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2007年9月 4日 (火)

バーチャルのリアル化

バーチャル世界が現実世界を脅かす

昨日頭出しをした話の続きである。ここ1年くらい、大変興味を持っているが、今ひとつ思考が進んでいないのがこのテーマである。一度きちんとまとめてみようと思いながら、なかなか思考が進まないので、このブログでアイデア出しをして皆さんの知恵を借りようと思っている。いつものパターンである。

何を考えているかというと、バーチャルな世界がどんどん発展すると、主たる生活の場をバーチャルな世界として、必要最小限の時しかリアルの世界に戻ってこない人がたくさん出てくるのではないか。その生活がどんな風になるのかにも興味があるが、それ以上に興味深いのはそうしたバーチャル世界の秩序は誰がどのように形成し、それが既存の国・行政・法律・現実社会とどのように対峙していくのかに興味がある。

ここで言うバーチャルをもう少しわかりやすく説明すると、PCを通じたチャット、映像視聴、オンラインゲーム(もちろんセカンドライフもここに入る)を長時間にわたって楽しんでいる現象あるいはそれにどっぷりつかった人のことを指している。たとえば、食事をする時とトイレに行く時だけリアルな世界に戻ってきて、後はすべてバーチャルな世界に住む人が出てきても不思議はないし、すでに結構たくさん予備軍がいるのではないかと思っている。
もちろん、今はまだバーチャルな世界で生計を立てられる人はごく一部で、かつリアルの世界を重視しながらバーチャルで稼いでいる人々が大半だが、そのうちバーチャルな世界だけで経済が成り立つくらい大きくなることは間違いない。すなわち、主たる生活の場がバーチャルなだけでなく、主たる稼ぎの場もバーチャルな人がたくさん出てくるのではないかと思う。そうなると、彼らにとって、どちらが現実でどちら仮の姿なのかが分からなくなりそうだ。これを私は「バーチャルのリアル化」と命名した。

こうした世界では、もちろん国境はない。となると、誰がどこの国ルールでマネジするのであろうか?もちろん既存の国毎の法律では裁きようがない。LINUXを開発したオープンシステム開発プロセスのような新しい秩序が参加者の間で生まれてくるのであろうか?しかし、仮に生まれてきたところで、それがリアルの世界すなわち各国のルールの範囲に収まっている保証はまるでない、というか必ずぶつかり合いが生じるであろう。結局は当面、治外法権になるのであろうか?
興味津々である。

皆さんはどう思いますか?

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コメント

ともゆきさん、義堂さんへ

ユニークなコメントというか、視点ですね。
私も倫理観というのはキーワードとして思い浮かべましたが、哲学というのは考えつかなかったです。

もっと進めて言えば、リアルの世界に早い段階から宗教が生まれたように、バーチャルの世界にも独特の価値観が生まれ、それが宗教のように発展する可能性もありますね。何となく、こわい気もしますが、それは単に今まで経験したことがないからかなと思ったりします。
グーグルがバーチャル宗教の総本山だったりして・・・。

投稿: 内田和成 | 2007年9月13日 (木) 22時55分

"グーグルが世界のあらゆる情報を集めるという裏で人々の哲学観を支配する”というご意見は面白いですね。哲学という言葉を久しぶりに耳にしたように思います。ヒト科の人類は、現在、情報収集には一生懸命ですが、そこに哲学はあるのでしょうか。低次元な意見で恐縮ですが、過酷な自然界で生きる動物は、可能な限り情報収集をすることで、自分なりの哲学を生み出し、生きる知恵とする。さもなくば、いつ命を落とすかもしれない自然の摂理の中に居るから・・。そんなことを考えさせて貰ったコメントでした。ではまた。

投稿: 義堂 | 2007年9月12日 (水) 20時30分

(誤解を恐れずに言いますが)現実世界が追いついていないのは、バーチャルな世界での哲学観ができあがっていないことが大きな理由だと思います。個人的には、バーチャルの文民統制というべきものの出現が待たれるところだと感じています。
文民統制の近代的な概念はクラウゼヴィッツが提唱したかと思いますが、バーチャルな情報を統制するにも、それに相応しい人―高度な哲学観を持ったネットシビリアンとでも言うべき―が要ることが前提になるでしょう。
ただ、逆に恐ろしいのが、高度な哲学観を持ったのが10歳の子供かもしれない、ということが起こりうるということです。そうすると、彼に委ねてしまって良いのかという問題が新たに発生するわけで…。
ひょっとすると、グーグルが”世界中のあらゆる情報を集める”という裏で『人々の哲学観を支配する』ということを視野に入れているかもしれませんね。

投稿: ともゆき | 2007年9月11日 (火) 23時21分

ダークサイドのことばかりを心配しているわけではなく、バーチャルな世界のまっとうな経済活動を誰が管理するのかなたという問題意識です。
そもそもネットには管理するという言葉がなじまないこともあって、IDで情報をトレースしたりすることを嫌いますし、匿名性というのが大事にされています。
そうしたことと経済活動が国境を越えるというか、国境と関係ないところで行われるために、これまで体験したことの成り事例がたくさん発生してくるだろうなということです。

例えば、リアルの世界でも太平洋上を飛んでいる航空機の中で行われている商取引や契約は、どこの国の法律が適用されるのかなんて問題があるわけですが、それがバーチャルということでさらに複雑な形で現れてくるわけです。

投稿: 内田和成 | 2007年9月 9日 (日) 13時56分

税関を経由しないでネットのみで流通するもので危険なものがあるとすれば、性犯罪を誘引するような映像コンテンツとか、宗教的思想の伝播かもしれませんが、内田さんもそういったことを指しておられるのでしょうか。

投稿: | 2007年9月 5日 (水) 21時29分

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