ソウル研修旅行の2日目は現地の流通視察を行った。
明洞
最初に行ったのはホテルから近い明洞で、これは以前マーケティング協会のソウルエグゼクティブセミナーでも紹介した若者向け繁華街である。今回目についたのは色遣いが鮮やかと言うか日本にはない、明らかに若い女性向けの店舗である。いくつか写真を撮ったので載せておく。日本でも原宿当たりに行けばこうした店舗がありそうな気もするが、あいにく原宿はほとんど行くことがないのでよく分からない。読者の方で知っている方がいたら教えてください。
また前回(7月)のソウル訪問では見つけられなかったミスタードーナツを発見した。とても大きな店だった。これ以外にもダンキンドーナツ、クリスピー・クリーム・ドーナツなどもたくさんあり、ドーナツ屋をそこかしこで見つける。ドーナツ好きの私としてはうれしい限りだ。
しかしソウルにはドーナツやさんとコーヒーショップがやたらに多く、明らかに日本よりたくさんある。コーヒーショップもスターバックスもたくさんあるが、似たようなコンセプトのしゃれたショップが少なくとも10種類以上あるようで、実にたくさん存在している。コーヒーショップ密度は東京よりも高い。韓国人がこんなにコーヒー好きとは知らなかった。全般に味は日本より薄い。
南大門
明洞の次に訪問したのは伝統的な市場である南大門市場である。日本のアメ横のような感じで小さな店がおそらく何千軒と並んでいる。やたらと鞄屋さんが多い。こちらの人に聞くとソウルの人が日常の買い物に訪れる場所だそうだ。初日にガイドさんに聞いたところでは1日50万人の人が訪れると言うが、多少大げさとしても頷ける混雑ぶりである。
eMart
午後に訪問したのはソウル大学金先生お薦めの韓国で一番のスーパーマーケットというeMartである。我々が訪問したのはソウル駅から地下鉄で二駅のところにある龍山駅ターミナルビルの中にある店舗だった。日本のイトーヨーカ堂かジャスコにでも来ているかのような錯覚を受けるほど、日本スーパーと似ていた。
それは並んでいる商品もそうであるが、それ以上に店の内部の外側の壁に沿って生鮮食品(肉、野菜、果物、魚など)が並んでいるレイアウト、中央部の棚には各食品、お菓子などが並んでいる様、あるいはそれぞれのブロックに表示してあるジャンルの看板などハングル文字でなければ、まるで日本の印象を受けた。
後で金先生に聞いたところ、韓国のスーパーは最初はアメリカのウォルマートのような店作りをしたがうまくいかず、結局日本型を導入して初めてうまくいったそうである。また、eMartではイトーヨーカ堂出身の人が顧問を務めていたそうである。やはり購買行動や嗜好パターンがかなり日本に近いと言うことなのだろう。
東大門
流通視察の最後は、ファッショナブルなエリア東大門市場である。伝統的な市場も残っているが、それ以上に日本で言えばパルコのようなファッションビルがいくつか建って降り、そこを見てきた。一つ一つが巨大な上に、建物の中の通路が狭く、大変な数の店が各フロアに並んでいて大変な活況を呈していた。当日は土曜日ということもあって、若者が多く、デートを楽しんでいるカップルが多いところは日本で言えば渋谷か六本木の雰囲気であった。
どこに行ってもブランド品の偽物を堂々と売っていたり、日本人と見ると店員が本物そっくりの偽物ありますとか、A級の偽物ありますとよってくるのはご愛敬というか、韓国ではまだまだ知的財産に関する意識が日本ほどは整っていないのだなと感じた。これは時間が経てば解決するのであろう。
夜はちょっと息抜きということで、ノンバーバル(言葉なし)のパフォーマンスとして評判のNANTA(ナンタ)をみんなで見に行った。登場人物は男4人、女1人だけであるが、エンターテイメント精神にあふれた舞台で、肩肘張らずとても楽しめた。満席であった。
以前アメリカで見た「ブルーマンショー」の韓国版のような印象を持った。
それにしてもハードな一日であった。若い人に一につきあうのは疲れる。
最近のコメント