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2007年7月16日 (月)

便利なカーナビの落とし穴

カーナビが登場して、ドライブは格段に楽になったことは間違いない。特に見知らぬ場所に行くときに、住所あるいは電話番号あるいは名称を入れるだけで、行くべき場所はむろんのこと、その行き方まだ教えてくれる。さらに、途中に渋滞が予測される場合は、それによって時間がどれくらいかかるかも教えてくれるし、代替のルートも探してくれる。これが出てきたおかげで地図を見る必要がなくなったと喜んでいる人も多いに違いない。

でも人間というのは贅沢なもので、便利になったら便利になったで文句を言いたくなる。たとえば、我が家には免許を持った人間が5人いることもあって、車が3台ある。その3台のカーナビが同じメーカーのカーナビならよいのであるが、これが困ったことに自動車メーカー純正のカーナビがついていたり、一世代前のカーナビだったりして、それぞれの操作方法が全く異なり、使いにくいこと甚だしい。車も外車だと、ウィンカーがハンドルの左についていたりして国産車と異なるといった違いがあるが、それも運転しているうちにすぐ慣れる。ところがカーナビの操作方法は、いくらやっても慣れない、あるいは地図の表示の仕方や渋滞時の迂回路の表示の方がてんでんばらばらであり、使いにくいというか、下手すれば事故るのではないかというくらい違っている。各メーカーが他社のカーナビに対して差別化しようとするのでこうしたことが起きるのであるが、ユーザーから見るときわめて使いにくい。(誰ですか、車をたくさん持っている内田が悪いと非難している人は?そういわれると弁解しようがないのですが)

さらに、困るのは便利になったはずのカーステレオ機能である。最近のカーステレオにはハードディスクを搭載しているものが多く、一度かけたCDを自動的にハードディスクに録音してくれて、ライブラリーを作成してくれる。そして2度目からはもうCDを必要としない。これ自体は大変便利な機能であるが、これを家族がみんなで使うと結構とんでもないことが起きる。たとえば、私が70年代のポップスを聴いた後に息子が私が聞いたことがない最近の音楽を聴いたとしよう。さらに娘がロックを聴いたりすれば、これらがみんな続けてライブラリーに入るので、次に聞く人がカーステレオから音楽を聴くと、はちゃめちゃなライブラリーの音楽を聴くことになる。
要するに家庭で1台のPCを共有しているときに、家族で同じメールボックスを使うようなことになってしまうのである。これでは便利なようで不便この上ない。後から、自分の入れた曲だけ聴くのがとんでもなく、面倒くさいことになってしまうのである。

こうしたことは、新しい技術が定着するときには必ず生じる現象であるが、昔であれば楽しめたこうした違いが面倒くさいと思うようになったのは、私が年をとったせいかもしれないと思う今日この頃です。

ちなみに、私は最後のところで機械を信用していないのと、地図が好きなために、念のために車には必ず地図を積んでいる。

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コメント

フェアレディZさんへ

コメントありがとうございます。
日産の次回作に期待します。

運転中は操作できないのも、今のカーナビの欠点ですよね。もちろん、ドライバーではなく、助手席の人間が操作する場合の話ですが・・・。

投稿: 内田和成 | 2007年7月19日 (木) 19時11分

自動車会社に勤務する早大内田ゼミ生としては、コメントをしないわけにはいきませんので、一言。
内田先生のご指摘に、メーカーの立場からいろいろ反論すると「顧客志向でない!」とお叱りをうけますので、ここは真摯に受け止め今後の改善アイテムとして社内で共有化させていただきます。
ところで、内田先生。カーナビの操作は、走行中は危険ですので是非、停車して行ってください。メーカーの立場での安全指導です。(笑)

投稿: フェアレディZ | 2007年7月17日 (火) 13時43分

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