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2007年4月 9日 (月)

たった三行で会社は変わる(続き)

昨日紹介した本の中で、他にもおもしろい記述があるので引き続き紹介しよう。
p71に「状況判断は客観的に、行動は主観的に」というフレーズがある。要するに事実認識や問題認識は出来るだけ客観的にやることが望ましいが、意思決定と行動は所詮完璧な情報を基には出来ないのだから自分でエイヤッーでやるしかないと言っている。ところが世間では、状況認識を主観的に行い(こうあればいいなという願望が入ってしまう)、一方で行動の方に客観性を持たせるからおかしくなると主張している。自分は正しい行動をしているのだと正当化しようとすることを指している。それより、所詮経営者の意思決定は主観的で独りよがりなのだから、それを自覚して仕事をした方がよほどうまくいくとのことだ。ユニークな視点である。

あるいは経営者の社用車について、これも使わない方がよいと言っており、下手に車なんかに乗って自分が偉いと勘違いするのがいけないそうだ。それを説明するフレーズがp211に「そもそも自分が偉いのではない、会社が偉いのだ。業績が順調だとしたら、それは会社が立派なのであって、自分が立派だからではない。」と載っている。おもしろい。

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コメント

この本は、私がいる会社の研究所でもはやっているようです。
内田さんが紹介されているのを見て、読んでみたくなりました。

自分が言ったかではなくて、浸透したかがだいじ、というのは面白いですね!

投稿: CHR | 2007年4月10日 (火) 23時51分

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