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2007年7月31日 (火)

カジノのビジネスモデル

こちらにきて若干時間が空いたので、昨晩カジノを見学して来ました。誰ですが、好きで行ってきたのでしょうなんて言っている人は、あくまでも社会勉強ですよ。大変な賑わいでした。原則外国人だけのはずなのに、結構韓国語が飛び交っていたので、何か抜け道もあるのかも知れません。日本人だけでなく、中国人も結構いましたね。

さて本題である。カジノでは様々なギャンブルが行われているが、その中でもルーレットとブラックジャックは人気が高いゲームである。それではカジノがどうやって稼いでいるかをご存じだろうか?

たとえばルーレットの場合は、1から36個の数字の中から好きな数字を選んでそこにチップを置く。たとえば8という数字を選んでチップを張り、もしルーレット盤の玉が8の位置に止まれば、賭けたチップの36倍のチップをもらえるという仕組みである。これでは長いことやっていれば、必ず収支はプラスマイナスゼロに収斂してしまう。というのは、難しくいえば、確率的な期待値は1になってしまうからである。
これでどうやって儲けるのかというと、実はルーレット盤には0と00という数字もあるのである。となると、自分の賭けた数字にヒットする確率は36分の1ではなく38分の1になってしまう。すなわち、長いことやっていると、必ず38分の2ずつ損をしていくのである。
ということは、たとえば2分間に1回ゲームが行われるルーレット台で1回に10人の人が一人平均20ドルずつ賭けるとしよう。一回ごとに200ドルの掛け金であるから、胴元であるカジノは36分の2ずつ儲かることになる。約11ドルである。となると1時間に換算すると30倍の330ドルということになる。仮にテーブルが1日当たり10時間稼働するとすると3300ドルの利益が毎日上がる。1ヶ月では1テーブル当たり、99000ドルすなわち1200万円近いもうけになる。うーん、悪くない。
道理で飲み物が何でも只な訳だなんて感心している人はきっといいカモですよ。ラスベガスではいいお客さんにはホテル代を只同然にしてくれたり、部屋をアップグレードしてくれますから。

ところでである、何でこんなことを書いたかといえば、ソウルのカジノはもっとすごいのである。数字がヒットしてもチップが36枚返ってこないのである。35枚である。すなわち36分の3の儲けである。もっとすごいのは、4つの枠に一枚賭けたときである。ラスベガスなら36分の4すなわち9枚戻ってくる。ところがソウルでは8枚しか戻ってこないのである。すごい!、胴元の儲け率は38分の2ではなく、38分の6になっている。うわー、高収益!
先ほどの計算式で、計算してみてください、どれくらい儲かるか。

ブラックジャックの方は、ここまであこぎなことをやっているわけではないので、カジノのもうけは少ない、と言うことは顧客に有利というほどではないが、結構悪くない仕組みになっている。その話は機会があれば、また。

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