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2007年1月29日 (月)

論点抽出の難しさ

今日もまた、論点思考の話である。経営コンサルティング会社のパートナークラスの人間が人任せにせず必ず自分でやる仕事が一つだけある。それは顧客の社長へのプレゼンテーションでもないし、最終報告書の作成でもない。もちろんこうした仕事はトップの大事な仕事であるが、部下に任せても良い仕事である。絶対任せてはならない仕事、それは提案書作成である。
普通の人は、なるほど営業活動の一環で仕事が売れるかどうかに関わる重要な仕事だから、シニアがやるのかと思うかも知れない。それは当たっている面もはあるが、本当の理由ではない。本当の理由は、企業の問題解決に当たって最も重要なとなる課題設定、すなわち論点の抽出と定義が、実は最も難しい仕事であるために、そこだけはシニアが全力を尽くして臨むためである。
別の論点思考のところに書いたように、最初に課題設定を間違えるとその後の作業をいくら正しくやったところで問題解決にはつながらない。したがって、短期間で答えを出すためには最初の課題設定がきわめて重要になる。その課題設定を論点抽出と呼ぶのであるが、そのために自分の経験と勘、経営者の問題意識、起きている事象(通常問題といわれるもの)の解釈、こうしたものをすべて照らし合わせて論点抽出を行う。まさに名人芸の世界である。
この名人芸、すなわち暗黙知をどれだけ形式知にしてみんなに理解してもらえるか、今後トライしていきたいと思う。

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コメント

Hiroさんへ

コメントありがとうございます。
論点抽出というのは、私の見る限り、どんな人間でも経験を積めばある程度出来るようになります。しかし、練習をしないと精度が上がっていかないことは事実なので、たとえ上司の方がやってくれたとしてもHiroさんのように、自分でも考えてみることが重要だと思います。

投稿: 内田和成 | 2007年2月 7日 (水) 00時29分

論点抽出難しさについては、読んでいてなるほどと改めてきづかされました。
私の仕事はコンサルティング的な側面が強く、大量の提案書を作るのですが、社内でも有名になるほど優秀な元上司がやはり絶えず課題の確認から入ります。
その後の提案書の作成は、下請けの私がやっていたのですが、確かに課題の抽出だけは元上司がやっていました。
2年間その上司の元で下働きしたせいか、今日気づかぬうちに、現上司の提案書の課題の抽出に疑問を投げかけ、再考する形なりました。
注力化している提案書なので、精度が上がると感謝されましたが、少し気分もよかったです。
シニアに限らず、みんなで考えると、気づかなかったことにも気づくのでいいかもしれないかもと思いました。
(これも筋の良い人間の集まりが必要なのかもしれませんが…)

投稿: Hiro | 2007年2月 6日 (火) 23時58分

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