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2007年6月 5日 (火)

パラダイムの魔力

自分が経営コンサルタントとして大変役に立った、あるいはバイブルとして使っていた本をこれから少しずつ紹介していくことにする。

栄えある1冊目はジョエル・バーカー著の「パラダイムの魔力」である。日経BP社から1995年に出ている。
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私なりに中身を要約すれば、同じパラダイムでも善玉の時は仕事に大変役に立つが、いったん環境に合わなくなると変革のじゃまをする悪玉になる。パラダイムチェンジを行うには、パラダイムシフトを発見する人と推進する人の両者が必要である。あるいはパラダイムシフトを起こすために、リーダーは何をすべきかなど、どれ一つ取ってみては企業変革やリーダーシップのあり方のヒント満載の書籍である。

おまけに、事例が豊富で分かりやすく、使える。私の20の引き出しの種本としても、大変役に立っている。
たとえば「峠の豚」、「バドワイザーの缶ビール」、「ソニーのCD]、「エアバッグと手榴弾」などはこの本が原点になっている。

気に入った箇所は何カ所もあるが、2-3節紹介しよう。
『新しいパラダイムは、古いパラダイムで生きているすべての人に、大きなリスクを負わせる。その人の地位が高いほど、リスクは大きくなる。現在のパラダイムに習熟しているほど、投資したものが大きいほど、パラダイムが変わって失うものは大きい。』
『人よりも早くパラダイムを変えようと思い立つ人は、頭でそう判断するのでなく、心で判断する。』
『管理はパラダイムの中でおこなうもの。パラダイムの間を導くのがリーダー。』

コンサルタントを目指す方、あるいは既にコンサルタントの方にとっての必読書である。だまされたと思って読んでみてください。
私がこの本を薦めたお蔭で、BCGのコンサルタントにもあるいは顧客にもこの本の愛読者は多い。たぶん20冊くらいは購入して、プレゼントしてきた。もちろん自分で買って読んでいる人も多い。

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コメント

ご紹介有難うございます。このような本をどんどんご紹介頂ければ、コンサルタントを目指す人々だけではなく、ほかの社会人にも必ず役立てるではないかと信じております。

さて、贅沢な話なんですが、もし内田先生のコンサルタント生涯には、誰から、そしてどんな事により良い影響を受けたかなどについて書いて頂ければ、面白そうに思います。

なぜならば、人間というものが書籍よりも人間の話に影響・感動されやすいのではないかと考えておりますから。

投稿: 崔 | 2007年7月18日 (水) 14時15分

崔さんへ

そうですの、そのうち私の人生観や経験談を語る日が来るかもしれません。
但し、今のところはもう少し現状路線で行こうかと思っています。

また、コメントください。

投稿: 内田和成 | 2007年7月19日 (木) 19時13分

zuKaoでございます。
積ん読となっていた本書、やっと読み終わりました。私はp.189のこの一文が気に入りました。「予言者は将来の方向を示す。しかし、うしろを振り向くと、だれもついてきていない。リーダーのうしろにはいつも、たくさんの人がついてきている。」私もパラダイムの魔力につかまることなく、リーダーになれればと思います。

投稿: zuKao | 2008年12月22日 (月) 22時14分

zuKaoさんへ

リーダーというのはチャームが大事です。最後はこの人が言うのだからついて行こうと思わせるものがチャームです。

パラダイムの魔力は私にとってヒント満載の本でした。コンセプトはむろんのこと、小話の多くは私の引き出しに収まって、議論や講演のネタあるいは日常会話で活用しています。

投稿: 内田和成 | 2008年12月31日 (水) 22時35分

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