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2007年4月10日 (火)

スター誕生

自動車レースのフォーミュラワンに新しいスターが誕生しそうだ。イギリス人ドライバーのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton、22歳)である。
一昨日、日曜日深夜12時から2時までフジテレビで中継(録画)をやっていたが、アイルトン・セナのいなくなったF1で久しぶりに興奮した。
といっても彼が優勝したわけではない。彼は2位に入っただけだ。しかしレースを作ったのは彼だったし、アロンソを優勝に導いたのも彼だった。要するに試合を支配していたのである。
どういう話かと言えば、F1をよく知らない方のために若干補足すると、F1は1年17試合の長丁場で年間チャンピオンを争う。もちろん一試合、一試合の順位も大事であるが年間でポイントをどれだけ積み上げられるかの勝負である。しかし、全くの個人戦ではなく、同じチームから二人ずつエントリーしている。そしてその二人は、ライバルであると同時に他チームに負けないように協力し合う間柄でもある。
彼らはマクラーレンチームの同僚であるが、最大のライバルがフェラーリチームである。フェラーリチームには、キミ・ライコネンとフェリッパ・マッサという強力なドライバーがいる。

さて、試合の結果がどうなったかと言えば、予選では2・4位と1・3位だったフェラーリの後塵を拝していたマクラーレンが1・2位で試合を終えた。しかし、すごかったのはこの結果ではない。この結果をもたらすためにルイス・ハミルトンが見せたテクニックと根性である。予選の結果から想像がつくかもしれないが、マシンの性能はフェラーリの方が上だった。となると予選通りの順位で本戦が進むとマクラーレンは置いてきぼりを食らう可能性があった。そこで、マクラーレンの2台はスタートにかけた。そして、運良く最初のコーナーを回ったところで、予選2位だったアロンソがトップに立ち、4位だったハミルトンが2位になった。
おもしろかったのはその後である。ハミルトンがアロンソと同じスピードで前に行けば3・4位のフェラーリも同じようについていき、1-4位までは団子状態になってしまう。そうなると、どこかでアロンソがミスしたときにフェラーリ勢に抜かれてしまう可能性が高い。あるいは後ろから迫られているとミスをしやすい。そこで、ハミルトンはチームプレイに出た。自分の限界スピードよりもやや抑えめにして、3・4位のフェラーリ勢を押さえ込む作戦である。マシンの性能で劣る車を操って、前回優勝のライコネンや予選トップのマッサを2台まとめて押さえ込むのは並大抵のことではない。それをハミルトンは完璧にやりきった。予選トップのマッサは、頭に来て抜こうとしてスピンし、大きく後れを取ってしまった。もう一方のライコネンは最後の最後までハミルトンに迫ったが、ハミルトンは2位を守りきった。そのおかげでアロンソは悠々の逃げ切り優勝である。

何がすごいといって、彼のテクニックもあるが、それをF1参戦わずか2戦目の22歳のドライバーがやり遂げたことにある。自分が22歳であれば、隙あらば1位になろうとアロンソにくっついていっただろうし、仮に押さえ込む役に徹したとしてもどこかでミスをしてフェラーリ勢に抜かれることになったと思う。恐ろしく冷静な22歳である。しかもテクニックも持っている。将来どこまで行くのか楽しみである。

個人的には昨年・一昨年と年間チャンピオンになったフェルナンド・アロンソが大好きであるが、ハミルトンが今後彼を脅かす存在になることは間違いない。アロンソも若さ(25歳)に似合わず、冷静なレース運びで知られている。

ちなみに私は自分で車を運転するのが大好きであるが、レースはF1くらいしか見ない。ほとんどテレビ観戦ではあるが、これまで現物ではモナコグランプリと鈴鹿の日本グランプリを見ている。モナコグランプリはたまたまBCGのパートナー会議がカンヌ(モナコのそば)であったときに観戦した。日本グランプリに比べて、急な角度のコーナーが多く、その分スピードが遅いので十分一台一台を見ることが出来たのが印象に残っている。

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