« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »

2007年9月

2007年9月30日 (日)

フリーペーパーin上海

私が青山学院大学で教えていたときの学生(教え子)が、日本の情報を紹介する中国語のフリーペーパーを上海で創刊した。エイアンドピープルという翻訳会社を経営している浅井満知子さんだ。「Live! Tokyo」という雑誌で、最新スポット、食、ファッション、ビジネス、住まいなど多岐にわたる東京の情報を提供している

Livetokyo001

彼女は日本で翻訳会社をやっているのだが、中国の魅力にとりつかれ、また中国人に日本をもっと知ってもらいたいという気持ちから中国人向けの日本情報誌を思いついたようだ。非常に行動的な彼女は、日本と中国で関係者の間を精力的に動き回って、この仕事をスタートまで持っていた。
私は中国語が読めないので、中身はよく分からないが、写真の創刊号を見る限り、紙質・写真の質は高い。中国ではまだよく知られていないだろう、六本木の東京ミッドタウンを紹介したり、中国人にも人気の日本食の中でも定番の寿司屋について、日本の名店を紹介しているようだ。

Livetokyo002

Livetokyo003

ビジネスとしてはまだこれからだと思うが、日中友好の架け橋として成功して欲しい。
頑張れ満知子さん!

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007年9月27日 (木)

PS3とバーチャルのリアル化その後

9月10日にPS3とイノベーターズジレンマの項を書いたときに、最先端の技術を盛り込むためにソニーが半導体まで自作している話を書いた。その後、私がソウルに行っている9月15日の日経新聞の一面トップの記事は「先端半導体 ソニーが生産撤退 東芝に1000億円で売却」という記事だった。やはり、ソニーにとってこの投資は負担がきつすぎたようだ。既に2000億円を投じたと書いてあったから、赤字での売却であろう。私がPS3のことを書いた直後のことなので、あまりのタイミングに自分でもびっくりした。

もう一つ驚いたのは、9月4日にセカンドライフのようなものがはやってくるとバーチャルのリアル化が起きて様々な問題が生じてくるという問題提起をしたのを覚えているだろうか?
そうしたら、これも9月17日付け日経新聞の社説がまさにこの問題に触れていた。
具体的には新たなルール作り必要という小見出しの元に、「しかし仮想世界の広がりは手放しでは喜べない面もある」と述べている。そして具体例として「セカンドライフでは利用者心得は定められているが、警察機能は存在しない」とある。まさか私の記事に触発されて社説を書いたと言うことはないだろうが・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月26日 (水)

学部ゼミ生

このブログで紹介するの初めてかと思うが、私は社会人大学生のMBAコース以外に商学部の学生の指導を行っている、わかりやすく言えばゼミ生を持っているのである。3年生と4年生の両方である。総勢30名弱いる。

実は先週後半はこの学部ゼミ生と菅平に合宿に行ってきた。
ゼミの前半は、まじめな勉強で、今年の3年生はサブゼミで企業研究を実施したので、その最終報告を行った。取り上げられた企業は、アスクル、伊勢丹、JAL、HIS、キユーピー、アサヒビールの6社で、各チームとも4月から半年かけてやってきただけあって、大変レベルの高いプレゼンテーションだった。私の期待値を上回っていた。
また、その後はスポーツ大会やバーベキューなどの親睦を行った。下の写真はそのときの一風景である。

Seminar001

Seminar002

学部生を教えることのおもしろさと大変さを実感している毎日である。例えばゼミの時間に学生に向かって企業にとって戦略も大事だがオペレーションをしっかりやることがそれに劣らず大事だと語ったところ、すーっと手が上がり、「先生オペレーションって何ですか?」最初はがっくりしたが、考え見れば当たり前で、彼らは企業の中で働いたことがない以上、ビジネスの常識がないのだ。そうした学生に戦略やマーケティングを教えることはまっさらのキャンパスに絵を描いていくようなおもしろさがある。
一方でマーケティング理論などを教えると、分からないなりにそれを実際の事例に当てはめてレポートを作ってくるのだが、時々「オッ、出来るなとか、なかなかおもしろい視点だな」というのに遭遇することもある。これまで自分の子供以外に学生に接することは少なかったので、彼らのものの見方や行動パターンを間近に見るのも私自身の勉強になっている。これもまた楽しみです

明日から新ゼミ生の募集が始まる。今年はどんな学生というより子供たちが来るのか楽しみである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月25日 (火)

慶應MBA

昨日9月24日付日経新聞朝刊スイッチオン・マンデー「人脈追跡」欄は慶應のビジネススクール卒業生が特集だった。

Kbs

私もその中の一員として取り上げられているが、早稲田のビジネススクールも早く慶應ビジネススクールのようにその人脈ありと謳われるような存在にしたいものだ。
ちなみに現在法政大学ビジネススクール教授の嶋口先生と一緒に始めた嶋口研究会が、慶應ビジネススクールと早稲田大学ビジネススクールの架け橋の一助となっていることは私にとってもうれしいことだ。
http://www.waseda.jp/sem-uchida/shimaguchi.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

内田ゼミの幹事長

ゼミ生紹介の5番目は岡井敏さんである。岡井さんはリクルートのグループ会社の「リクルートエージェント」という、人材紹介・転職支援をしている会社に勤めている。
元々リクルートエージェントの関西にいたのが左遷で東京へ移ってきたのかと思ったら、実は抜擢されて移ってきたらしい。
というのも現在マーケティング関係の企画を担当する部門のリーダー(部長)をやっているとのことであり、部下が何十人もいると言う。リクルートエージェントのマーケティングコミュニケーションの仕事やマーケティングリサーチの仕事などを行っているようである。社内の仕事だけでなく、リクルート本体とのシナジーを発揮すべく張り切って仕事に取り組んでいるようである。
一見そんな大役をやっているようには見えず、どこにでもいそうな営業が得意なサラリーマンといった感じの男である。しかし、実は仕事が出来るのだ。

また、岡井さんは早稲田のMBAでも活躍をしてくれている。彼は私のゼミの幹事長(代表役)をつとめてくれている。非常にまめに動いてくれるので、ゼミ生も助かっている。今回の韓国研修旅行も彼がすべて手配してくれた。

ゼミ生紹介では初のことであるが、今回韓国へゼミ旅行へ行ったときのスナップ写真があるので、顔も紹介しておく。

Okaiphoto

仕事にMBAにと大活躍の岡井さんであるが、修士論文では少し手こずっているようである。というのも修士論文のテーマを仕事に関係することを選んだために、内容について知りすぎてしまったり、分かりすぎてしまって、その当たりを悩んでいるようである。

蛇足①今回の韓国へ海外研修旅行でよく分かったことであるがも我がゼミ生は誰もが英語が苦手なようで、これからのグローバル競争時代にそんなことでは困ると叱っておいた。

蛇足② 今週の土曜日9月29日早稲田大学ビジネススクールビジネス専攻(夜間主)の入試説明会がある。
http://www.waseda.jp/gradcom/news/07_MBA_setsumeikai_2.html
いわゆる働きながら2年でMBAを取るコース(通称プロフェッショナルコース)である。私も自分のモジュール(ゼミのこと)についての説明をおこなう。興味のある方は是非出席してください。午後1時より3時半まで早稲田大学西早稲田キャンパス9号館で行う。早稲田大学ビジネススクールの校舎とは別であるので間違いのないように。


| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年9月21日 (金)

寄り道できる紙媒体

ネットの光と陰

私がTVが好きでなく新聞が好きなわけは、新聞や雑誌はテレビと違って自分が読みたい記事だけ、あるいは好きな記事だけを選んで読めることである。それに対して、TVは基本的に受け身で情報を受け取らざるを得ず、ある部分をすっ飛ばしたり、ある部分を考えながら深く聞くといった見方はできない。要するに情報を一方的に与えられる受け身のメディアのTVと主体的に情報選択できる紙媒体の違いである。

こんな話を日経新聞の岩丸さんと議論しているときに、彼がおもしろいことを言っていた。「ネットに比べて、紙媒体の利点は寄り道ができることだ。すなわち新聞でも雑誌でも自分が興味ある記事の隣や次のページにある全く関係ない記事に寄り道することができるという意味だ。それによって、思わぬ発見や発想の広がりが生まれる。」
大いに頷ける話で、ネットではそうはいかない。もちろん、本文中にリンクが張ってあれば、簡単にその記事に飛ぶことができるが、これは当たり前であるがリンク先はは本文に関係のあるものに決まっている。
逆に言えば全く関係ない記事に飛ぶのは難しい。従来より、紙媒体はパラパラめくりができるのが優れていると言われているが、この寄り道というのはパラパラめくりともまた違う。隣にふと目が行ってしまう。興味が引き寄せられてしまうという現象だ。この「寄り道がしやすい、あるいは周り近所に目がいきやすいのが紙媒体の一つの特徴というのは間違いなさそうだ。

岩丸さんの話を聞いていて、自分も小さい頃百科事典を読んだり、地図帳を意味もなく読んでいたことを思い出した。調べるために百科事典を見るのではなく、適当なページを開いて読んでいくのである。あるいは、何か調べたついでに隣の項目が気になってそちらをつい読んでしまうのである。また、地図帳を眺めていると私の場合は想像力がどんどん膨らんでいく。

今日の結論
人間たまには寄り道をしないと、ものの見方や知識が偏ったり、貧相になるな。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年9月20日 (木)

BEAN POLE

韓国の街には、結構アメリカブランドや日本のものも入ってきているがローカルのショップにも結構いいものがあるのを発見した。たとえば、写真は韓国の若者向けファッションメーカーのBEAN POLE というブランドの店舗である。非常に洗練されていて、グローバルな高級ファッションブランドに引けをとらない。ユニクロよりは遙かにしゃれているし、もしかしたらBEAMSやユナイテッドアローズよりいいかなと思った。

Beanpole

戻ってからネットで検索したら、韓国以外にも中国に進出して成功しているようだ。

一方で下の写真は、ソウル大学の金先生に連れて行ってもらった韓国の秋葉原に相当する龍山(よんさん、Yongsan)と呼ばれる地域のある店舗の写真である。同じ早稲田大学の同僚の根来先生と一緒に訪問した。ここは30年前の秋葉原にタイムスリップしたような雑然としたショップの建ち並ぶエリアで、部品商、携帯電話、ゲーム機・ゲームソフトの店などがそれぞれ固まってビルの一角を占めていた。こういうところは大好きである。

Yongsan

せっかく来たのだから何か買おうと思って物色していたら、小型の音楽・動画再生プレーヤがたくさん並んでいた。その中から日本ではあまり見られないものをと思い mobiBLU というブランドの超小型プレーヤーを購入した。写真の腕時計と比べてもらうと分かるが、とにかく小さい。またデザインもしゃれている。容量は2GBである。まだ使っていないので、使用感は書き込めないが、液晶がとても小さいので画質は期待できないだろう。

Mobiblu

おまけ
ホテルのロビー(24階)から撮った台風一過のソウル江南にあるCOEXというコンプレックス(ホテル・コンベンションセンター・ショッピングセンターなどがある)の町並みである。カメラを持ち合わせてなくて、携帯のカメラで撮影したせいかもしれないが、とても本物には見えない。まるでCGあるいは絵はがきのようである。どうしてこんな写真になってしまったんだろう。

Hotel001 Hotel002

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月19日 (水)

創造力(続き)

昨日、ソウルから戻ってきました。(タッチの差で日付が変わってしまいました)

海外にいる間はブログ返信用のメールを見ることが出来なかったのですが、9月14日に紹介した経営者向けの本第一弾「創造力」のプレゼントですが、案の定大変多くの方から創造力の本の希望を頂きました。抽選扱いの方は既に50名を大きく上回っているのですが、経営者の方はまだ100名に達していません。

経営者の方が100名にならなければ、その分は抽選に回したいと思います。締め切りが今月いっぱいですので、結果が出るまでもう少しお待ちください。

それにしても、知っている方はもちろん、全然知らない方からたくさんのブログ応援メールを頂きました。読んでいただいてもらって、ありがとうございます。書く方も励みになります。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年9月18日 (火)

M25

慶応ビジネススクールのM25期(MBAの25期生という意味)の方は、自分たちのことかと思うかも知れないが、残念ながらビジネスクールには関係ない。これは韓国で見つけたフリーペーパーの名前である。

M25001

何かR25に似ていると思った方は正解で、下の写真を見てもらうともっとよく分かる。たとえば男性の若い読者の気を引きそうな記事。(中身は理解できないが、写真で判断した。)

M25005_2 

あるいは、A4のサイズを半分ずつに仕切って、コラム形式の記事になっている点。テーマもなんとなく最近のトレンドを追っていそうな感じ。さらにその反対側は広告になっている。

M25006

日本のR25が右開きで縦書き、こちらのが左開きで横書きの違いを除けばレイアウト、ページ数、記事の雰囲気(中身はハングル文字のため全く分からないが)などがそっくりである。

リクルートと提携しているのかどうかはよく分からないが、リクルートエージェント勤務のゼミ生が知らないと言っていたので関係ないのではないか。そうだとすればかなり優秀というか、あからさまなパクリだな。

これが韓国でビジネスとしてどれくらい成功しているかは分からないが、韓国の若者が日本の若者と行動パターンや嗜好が似ているとすればそこそこ行くのかもしれない。それにしても、最近のアジアで一国の成功したビジネスモデルが他国に伝播するのが早いこと・・・。もちろん、韓国や中国で成功したものが日本に入ってくるのも含めてであるが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月17日 (月)

ソウル流通視察

ソウル研修旅行の2日目は現地の流通視察を行った。

明洞
最初に行ったのはホテルから近い明洞で、これは以前マーケティング協会のソウルエグゼクティブセミナーでも紹介した若者向け繁華街である。今回目についたのは色遣いが鮮やかと言うか日本にはない、明らかに若い女性向けの店舗である。いくつか写真を撮ったので載せておく。日本でも原宿当たりに行けばこうした店舗がありそうな気もするが、あいにく原宿はほとんど行くことがないのでよく分からない。読者の方で知っている方がいたら教えてください。

Shop001_3 Shop002_4 

また前回(7月)のソウル訪問では見つけられなかったミスタードーナツを発見した。とても大きな店だった。これ以外にもダンキンドーナツ、クリスピー・クリーム・ドーナツなどもたくさんあり、ドーナツ屋をそこかしこで見つける。ドーナツ好きの私としてはうれしい限りだ。

Misterdonut

しかしソウルにはドーナツやさんとコーヒーショップがやたらに多く、明らかに日本よりたくさんある。コーヒーショップもスターバックスもたくさんあるが、似たようなコンセプトのしゃれたショップが少なくとも10種類以上あるようで、実にたくさん存在している。コーヒーショップ密度は東京よりも高い。韓国人がこんなにコーヒー好きとは知らなかった。全般に味は日本より薄い。

南大門
明洞の次に訪問したのは伝統的な市場である南大門市場である。日本のアメ横のような感じで小さな店がおそらく何千軒と並んでいる。やたらと鞄屋さんが多い。こちらの人に聞くとソウルの人が日常の買い物に訪れる場所だそうだ。初日にガイドさんに聞いたところでは1日50万人の人が訪れると言うが、多少大げさとしても頷ける混雑ぶりである。

Shop003

eMart
午後に訪問したのはソウル大学金先生お薦めの韓国で一番のスーパーマーケットというeMartである。我々が訪問したのはソウル駅から地下鉄で二駅のところにある龍山駅ターミナルビルの中にある店舗だった。日本のイトーヨーカ堂かジャスコにでも来ているかのような錯覚を受けるほど、日本スーパーと似ていた。
それは並んでいる商品もそうであるが、それ以上に店の内部の外側の壁に沿って生鮮食品(肉、野菜、果物、魚など)が並んでいるレイアウト、中央部の棚には各食品、お菓子などが並んでいる様、あるいはそれぞれのブロックに表示してあるジャンルの看板などハングル文字でなければ、まるで日本の印象を受けた。
後で金先生に聞いたところ、韓国のスーパーは最初はアメリカのウォルマートのような店作りをしたがうまくいかず、結局日本型を導入して初めてうまくいったそうである。また、eMartではイトーヨーカ堂出身の人が顧問を務めていたそうである。やはり購買行動や嗜好パターンがかなり日本に近いと言うことなのだろう。

Shop005

Shop004

東大門
流通視察の最後は、ファッショナブルなエリア東大門市場である。伝統的な市場も残っているが、それ以上に日本で言えばパルコのようなファッションビルがいくつか建って降り、そこを見てきた。一つ一つが巨大な上に、建物の中の通路が狭く、大変な数の店が各フロアに並んでいて大変な活況を呈していた。当日は土曜日ということもあって、若者が多く、デートを楽しんでいるカップルが多いところは日本で言えば渋谷か六本木の雰囲気であった。
どこに行ってもブランド品の偽物を堂々と売っていたり、日本人と見ると店員が本物そっくりの偽物ありますとか、A級の偽物ありますとよってくるのはご愛敬というか、韓国ではまだまだ知的財産に関する意識が日本ほどは整っていないのだなと感じた。これは時間が経てば解決するのであろう。

夜はちょっと息抜きということで、ノンバーバル(言葉なし)のパフォーマンスとして評判のNANTA(ナンタ)をみんなで見に行った。登場人物は男4人、女1人だけであるが、エンターテイメント精神にあふれた舞台で、肩肘張らずとても楽しめた。満席であった。
以前アメリカで見た「ブルーマンショー」の韓国版のような印象を持った。

Nanta

それにしてもハードな一日であった。若い人に一につきあうのは疲れる。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年9月16日 (日)

早慶戦 in Seoul

WBS×KBS

現在ビジネススクールゼミの研修旅行で韓国のソウルに来ている。
初日の金曜日は、BCGソウル事務所で事務所トップのスティーブ・チェ氏に韓国の産業事情についてレクチャーを受けた。これまで高成長を続けてきた韓国が今後は様々な課題に直面することを学んだり、サムソングループ成功の秘訣について教えてもらった。


その後、ソウル大学に場所を移して日本研究所所長の金教授より、韓国の経営と日本の経営の違いなどについてレクチャーを聴き、質疑応答を行った。ちなみに金先生は慶応ビジネススクール(KBS)の博士課程出身で、日本でも筑波大学のビジネススクールなどで教鞭を執っていた。
2人の異なる韓国ビジネスの専門家によるレクチャーはゼミ生にとって大変よい刺激になったようである。写真は、ソウル大学で金先生の講義を受けているゼミ生たちである。

Seoulsemi001

夜は、金先生と同じくKBS出身のチャンさん(ケーキ屋さん)、パクさん(実家の製薬メーカーで働いている)、もうひとりのパクさん(財閥の現代グループの金融会社の現代キャピタル勤務)とゼミ生一同で食事をした。
私を含めるとKBS出身者が5名、早稲田ビジネススクール(WBS)の現役生が5名の計10名となり、ソウルで早慶戦を行ったことになる。大変楽しい夜であった。

Seoulsemi002

ちなみにチャンさんは奥さんと一緒に始めたクルミパイが大ヒットして、テレビや雑誌にもちょくちょく取り上げられる人気者だそうだ。食事の最後にご自慢のクルミパイをいただいたが、さっぱりしていてとてもおいしかった。サムスニという名のブランドで売り出しているが、サムスニというのは奥様の愛称だそうで、韓国名と西洋の食べ物のミスマッチがまた受けている理由だそうだ。というのも、そのために必ず名前が記憶に残るそうだ。日本で言えば、花子のショートケーキみたいなものなのであろう。純粋なメイドインコリアなのにはこの横にサムスニの胡桃パイと日本語で書いてあるのも粋である。

Seoulsemi003

上の写真では分からないが、このクルミパイは暖めるのではなく冷凍庫から出して冷たいままを食べるとおいしいというユニークな特徴を持っている。ゼミ生全員が、日本へのおみやげとして翌日新世界デパートに買いに行ったくらいであるから、おいしさは分かってもらえると思う。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2007年9月14日 (金)

西堀榮三郎「創造力」

若干僭越ではあるが、長年のコンサルタント経験を通じて、これは経営者に読んでもらいたいという本に何冊も遭遇した。その中から厳選してと言うと格好いいが、要は私の独断と偏見で20冊を紹介したいと思う。一部は経営コンサルタントへ薦める本と重複するがなるたけ別の本を選んでいる。

記念すべき1冊目は、西堀榮三郎著「創造力」(1990年、講談社)である。

Souzouryoku

ちなみに西堀榮三郎さんは、TQC活動などで知られる学者でもあるが、同時に南極越冬隊長やヒマラヤ登山の隊長を務めた活動家でもある。念のために裏表紙にある彼の略歴も載せておく。

Nishibori

この本のすばらしいところは、人間の創造力というのは誰にでも備わっているもので、それは気持ちの持ち方や有り様から出てくるところが大きいと言うことを教えてくれるからである。
素人の機織り娘たちが、仕事がしたい一心で自動織機の使い方をマスターして、先輩たちを追い抜いてしまった話などは涙なしには読めないくらい感動した。
あるいは、南極で燃料を遠くから運ぶために、包帯と氷でパイプラインを作った話などは、思わず「うーん」とうなってしまった。

読み物としてもおもしろいが、企業経営をする上での新しいアイデアの出し方・生かし方、あるいは改革を行う上でのリーダーのあり方など、学ぶところの多い本である。
この本を読んで以来、私は経営者の方々に社内にエジソンやニュートンのような人を期待してはいけない。もちろんそうした英雄がいればラッキーであるが、そんな幸運はまずあり得ないし、幸運を頼りにした経営はすべきでない。それより、普通の人たちが知恵を出し合って新しい技術や製品、問題解決の方法を生み出していく仕組みを作る方がよほど効果があると説いている。

BCGの後輩たちにも私のコンサルタント人生20年強の中で、一番役に立った本として紹介したが、残念ながら今は絶版になっている。こんなに良い本が絶版になっているというのも悔しいがこればかりはどうしようもない。
でもどうしてもみんなには紹介したいと思い、自腹で500冊を購入した。というのも、本屋に並べることは出来ないが、まとめて買ってくれるのなら再版してくると講談社が言ってくれたからである。

ということで、本屋では購入できない本であるが、ブログの読者で企業経営に携わっている方には無料で進呈したいと思っているので、メールをください。先着100名様まで、郵送いたします。送付先の住所、会社名、役職、氏名、連絡先などお忘れなく。締め切りは9月末日とします。
メールアドレスは
creativity@kaz-uchida.comです

ビジネスマンやブログの読者でどうしても欲しいという方には抽選で50名の方にこの本を送りますので、これもメールをいただければ幸いです。こちらはとりあえず、氏名&メールアドレスで結構です。こちらも締め切りは9月末日です。
こちらのメールアドレスは
blog@kaz-uchida.comです。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2007年9月12日 (水)

情報とはマイナスのエントロピーである

昨日の話と似た「情報とはマイナスのエントロピーである」という話がある。昔、情報理論の専門家から聞いた話であるが、一言で言えば、優れた情報というのは不確実性を減らすことが出来るという話で、新しい情報を追加するものではないという話である。

エントロピーというのは、元々熱力学の用語で、簡単に説明すれば物質やエネルギーの乱雑度合いや偏り具合を表す。状態が無秩序で混乱したり、不確実性が高いことをエントロピーが高いと言い、逆に状態が整然としていたり、確実な状態であることをエントロピーが低いという。

これを情報理論に当てはめてエントロピーを「事象の不確かさ」と定義すると、ある情報によってその不確かさが減少すれば、その情報に意味があるということになる。これを情報とはエントロピーを減少させる方向に働くという意味で、「マイナスのエントロピー」と定義しているわけである。

難しい話はこれくらいにして、これをビジネスの世界に応用すると、優れた情報というのは選択肢が多いとき、すなわち複雑性が高いときに、その選択肢の幅を狭めてくれるものと言うことになる。
具体的に言えば、企業が抱えているある課題を解決するための選択肢(オプション)がABCと3つある時に、Bというのは効果がないのでやめた方がよいとか、Cは仮にXという事態が発生したときにこんなリスクがあると言った情報のことである。こうした情報が入ることで、選択肢からBは外したり、Cの優先順位を低くしたり出来るためにより的確にかつ素早い意思決定が出来ることになる。
逆にABCに加えてDという選択しもあるのではないかとか、Dを検討した方が良いという情報は選択の幅を広げてしまうので、エントロピーを高くしてしまう。もちろん、本当にABCでは不十分で、新たな選択肢を検討しなくてはいけない場合は別として、十分検討してきた最後の段階で、Dを持ち出すような上司は経営者失格である。でも世の中にはこういう上司って多いですよね。それなら最初から検討に加えておくべきですね。

話は多少脱線したが、私が言いたいことは、皆さんがもし情報というのは多ければ多いほどよいと考えていると、昨日のプロ野球のバッターみたいなことになってしまいますよ。それより、何をやめるのか、捨てるのかといった視点で情報を集める努力をしてみたらいかがですかという話です。

| | コメント (5) | トラックバック (1)

2007年9月11日 (火)

並列列挙

先月ソウルでマーケティング協会のエグゼクティブセミナーがあったときに、神戸大学の加護野先生が講師をしてくれた話は以前にも書いたがそのときの話で「並列列挙」という話が印象に残っている。

野球で、次に打席に立つバッターに「今日のピッチャーは直球が走っているぞ、それにカーブもよく曲がるし、シュートも切れている。だから気をつけろ」とアドバイスする監督がいるが、そんなものはバッターとしては言われても困るだけで何の役にも立たないと言う。要するにアクションプランに繋がらないからだという話があった。このようにあれもこれもと並列に言い立てる、ものをしっかり考えていない自然体の監督のことをを並列列挙型と呼ぶそうだ。
これに対して戦略型の監督は、たとえば「直球は走っているから捨てて、変化球を狙って行け」というような具体的なアドバイス、すなわち無駄にするものあるいは捨てるものを教えてくれるのが役に立つと言っている。納得いく話である。

同じような話であるが、BCGの先輩コンサルタントの島田隆さんから教わった言葉に「戦略とは捨てることなり」という話がある。BCGに入りたての頃で、戦略の要諦をとても簡単に言った言葉として印象に残っている。元は誰かアメリカのえらい人の言葉らしいが、私には島田さんの言葉として記憶にとどめられている。
コンサルタントは戦略・戦略と軽々しく言うが、新しい戦略・提案は極端に言えば誰にでも考えることができる。しかし、企業にとって本当に大事なことは、やらないこと(事業・商品・仕事の仕方・取引先・研究など・・・)を決めることで、これが実は難しいという話だ。当時の私は何でもかんでも、分析したり、新しいことを考えることが得意だったので、この話は新鮮であると同時に、非常に腑に落ちた記憶がある。

コンサルタントではなく経営者になればさらに捨てる意思決定というのは難しくなる。というのも経営者となるとその事業は商品に対する思い入れやそれに従事する人の顔が頭に浮かんでなかなかやめる決断ができないものだ。

ということで、加護野先生、勝手ながら、この並列列挙という言葉を、コピーライトは加護野先生という前提で私の20の引き出しに入れさせていただきます。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年9月10日 (月)

PS3とイノベーターズジレンマ

任天堂のゲーム事業が好調である。具体的には携帯型ゲーム機のDSと家庭用ゲーム機のWiiの両方がよく売れている。
それに引き替え、これまで圧倒的に強かったソニーのプレイステーション(PS)がPS3の新型になってから不振である。
PS3は、これまでのPS2に比べていろいろな点でさらにハイパフォーマンスになっている。たとえば、グラフィックスは並のPCではかなわないくらいの高性能であるし、そのためにソニーはIBM、東芝と共同で専用半導体まで開発している。いわゆるセルと言われる最新式の半導体である。
さらにDVDの次世代規格であるブルーレイディスクの再生機能もついている。もちろん通信機能もついていて、これ以上何が必要なのかと言うくらいの高性能である。

ところがこれが売れない。もちろん価格が5万円以上と極めて高いこともあげられるがそれ以上の原因がありそうだ。それは機能が高性能すぎて普通のユーザーから見ればオーバースペックな点である。
一方で、よく売れている任天堂のDSには技術的には新しいものがほとんどない。それにもかかわらず売れ行き好調な理由は、脳トレなどの新しいソフトを導入したことで、これまでのゲーム機ユーザーとは別の女性客や中高年層の新しいユーザー層を開発したことにある。
また、Wiiについても技術的に見るべきものは少ないが、コントローラーをラケットやゴルフクラブ代わりに使ってスポーツを楽しむなどの新しい使い方を提案したことがヒットの理由と見られる。

この現象をゲーム産業の視点ではなく、経営学の視点から見てみるとおもしろいことが言える。
ハーバードビジネススクールの名教授の一人であるクレイトン・クリステンセン教授の書いた「イノベーションのジレンマ(原題はイノベーターズジレンマ)」という本をご存じだろうか。
その本の中で、ある事業の中で圧倒的に優位を誇っていた技術が、一見稚拙で使い物にならない技術にやがて市場を奪われてしまう。さらにそれを分かっていても防ぐのがきわめて困難であるという説を提唱している。

このイノベーターズジレンマの構造を分かりやすく図示したものが下記の絵である。訳本の10ページから拝借している。

Innovatorsdilemma

ある事業で支配的な技術が進化を続けるとある時点で、ユーザーが必要とされるニーズを上回ってしまい、ユーザーから見るとオーバースペックになってしまう。一方で、新しい技術は最初は、ユーザーのミニマムのニーズも満たさない役立たずであるが、これも進化を遂げる中で、最初はローエンドのニーズを満たすようになり、やがてはハイエンドのユーザーのニーズすら満たすようになる。そうなるとかつての支配的技術は無用の長物となってしまうという話である。

ソニーから見れば、技術的には既にあるものをうまく組み合わせただけで、何ら最新技術を使っていない任天堂ゲーム機には負けた気がしないだろう。たぶん、技術的にソニーに追いつくことの出来なくなった任天堂が苦し紛れに、ありものの技術と新しいソフトを組み合わせただけに過ぎないと思っているに違いない。ある意味、これは正しい見方だと思う。

しかし、ユーザーニーズから見れば、任天堂の技術で十分であり、ソニーのPS3は高性能過ぎるのである。要するにリーダー企業であるソニーのPS3の技術がいつのまにかハイエンドユーザーのニーズすら上回るほどになってしまい、一方でおもちゃに近かったDSがローエンドユーザー(大人、女性)のニーズを越えることになってしまったというわけである。しかもこれが低コストときている。ソニーが対抗するのはきわめて難しい。
これがイノベーターズジレンマの恐さである。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年9月 7日 (金)

保険会社のナイスガイ

最近ご無沙汰だった私のゼミ生紹介の再開である。4人目は三井生命保険に勤めている城出武和さんである。

彼は保険というマジな会社には珍しく茶目っ気たっぷりな男で、仕事では新しいことに大変な興味があり、かつては新規事業などを手がけたこともあったらしい。また、結構顔が広く、いろいろなところに知り合いがいるというか、顔を出している。ゼミの中でもゼミ長の岡井さんを助けていろいろなイベントのしきりをやっている。修士論文は生命保険会社のチャネル戦略に取り組んでいる。

城出さんは現在本社の経営企画部門の課長という要職を務めている。仕事も当然忙しいはずであるが、大学院の講義にもまじめに出席し、様々な課外活動もこなしている。きっと家族から恨まれているだろうな。卒業したら、家族サービスしてくださいね。
万が一彼の同僚や部下の方がこのブログを見ていたら、彼の仕事ぶりを是非コメントしてください。

ところで今月29日(土)に2008年度夜間MBA(通称プロフェッショナルコース)の第2回目の入試説明会を実施する。7月28日に実施したのと同じものであるが、前回出席できなかった方で、来年度からのMBAコースに興味ある方は是非参加ください。今年度の説明会はこれが最後です。
http://www.waseda.jp/gradcom/news/07_MBA_setsumeikai_2.html

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2007年9月 5日 (水)

レーザーディスクの耐久試験

オークネットという自動車オークションの会社がある。現在はブロードバンド回線や衛星回線を使った中古自動車のオークションを行っている。それまで実物を見るのが当たり前だった業界に始めて、ネットワークを使ったバーチャルなオークションを導入した企業である。インターネットがない時代に全国をネットワークして自動車オークションをやっていたから立派なものである。
いくら実物を見ないといっても、どういう車かを知ってもらうかというために何らかの映像が必要である。インターネットもないし、当時は通信回線で鮮明な画像を送るのは技術的にもコスト的にも難しかった。そこでオークネットが目をつけたのがカラオケや映画用として使用されていたパイオニアのレーザーディスク(通称LD)である。レーザーディスクに毎週の売り物を記録し、それを事前にオークション参加者(中古自動車販売業者)に送っておき、オークションにおける価格決めの参考にしてもらうという考えである。

ところが、実際にレーザーディスクに映像を記録する段階で問題が生じた。というのもレーザーディスクに収録された映像がきちんと記録されたかの耐久検査に時間を要するためにレーザーディスクが出来上がるのが2週間後になってしまうとパイオニアが言い出したからである。
そもそもパイオニアのレーザーディスクというのはカラオケなどで使われるときにテープや他の方法に比べて、何度使っても全く品質が劣化しないというのを売り物にしてきたので、製品として出す以上きちんと耐久品質検査をしないといけないというわけだ。カラオケでは同じ曲が何百回とかかるのでこの耐久性はきわめて大事な要素である。また、映画もビデオだと繰り返し見るうちにだんだん劣化してくるのに、LDではそれがないというのも特徴だった。

ところがオークネットから見れば、このディスクは翌週のオークションで1回しか使わないので、映像がきれいであれば耐久性は全く必要がないということになる。パイオニアの言い分を鵜呑みにしていたのでは、タイミングが遅すぎて中古車が出品できない。最後はオークネットの要望を聞いてもらったそうであるが、従来の映像事業のパラダイムから見ると譲れない耐久検査が、オークションという一過性の事業では全く必要がないというのもおもしろい話だ。

こうしたパラダイムの壁を破らないと新しい事業というのは生まれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月 4日 (火)

バーチャルのリアル化

バーチャル世界が現実世界を脅かす

昨日頭出しをした話の続きである。ここ1年くらい、大変興味を持っているが、今ひとつ思考が進んでいないのがこのテーマである。一度きちんとまとめてみようと思いながら、なかなか思考が進まないので、このブログでアイデア出しをして皆さんの知恵を借りようと思っている。いつものパターンである。

何を考えているかというと、バーチャルな世界がどんどん発展すると、主たる生活の場をバーチャルな世界として、必要最小限の時しかリアルの世界に戻ってこない人がたくさん出てくるのではないか。その生活がどんな風になるのかにも興味があるが、それ以上に興味深いのはそうしたバーチャル世界の秩序は誰がどのように形成し、それが既存の国・行政・法律・現実社会とどのように対峙していくのかに興味がある。

ここで言うバーチャルをもう少しわかりやすく説明すると、PCを通じたチャット、映像視聴、オンラインゲーム(もちろんセカンドライフもここに入る)を長時間にわたって楽しんでいる現象あるいはそれにどっぷりつかった人のことを指している。たとえば、食事をする時とトイレに行く時だけリアルな世界に戻ってきて、後はすべてバーチャルな世界に住む人が出てきても不思議はないし、すでに結構たくさん予備軍がいるのではないかと思っている。
もちろん、今はまだバーチャルな世界で生計を立てられる人はごく一部で、かつリアルの世界を重視しながらバーチャルで稼いでいる人々が大半だが、そのうちバーチャルな世界だけで経済が成り立つくらい大きくなることは間違いない。すなわち、主たる生活の場がバーチャルなだけでなく、主たる稼ぎの場もバーチャルな人がたくさん出てくるのではないかと思う。そうなると、彼らにとって、どちらが現実でどちら仮の姿なのかが分からなくなりそうだ。これを私は「バーチャルのリアル化」と命名した。

こうした世界では、もちろん国境はない。となると、誰がどこの国ルールでマネジするのであろうか?もちろん既存の国毎の法律では裁きようがない。LINUXを開発したオープンシステム開発プロセスのような新しい秩序が参加者の間で生まれてくるのであろうか?しかし、仮に生まれてきたところで、それがリアルの世界すなわち各国のルールの範囲に収まっている保証はまるでない、というか必ずぶつかり合いが生じるであろう。結局は当面、治外法権になるのであろうか?
興味津々である。

皆さんはどう思いますか?

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2007年9月 3日 (月)

セカンドライフ

セカンドライフと聞いて、定年後の第二の人生を思いつく人はどちらかと言えば私と同じような世代で、逆にオンラインのバーチャル社会を思いつく人は若い世代ないしはネット世代であろう。

もちろん私が取り上げるのはオンラインのバーチャル社会の方であるが、正直言って何がおもしろいのか私にはよく分からない。しかし、アメリカでは大変ブームであるし、日本でもブームになる可能性が高い。そのブームを当て込んで、多くの企業がセカンドライフ上に土地を購入したり、ショップを開いたりしているのが、先見性があると見るべきか、単にブームに踊らされているだけと見るかはもう少ししてみないとよく分からない。
新しい物好きの私のことであるから、当然IDを取得してメンバーになり、街の中を徘徊してみたのだが今ひとつ楽しさが分からないままである。誰か、セカンドライフにはまっている方、楽しみ方を教えてください。

もちろん、私の狙いはセカンドライフを紹介することではない。こうしたバーチャル社会がどんどん増えてくるとリアルの社会との境目が危うくなるのではないかと考えたためである。
どう危うくなるかは、また明日にでも紹介することにしよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »