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2007年6月14日 (木)

「痛い」と言わない動物たち

先日、旭川の旭山動物園に行ったときの話を紹介したが、その旭山動物園の小菅正夫園長が書いた「命のメッセージ」という本がある。
その中に大変素晴らしいことが書いてある。そのまま引用する。

『僕は獣医として多くの動物を見ましたが、動物は「痛い」と言いません。具合が悪いそぶりも見せない。僕が診察したときには平気な顔をしていたのに、翌日死んでしまったりする。僕はそれで悔しい思いを何度もしました。
でも、動物にとってみれば、「痛い」という顔をしたら食べられてしまうのです。具合が悪いそぶりを見せたら、草食動物にも見破られます。「あいつは具合が悪いから大丈夫だ」となめられ、警戒さえされません。』

とても怖いけれど、深いなと思いませんか。
彼はだから動物園の檻にいる動物がかわいそうというのは当たらない、なぜなら自然の中にいる動物は生きていくのもやっとの厳しい環境にいるのでどんどん死んでしまうのだとも言う。

この話を人間にたとえるとどういうことになるのかなと、つい考えてしまう。今の人間は動物園に暮らしているようなもので、自然で生き延びる競争力はゼロに近いだろうな。家でも、学校でも、会社でも、社会全般で人間って守られている。でも、その割にたくさんの人が死んでいるような気もする。これで保護されなくなったらどうなるのだろう。それともみんなで暮らしていくことで、楽して生きられる道(社会という仕組み)を作った人間は、やっぱり賢い動物なのかな。

実は4月の始め頃、タクシーに乗っていたら大変興味深い本の朗読が流れていた。たぶんNHKだったと思う。その中で、紹介されていたのが上の一節だった。残念ながら誰の書いた何というタイトルの本かが分からなかったが、これは旭山動物園の園長が書いた本に違いないと直感した。そして、今回アマゾンで旭山動物園で検索したら、小菅園長の書いた本に「命のメッセージ」と言うタイトルがあったので、これに間違いないと思って注文した。やはりあたりだった。何となくうれしい。
というわけでおまけとして、先日訪問した動物園でペンギンが泳いでいるシーンを撮影したので紹介しよう。
「penguin002.AVI」をダウンロード

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コメント

義堂さんへ

せっかく旭山動物園まで出かけたのに期待はずれだったようですね。お疲れ様でした。
これが、時期的な問題か、それとも本質的な課題なのかは分かりませんが、優れたエンターテイメントを長期に持続的に維持するのは本当に難しいと言うことなのでしょう。
さしものディズニーランドも、ホスト役の社員やアルバイトの確保に苦労しているという話が先日の新聞に出ていましたね。
そういう意味で、リッツカールトンホテルのサービスというのは、やはり特筆に値するのでしょうかね。

投稿: 内田和成 | 2007年10月16日 (火) 02時12分

遅ればせながら旭山動物園に行ってきました。秋日和の3連休であったため、来園者でごった返しており、動物は、ややご機嫌斜めだったのが、どこの檻でも隅のほうでお休み状態で、残念ながら動物の生態は見れませんでした。日中は木陰で休んで夜活動するのが野生動物なので、当然といえば、当然ですが。しかし、行列をした観光客の中からは「宣伝が良いのでは・・」という声もちらほら。誘導するボランディアの方も心なしかイライラ模様。。動物の生態を見せるという新しい価値を創造した動物園ですが、ずっと集客をし続ける工夫をしてゆかないと、価値を創造したものの、価値の獲得にまでは至らないな・・と考えながら過ごした時間でした。
丁度「北極のナヌー」を見てきましたが、環境問題には真剣に取り組まなくてはと感じる今日この頃です。

投稿: 義堂 | 2007年10月14日 (日) 20時27分

uomasaさんへ
コメントありがとうございます。
仮説思考を読んでくれてうれしく思います。でもそれをあなたに勧めた上司は偉い、出来る上司ですね(笑)。
これからも気軽にコメントを寄せてください。楽しみに待ってます

投稿: 内田和成 | 2007年6月15日 (金) 23時24分

内田さん、はじめまして、こんにちは。
会社の上司に、「仮説思考」を紹介していただき、インターネットで内田さんを探していたらこのHPにたどり着きました。
「仮説思考」は、自分の仕事のやり方にオーバーラップする内容で、今のままではダメだなと気づかされました。かなり軌道修正が必要だと思いました。

こちらのHPでも、最初に読ませていただいたコラムがこのコラムで、気づいたら引き込まれました。
着眼点がすごく面白いです。
非常に深いコラムで、これからも楽しみです。
一気に内田さんのファンになりました。

投稿: uomasa | 2007年6月15日 (金) 11時31分

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