無印良品の魂
今月の嶋口研究会のゲストスピーカーは無印良品で知られる会社良品計画の社長を務める金井政明社長だった。創業当時から携わっていたと言うだけあって、無印良品に対する思い入れやこだわりの強さがびしびし伝わってくる講演だった。
日用品は価格優先である。そうだとすれば、本当に良いものかどうかはお客様の判断にゆだねた方が良い。あるいは使い方すらお客さまにまかせるべきである。したがって、無印良品というネーミングは、なるべく自らの個性を消して、判断をお客さんにゆだねるのが一番良いと言うことから来ているそうだ。
あるいはお店では買ってもらうために商品のパッケージは目立った方がよいが、家に帰ってくれば目立たない方がよいものも多いそうだ。たとえばティッシュペーパーがそうだと言われて、なるほどねと思った。
また、新しいデザインとは観察から生まれるというのは同感だ。
無印良品のベッドの背もたれは少し角度がついている。ベッドに座って本を読むときに、背もたれがいすのように少し傾いていた方が快適だからだそうだ。そういわれれば、市販されているベッドの背もたれというのはすべて直角だな。元々、壁に押しつけて収まりのの良いことを狙いにしているせいかも知れない。
無印良品の理由(わけ)というしゃれた小冊子を出していて、その中でそれぞれの商品のこだわりやポイントを解説している。
Vol.01の17番の商品「落ちワタふきん」は内田ゼミ生の増田さんが商品開発を担当したそうだ。糸を作る工程で取り除かれた落ちワタを活用した商品だそうで、いかにも環境に優しそうな感じがしました。
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