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2007年1月 9日 (火)

テレビ局の競争相手は誰か?

前回の続きであるが、異業種格闘技事例の3番目に挙げているいるテレビ局の競争相手について考えてみる。ただし、これについてはまだ十分考察できていないので、皆さんの意見を求めています。
いわゆるテレビ(正しく言えば地上波テレビ放送)に対して、新たな競争相手と言うことでPCを使った動画配信や携帯電話のテレビ放送(通称ワンセグ)がよく言われるが、これもよく考える必要がある。というのも地上波テレビ放送は、無料放送で動画を見てもらうという意味では、確かに無料動画配信サイトのGyaOやYahoo!動画と競争していると言える。しかし、一方で有料でスポーツ番組や映画放送を提供しているケーブルテレビ局や衛星放送のスカパー!などとは、かなり昔からコンテンツの面で間違いなく競争している。稼ぐための仕組みがテレビは広告、片方は視聴料とビジネスモデルが違うだけである。
ところが同じパソコンベースの動画でも、最近話題のYouTubeやMySpaceとなると、話は違ってくる。そもそもそこで扱われているのは、原則として商業コンテンツではなく、素人が自由に載せた画像である。となるとテレビとはコンテンツ的には競争していない。また受像機を比べてみても片やテレビで片やパソコンと言うことで、コンテンツ・チャネルの両方とも競い合っていないことになる。ということで大騒ぎされるほどの競争相手ではないといえる。敢えて言えば、同じ人間が同時に二つの動画を楽しむことは出来ないから、消費者の視聴時間を取り合っていると言えるかも知れない。
さらに携帯でテレビを見ることが出来るワンセグとなると、また話は違ってくる。というのも自宅の居間で携帯でテレビを見ようとする人はほとんどいないと思われるので、そうなると外出先や移動中での視聴が中心となろう。具体的には、外出先でニュースを見たり、帰宅途中にスポーツ中継を見たり、好きなテレビドラマを見るといった使われ方が多いのではないか。そうなると、テレビとは競争ではなく補完関係になる気がする。
これについては、若い人が家の中でもPCではなく、携帯でメールのやりとりをしていることを考えると、家の中でも携帯でテレビを見たり、双方向で使えることを利用した全く新しい利用形態が現れれば、地上波テレビの顧客を奪っていくことも考えられなくはない。しかし、今のところ、想像の域を出ない。
前回・今回を通じて言っておきたいことは、異業種格闘技を考える上で大事なことは、何でもかんでも恐ろしい競争相手が来たと、あたかも黒船が来た如く恐れるのではなく、本当に競争しているのかをしっかり見極める必要があるということになる。

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コメント

このテーマは、軸を決めないと答えを出すのが難しいでしょうね。
仮に消費者の時間を取り合っているのが競争相手と考えると、外食からデート、映画まできわめて幅広い相手が競争相手になりそうですね。
一方で、テレビを広告モデルと考えると、もちろん従来型のメディアであるラジオ・新聞・雑誌などがこれまでの競争相手だったのが、最近はインターネット広告が強力な広告手段として注目されていますよね。そうなると、強引な言い方をすればネットの世界の広告モデルで最も成功しているGoogleが最大の競争相手と言うことになりますね。

投稿: 内田和成 | 2007年1月10日 (水) 23時23分

難しいテーマですね。
テレビがなかったころの生活はラジオ。
いや もしかしたら知人、友人、近所の人との会話が娯楽?

ビジネスで考えると、より広告効果の高い
媒体の登場!!または余暇の時間を短くしてしまう社会的制度・・・違うか。

やはり、難しい。


投稿: イーエフピー花田です。 | 2007年1月10日 (水) 15時12分

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