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2007年3月 7日 (水)

ウィルスソフトのビジネスモデル

昨日のVAIO-Gの続きである。
実は我が家には既に家族の人数分、計5台のパソコンがある。皆さんも知っての通り、それぞれのパソコンには購入時に無料で期間限定のウィルスソフトがプリインストールされていることが多く、我が家でもそれをしばらく使った後にお金を払って、正規に使用していた。ところが、各PCメーカーでプリインストールされているウィルスソフトが異なり、狭い我が家にノートンのウィルスソフト、マカフィーのウィルスソフト、トレンドマイクロのウィルスバスターと3社のソフトが混在することになってしまった。しかもすべてネットワーク化されて使っている。使い勝手も違うし、特別のウィルスが現れたときの対処方法も異なる。それでは困るのであるが、別々にお金を払ってしまった上に、更新時期もバラバラで諦めていた。
ところが昨年ソースネクストが更新料無料のウィルスソフトを発売し、事態が大きく進展した。ソースネクストの更新料無料に対抗するように、トレンドマイクロが一つのソフトで3台まで1台分の値段で使用できるソフトを出してきた。ただし、年々の更新料はかかる。ソースネクストのソフトの実績に不安を持っていた私は、このトレンドマイクロの新しい仕組みにこれだと思い、我が家のウィルスソフトをすべてこれに統一した。今まで5台分払っていたのを、2台分で済むようにまとめたのである。かつ使い勝手が同じになり、重宝している。
もちろん、今回購入したVAIOにもウィルスソフトがプリインストールされていたが、残念ながらトレンドマイクロではなくノートンのウィルスソフトであった。90日間は無料で使用できるのであるが、それをアンインストールして、新たにウィルスバスターをインストールし直したところである。もちろん2つ分の6台以内に収まっているので新たな金はかからない。しかし、既に入っているソフトをアンインストールして、新たに新しいソフトを入れるのは、時間がかかる上にめちゃくちゃ気を遣う。PCを使い慣れた私でさえ、そうなのだから、普通の人は大変だろうなと思った。
一方、ウィルスソフトメーカーはプリインストール→有料化→毎年更新料というおいしいビジネスモデルを持っていたのに、ソースネクストが異業種格闘技を仕掛けてきて、更新料が取れなくなるかもしれないという大変な事態が訪れて、はなはだ迷惑しているであろう。
さらに、考えてみれば、現在の個人向けPCのソフトウエアというのは、ネットワーク化されていない時代、かつ一人に一台ではなく一家に一台という前提で、ビジネスが作られている。今後、家庭にあるPCもどんどんネットワークでつながり、プリンタやハードディスクを共有するようになると、ウィルスソフトだけでなく、ありとあらゆるアプリケーションソフトが企業のPCで起きたような、PCメーカーの統一、使用ソフトウエアの統一、サーバーからのソフトウエアインストール、更新というのが当たり前になってくるだろう。個人向けPCも新たな競争の時代に入ると言うことである。ここで言うサーバーは個人の家にあるメインのPCの場合もあるし、個々の家庭(*)ではなく、どこか外に置かれた企業のサーバーがまとめて面倒を見る(ASPという)場合と両方あり得るだろう。一体どこがどんなビジネスモデルを打ち出してくるか楽しみである。

蛇足:"個々の家庭"と書こうと思って、"ここのかてい"と入力したら、なぜか"九日亭"と変換されて、なんかとてもびっくりした。自分が何を入力したのか忘れてしまうくらい異質の変換だった。

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コメント

ひのおかさんへ
無料のウィルスソフトはあるのは知っていましたが、使っている方は初めてです。有料のものと比べて、どの辺が違うのでしょうか。興味ありますね。機会があればレポートしてください。雑誌の記事などでは新しいウィルスが出たときの対策ソフトが出るまでの時間が遅いといった話もありましたが、どうなんでしょうね。

投稿: 内田和成 | 2007年3月 9日 (金) 21時32分

内田さん

初めて書き込みをさせて頂きます。
ウィルスソフトの面倒さは、僕もずっと悩まされておりました。先日有効期限が切れたため、更新料を払わないとと思いつつ、ネットで調べていたところ無料のウィルス対策ソフトを発見し、現在はこちらを使っております。
http://www.avast.com/eng/download-avast-home.html
ページ自体は英語ですが、日本語版もあります。
家以外のネットワークに接続することはほとんどないので、今のところ十分に対応できている感じです。

投稿: ひのおか | 2007年3月 9日 (金) 02時15分

Googleカレンダーもいいですね。私もゼミ生とのスケジュール調整に使っています。
リアルとバーチャルの境が曖昧になってきているとの見解、その通りだと思います。
セカンドライフや各種のポイント制を見ていると、私の直感では、リアルとバーチャルが融合するのではなく、バーチャルがリアル化してくると見ています。
この話は、最近の大テーマ(私にとっての)なので、後日詳しく書き込みます。
何が主力端末になるかは、別の興味深いテーマですね。携帯が有力だと思いますが、私の鞄の中には、携帯電話(2個)、PDA(電子手帳)、ブラックベリー(仕事用のメール端末)、加えてiPodとたくさん混在しています。整理したいようなしたくないような・・・(端末大好きです)。

投稿: 内田和成 | 2007年3月 8日 (木) 17時00分

最近googleカレンダーを利用して家族のスケジュールを共有化しているのですが、本当に重宝しており、ネットワークが身近になってきていることを肌で感じています。インターネットを介した人と人とのネットワークは「リアル」と「バーチャル」の境界線が曖昧になって(薄まって)きているような気がします。究極的には脳と外部ネットワークがダイレクトにつながることもありえるのでは?そこに怖さを感じるとともに更なるビジネス可能性を感じております。今後、ネットワーク「端末」の主役を担うのは、やはり携帯電話でしょうか?個人的には操作性に難があるので入力を音声で行えるようになると嬉しいのですが・・・

投稿: 名無し | 2007年3月 8日 (木) 01時19分

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