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2007年2月11日 (日)

バリューチェーンで見る(1)

異業種格闘技を正しく把握する第一歩は、自社の属する業界のバリューチェーンを描いてみることである。バリューチェーンは価値連鎖と呼ばれ、多くの場合は付加価値をつけている企業の活動ごとに一つのボックスを用意するやり方であり、たとえばメーカーであれば、彼らの企業活動を機能で見て、材料・部品の調達、商品の開発、生産、マーケティング、流通などに分ける(下図参照)。

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異業種格闘技を捉える上で、なぜバリューチェーンが大事かと言えば、
1)業界内で起こりうる異業種格闘技の理解
自社の機能のうちのどの部分が異業種からの攻撃を受けたり、脆弱であるかを理解するためである。あるいは自社がよりよいサービスや機能を提供できる可能性がある機能(パーツ)を見つけ出すためである。
異業種格闘技が起きやすい業界のところで述べたように、もしある機能が消費者から見たときになくてもよい機能だったり、あるいはもっと上手なやり方がある場合には、そこを置き換えられたり、効率化されてしまう可能性が高い。逆にインターネットや技術革新を利用して、よりよいサービスを提供できるのであれば、それを他社に先駆けてやることも可能となる。

たとえば銀行の個人向けリテール事業のバリューチェーンを描けば、商品開発(預金・ローンなど)→インフラ(コンピュータシステム)→マーケティング(チラシ・コマーシャルなど)→販売・決済(営業店・ATM)という簡単ものになる。
それまですべて自前でやっていた商品開発の部分で、他社が開発した商品の方が魅力的であれば、その部分は仕入れる形でビジネスが変貌する可能性がある。投信や国債、保険などを銀行の窓口で販売しているのがよい例である。一方で、窓口やATMもこれまでは支店の窓口や自前で設置した駅前や繁華街のATMコーナーが当たり前だったものが、現在ではCVSなどに置かれているコンビニ銀行の窓口が消費者の圧倒的な支持を受け、銀行から見れば流通網の一部の機能だけを切り離した形になっている。となると、極論すれば、銀行の支店窓口は販売機能のみでどこまで経済性を維持できるかがカギとなり、決済システムとしての支店網の意味は限りなくゼロになることが予測できる。

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