKE | 2008年11月 8日 (土) 18時47分
内田さんの著作、楽しみにしております。「仮説思考」をかなり昔読んだのですが、内容が私の頭の中で色あせることがありません。きっと私たちの身近な思考の癖を大切にし、深く掘り下げているからだと思います。最近の思考方法的な本はどれも現実感覚とは乖離している点に弱点があるような気がします。とにかく内田さんの本が楽しみです。
投稿: hiroaki | 2008年11月 6日 (木) 22時21分
以前、MSのセミナー後に名刺交換とお話をさせていただいた者です。
早速amazonで予約いたしました。また、拝見後、勝手ながらブログにて感想を書かせていただこうと思っています。きっと一人くらいは買ってくれる…と思います!
> 日常生活は実はとても創造的で、エキサイティングなはずだ。
この部分に惹かれました。本を手に取るのが楽しみです。
投稿: Waki | 2008年11月 6日 (木) 10時58分
amazonで予約、ランキングに貢献しました(笑)
左脳的にガリガリ機械処理で考えるのではなく、感情を大切にして発想する力が今後重要になってくるのですね。
ダニエル・ピンク氏もハイコンセプトという右脳・発想の重要性を説いていらっしゃいましたね。
コンテンツの時代の次に来るものは、発想・アイデアの時代と耳にしますが、これを実現できる人は、「素晴らしい感覚」を現実にアウトプットできる人 もしくは 協力してアウトプットできるグループなのでしょうね。
私も「感じる」という感覚を大切にするために、写真をかじり始めましたが、やってみると面白いものです。
「見よう」と意識してみるだけでも、景色が変わるものだなぁと実感しています。
内田先生のご本、楽しみにしております。
またドバイレポートも楽しみにしておりますので、よろしくお願い致します。
投稿: たろ | 2008年11月 6日 (木) 01時20分
okaiさんへ
ありがとうございます。読んでみて気に入ったら、是非部下の方に勧めてください。
投稿: 内田和成 | 2008年11月 6日 (木) 01時02分
毛戸さんへ
仮説思考とは全く異なる、内田流の発想術です。どれだけ多くの方の支持を得られるか分かりませんが、読んでいただけたらうれしいですし、フィードバックも期待しております。
Lateral thinking は読んだことがないので、機会があれば勉強してみます。
投稿: 内田和成 | 2008年11月 6日 (木) 01時01分
今出M21星雲さんへ
是非立ち読みしてください。
現場感覚・一次情報性の重要性と、無理に情報は覚えなくて良いし、整理しなくても良いというのが一つのポイントになっています。
投稿: 内田和成 | 2008年11月 6日 (木) 00時59分
早速amazonで予約しました。
投稿: okai | 2008年11月 5日 (水) 22時48分
先生の本を楽しみにしています。
昔、Bono先生のLateral thinkingという本を読んだことがあります。創造的な発想には興味深いです。仮想思想とまた違う方向みたいですね。
早速アマゾンで購入します。
どんな内容かわくわくです。
投稿: 毛戸 | 2008年11月 5日 (水) 20時48分
今回の趣旨は、よく理解できます。今年の春だったとおもいますが、新聞にのっていた話です。ある大手の会社で調達部長の方が「部材を購入するときは主婦感覚が必要だ」と、そして「主婦は買い物するときに工夫しているし、2人称、3人称ではなく、1人称として考え抜いている」というものでした。そのときはおかしな話だなあとおもっていますが、今回のブログを見てみると枠の考えをとっぱらうのも一つの手だと。
本は立ち読みしてよかったら、買うことにします。(主婦感覚で。。。)
投稿: 今出M21星雲 | 2008年11月 5日 (水) 17時46分