筋の善し悪し(1)
コンサルタントがよく使う言葉に、「筋がよい」とか「筋が悪い」というのがある。きわめて感覚的な言葉で説明するのが難しいのだが、論点思考のカギとなるので何回かに分けて説明を試みる。一回目は、どんな時にこの言葉を使うかというと・・・。
たとえば、ある企業からこの問題を解決して欲しいと言われたとき、それが非常に難しい問題だったり、針の穴に糸を通すような成功確率しかないときに筋が悪いという。
あるいは、ある人が企業改革のためにこうしたら良いという答えあるいは確信を持っているときに、それがどう見ても筋違いでそんなことやっても企業が良くならないと思うときに、○○さんの答え(仮説のことであるが)は筋が悪いという。
ある課題を解決するために3つくらいの選択肢があり、そのうちの一つがどう考えても問題解決につながらない場合に、その答えは筋が悪いという。逆に、これを解決すれば業績が良くなる、シェアが上がる、社長の悩みが解決するなどが見えている答え(仮説)の場合は、もちろん筋が良いという。
コンサルタントで、何度仮説を作っても正しい仮説が作れずに、的外れだったり、真の仮説の周りをぐるぐる回るだけの場合に、彼は筋が悪いというふうに使うこともある。
いずれも、結果が出てから言うわけではなく、まだ結論が出る前の段階でのコメントである。したがって、筋が悪いと言った人間が間違っている場合もないわけではないが、多くの場合は筋が悪いと言った事象については、いくら一所懸命分析したり、実行してもダメな結果しか出ないことが多い。
これを読んでコンサルタントとはなんといい加減な商売かと思われるかも知れないが、こうした筋の善し悪しが判断できないコンサルタントは大成しないというのが真実なのである。
次回は筋の善し悪しを具体例で紹介することにトライしてみたい。
このあたりも含めて、論点思考についての講演を2月16日にアカデミーヒルズでやりますので、興味のある方は是非どうぞ。
http://www.academyhills.com/biz/think_biz05.html
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